ユーザーレビュー 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録 特掃隊長 遺体痕処理から不用品撤去・遺品処理・ゴミ屋敷清掃・消臭・消毒・害虫駆除を行う「特殊清掃」。そんな特殊清掃を生業としている男性のブログをまとめたのがこの本だ。 自殺や病死など、死に至る原因は様々だけれど、発見されるまでに時間がかかる孤独死では、現場が凄惨なものになる。そこを清掃するのだから、まさしく汚...続きを読む仕事(おしごと)。 離れて暮らしていた息子が引きこもりになり、そのまま病気で孤独死をした。その父親が部屋の清掃を依頼。特掃隊長と共に、死体痕を自ら清掃した父親の愛情。 昔、世話になった知人が孤独死。苦しいときに助けてくれた“真友”への恩返しにと、特掃隊長に依頼する前にあらかたの清掃をしていた男性。 年老いて体の自由が利かなくなってきた。先も長くないだろう。「住み慣れた部屋でポックリ逝きたい」と生前契約をする老人。 死に関わる仕事について書かれているのだけれど、生と死は表裏一体。人は必ず死を迎えるし、それは今日かもしれないし、明日かもしれない。そんないつ訪れるかしれない死を心にとめて、今生きている“生”をどう生きるか?を考えさせられる。 Posted by ブクログ 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録 特掃隊長 人は自宅で家族に見守られて旅立つばかりではない。 不慮の事故や突然の病で旅立つ人もいる。誰にも気づかれないで無くなった場合の事例がこの本に多く掲載されている。 人は死んだ後、何もしなければ腐敗し、溶けてなくなってしまうことを私は初めて知った。そして、その劣悪な状況の中、清掃を行う職業があることも初め...続きを読むて知った。 人の死は常に生と隣り合わせで、いつ死を迎えるかなんてわからない。 いつも通りがいつも通りにならない時がいつか来る。 自分の死生観についても考えさせる本でした。 Posted by ブクログ 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録 特掃隊長 当事者本系、有り難いのです。遺体処理なども含まれるそれは大変なお仕事なんですが、また作者の方の在り方がよくて。本当、紹介する言葉の無い本です。読めば分かる。 あ、でも最後の養老先生のコメント、こんなよろよろした文体のお方だったっけって失礼にも勝手に心配になったの私だけでしょうか… Posted by ブクログ 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録 特掃隊長 凄く… 考えさせられました。 こんな事書くのは、失礼かもしれないけど… 最初は、軽い興味本位で、読ませてもらいました。 でも、夢中で読み終えました。 (自分のこれからの人生を考えなきゃいけないなぁ。) と、思わせてもらいました。 真理子 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録 特掃隊長 ”特殊”な清掃を請け負う、特掃隊長。 本書で語られる多くは、特殊な状況下に置かれた遺体とその周囲の清掃。 ”特殊”な状況下ゆえ、周囲の人たちも我をモロに出す。 遺体の状況、故人の周囲の人たちを見る中で、在りし日の姿も垣間見えてくるようだし、そこから世の中の空気も感じられるよう。 普段接点のない仕事、...続きを読む分からない世界だったので衝撃もあったが、淡々とした語り口で読みやすい。 「死」「どう生きるか」を考えた。 巻末の養老孟司さんの解説も、「さらに考えさせられる感じ」でよかった。 Posted by ブクログ 特掃隊長のレビューをもっと見る