友枝康子のレビュー一覧

  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    ディックの名作とされる作品。ただ後半はよくわからなかった。なぜ警官はタヴァナーに罪を押しつけなければならなかったのか。タヴァナーが世界を異動したことの意味、エピローグの意味は何なのか、とか。もう一度読む必要があるか、、、。

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    2024年01月11日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    ネタバレ

    近未来的で、どこか古臭い。
    この本が出版された当時想像されていた“近未来”が、頭の中に浮かんでくる。
    どこか退廃的で薄暗い雰囲気は、前に読んだ電気羊を思い出させてくれた。ディックの書く近未来は、なぜか心地良い。

    巻末の解説を読むと、執筆当時の著者の状況が色濃く反映されているようだ。
    読み始めた当初、スイックスという存在の謎やタヴァナーの記録抹消の解明がなされていくストーリーかと思っていたので、やけに回り道が多い話だなーと思っていた。(恥ずかしい)

    涙と愛にまつわる物語。
    嘆きと悲しみに対して新しい考え方をくれた

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    2022年11月02日
  • 地球の呼び声

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    にほん人に馴染みのない異世界らしい名前の登場人物になれてきた頃、ストーリーが進み、興味深くなった頃終わる。
    善作を読んでいなくてもおおよその展開は見えてくるが最後が不完全燃焼。ロード・オブ・ザ・リングスの映画の1を見終わったときの不満も似たものを感じる。
    このあとは日本で出版されたものが見つからないし、原書に向かうほどの熱意もわかないので、非情に中途半端。揃えて読むのが良いかもしれない。
    だが、女性が統治する都市が平和でいられたというのがさもありなんで嬉しい

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    2021年07月31日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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     飽きることなく(一気に、とまではいかないにしても)読み進められる。かなり読みづらいんだけど、不思議なことに。
     二部終盤辺りから凄く面白くなって、そこから加速度的に面白くなるのに、膨らみ切らずに終わってしまったような印象を受ける。いつも思うけど、ディックと自分の関心は別のところにあるんだろうな。ストーリよりもむしろ、葛藤とか、アイデンティティクライシスみたいなところに、凄く神経を割いている気がする。
     あとは、人物の考えや、話の方向性がころころ変わったり、事実と虚偽が同列に並べてあって分かりづらい。いつものことと言えば、そうかも知れないけど。
     また今回は更に、単語の説明も少ないと感じた。作

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    2021年06月02日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    失うこと、遺す/遺されること。主題は明るいものについてでなく、どちらかといえば暗いものについてだと思う。けれど、読み終わっても涙は流れず瞳にとどまっている。

    自分の中でうまく消化できていないので、時間をおいてからまた読み返せたらなと。


    日本語に訳された題、「流れよ我が涙、と警官は言った」。英語の原題以上に美しいなと思っている。

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    2018年12月07日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    薬物が多く出てくるからかもしれないけど、全体的に混沌としている。
    なんだか最後の方は、無理矢理終わらせたみたいな感じもした。

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    2018年10月30日
  • 地球の呼び声

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    カードにしては次を読まないことにはいまいち
    表紙   4点シブヤ ユウジ
    展開   5点1993年著作
    文章   5点
    内容 605点
    合計 619点

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    2017年01月19日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    SFをほとんど読まない自分にとっては長編はちょっと辛かった。面白さがよくわからない。SFを読むセンスが無いのかな。

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    2016年12月09日
  • 地球の記憶

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    五部作のとりあえずの導入、後が読みたい
    表紙   4点シブヤ ユウジ
    展開   6点1992年著作
    文章   6点
    内容 600点
    合計 616点

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    2016年11月27日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    ディック強化月間最後は、ディックらしいちょっとうっとうしいタイトルのこれ。早川で早々に新装版が出ていたので、名作として認められてる作品なのかな?

    内容としては、テレビの有名司会者であり、歌手のジェイソンが、ストーカーのファンに襲われて目を覚ましたら、自分だけが存在しない世界に入っていたというパラレルワールド物。

    結局最後まで、なぜパラレルワールドに飛ばされたのかが明らかにならず、そもそもの入りの部分の必要性も不明。このへんが「ディックらしく破綻している」っていうのだろうか?

    また、「スイックス」など、意味が完全にわからなくてもなんとなく取れるんだけど、言葉の定義をしないままストーリー展開

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    2015年09月05日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    ネタバレ

    正直、結局何がどうなったのかがいまいち分からなかった。結構サクサク読めて内容は理解できる。が、最終的にどうなったの?スイックスって?

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    2015年04月09日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    SFって俺にとってはもっとなんというか、世界自体がドラマの主役のようなものという認識があるんだけど、ディック作品ではあくまでSF的設定は舞台装置でしかなく、そこで生きる人間が主役の座から降りずにいるというのが尊い。

    この作品でも存在だとか生だとか愛だとか、タヴァナーが出逢ったすべての女性に物語があって、それこそが主軸になっているのだよなという感。途中までは色男の話かよって感じで鼻白んだりもしたが。最後の一文が美しい作品。

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    2014年04月24日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    人はなぜ涙を流すのかというお話。SFというよりかは、SF的なギミックを持ったハードボイルドな文学という読後感だった。いわゆるディック的なものを求めて読むと拍子抜けかも。

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    2016年01月17日
  • 流れよわが涙、と警官は言った

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    表紙をしげしげと眺めながら「名は体をなす」という言葉が思い浮かんだ。

    ある日突然、その存在そのものを消し去られてしまった主人公タヴァナーとそれを追う警察本部長バックマン。
    ふたりはあらゆる点で対極を成しており、追う者と追われる者というステレオタイプに深みを与えている。
    遺伝的優生種「スイックス」と普通人。
    三千万の視聴者を持つエンターテイナーと孤独な警察幹部。
    もっとも重要なのは人を愛せるか否かという点ーー愛する者を失う悲しみを知っているかどうかという点。
    愛する者を失った時のやり場のない悲しみに物語が収斂する第3章最後のエピソードがいい。

    最初は主人公に感情移入して読み始めるのに、最後に

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    2016年11月13日