有田和正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夏休み読書7冊目。
バイブル的な本です。
有田先生が教職人生を通して、教育者としての在り方を
追究し、エッセンスをぎゅっと凝縮した本だと思いました。
久しぶりに有田先生の本に触れ、
はじめは「ちょっと方向性が違うかな。」なんて
大それたことを思ったりしましたが、
そんなことを考えたのも束の間、
教育者としての有田先生の哲学が、
方法論ではなく、在り方が、
「すっごい人だ!!!」
という思いに変えました。
「学びは、遊びを超えるもの」
「自ら伸びる人を育てる」
「自ら追究する人を育てる」
教師が学ぶことを面白がって、夢中になっていなければ、
子どもに伝わるはずがない。
世の中の面白さ、学びの面白 -
Posted by ブクログ
著者は,教育界では著名な元社会科の教師です。教育法則化運動にも関わり,数々の実践を著書やビデオで示してくれました。
「授業のネタ」を手に入れることが,授業づくりの7割を占めるという言葉に刺激されてきました。
本書は,出版社を見て分かるように,教育界への著書というよりも,一般的なビジネス書といった感じでまとめられています。
しかし,そこはやはり元小学校教師ですので,さまざまな失敗談や教室での対応の仕方などが織り込まれており,大変読みやすくなっています。
特に,若いころの失敗談には,有田氏もふつうの人だったことがわかって安心します。今の有田氏を作ったのは,その失敗談からシッカリ学んで生か -
Posted by ブクログ
教師1年目の自分にとって、この本は勉強になることが多く、今後、授業や生徒指導に活かしていきたいと思えるものばかりでした。
元小学校教諭の著者は、「児童・生徒を『追求の鬼』に育て上げることを信条としている」とある通り、良い教え方とは子供に自主的に学習意欲を起こすことだと述べています。
そのためには、
・重要なことだけ少しだけ教える。それも全て教えるのではなく、教え惜しみをして、生徒に「はてな?」を作らせる。
・教師自身が敢えて間違ったことを話し、生徒に「それ、違うよ」と指摘させる。
・発問で生徒の固定概念を崩したり、挑発したりして思考を深めさせる。
・笑いやユーモアは潤滑油。それがな -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読むことで、教え方について無意識に「こうした方がわかりやすい」と自分自身が何となく思っていたことが、言語化されて意識できた。
10年以上前に発行された本ではあるが、現在も教師として大切にすべき教え方のポイントが書かれている。
・何を教えるか=何を教えないかに知恵を絞る
・短く簡潔に
・とぼける、嘘をつく(社会的嘘)が効果的
・反対する意見にこそ大きな可能性あり
・?解決に子どもがどれだけ主体的に動いたか=自身の授業の評価のものさし
・見る目の進化 ながめている→見る→よく見る→見続ける→見抜く の5段階
色や数に着目させる、道具を使って見る、他のものと比べるのも有効
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Posted by ブクログ
英語を教える際に当てはめて読んだ。
テーマ学習をしながら、考える力、異文化理解、日本についての理解、セルフエスチームを深める。
単語や文法を機械的に覚えるのではなく、言いたいことがちゃんとある子供を目指したい。
何をしたときに叱るか、自分のなかで物差しをしっかり持つことは意識していたけど、それを子供たちと共有するという考えは目からうろこだった。
どんな子にもいいところがある。
「この子は〇〇のチャンピオン」と必ず何かの一番にする。
減点主義でなく、加点主義で人を見ること。
子供だけじゃない。
周りの人に対しても悪いところを見るのではなく、良いところを見る。
人間誰でも欠陥があるのだから、欠