河野一隆のレビュー一覧
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なんとなく、気になったタイトルだったので。
ピラミッドや兵馬俑、仁徳天皇陵など、世界各地に王墓は見られる。
これまでは、王の権威を示すために造られたものだとされてきたけれど、本当にそうか?
という所から筆者が論じてゆく。
そもそも、王様とは何者なのか。
王墓が出来る条件とは何か。
など、掘り下げていくと、なかなか面白いテーマであることが、よく分かった。
読んでいて、いくつか知りたいこと、ちゃんと理解できなかった部分もあった。
一つは、王様がまだ「弱かった」頃の、王の選ばれ方、存在について、もっと知りたいと感じた。
他の本では、高い戦力を誇る民族の指揮者的存在が王になったとあるけれど -
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ネタバレピラミッドや始皇帝陵、そして日本の古墳といった巨大な王墓はなぜ誕生したのか。一昔前のステレオタイプな考え方では、絶大な権力者であった専制君主が亡くなった際に、その栄光を永久に示し続けるためのモニュメントとして、奴隷的な労働と何十年にもわたる歳月をかけて造られたという説が主流だった。
近年になって(グレーバーの『万物の黎明』等)、王という存在が決して専制的に権力を保持していたわけではなく、洪水や戦争といった災難に対して自己犠牲的に神への祈りを捧げ、その祭壇としての王墓が災害が激甚化するにしたがって巨大化していった説が出てきている。
また王墓に副葬品として埋められる貴金属などの装飾具についても -
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ネタバレ<目次>
第1章 装飾古墳とは何か
第2章 研究の略史とデジタル・アーカイブ化
第3章 筑紫君磐井の乱の敗戦が装飾古墳を生んだのか?
第4章 なぜ古墳時代の中心地・近畿に少ないのか?
第5章 装飾古墳が九州に多いのは中国に近いからなのか?
第6章 装飾古墳への旅、日本から世界へ
第7章 近年、注目される装飾墓の調査
第8章 装飾古墳は洞窟壁画と関係があるのか?
第9章 装飾古墳・装飾墓と王墓
<内容>
前半は装飾古墳の話や研究史で面白かったが、後半の著者の研究部分は海外の装飾墓の話で、ついてこれなかった。知識がないことと興味がないこと。研究者としては、装飾古墳が九州と関東な