中川千帆のレビュー一覧

  • クラウド・アトラス(上)
    映画はずいぶん前に観ており大好き。細かい内容は忘れていたが、予告編を改めてyoutubeで観てみると、かなり原作に忠実だったことが分かる。過去から未来への時間軸に沿って、6つの物語が展開される。それぞれとっつきにくいが、慣れて面白くなった頃に一つの物語が終わる。一応各章の繋がりはあるが、前章が本や映...続きを読む
  • クラウド・アトラス(下)
    借りたもの。
    上巻とは対照的な章立て。時間軸は遠未来から過去へと向かう。
    登場人物たちは己の物語の中でふと其々の作品に関わるシーンを思い出し、それを布石に過去に遡るような時間軸の章立てだ。
    しかし、各々の物語の中で時にそれは覆される。
    過去と未来の時間軸を超越する様は、世界を、歴史を俯瞰で捉えている...続きを読む
  • クラウド・アトラス(下)
    6編全部のつながりが見えてきて楽しかった、でも読み切れていない感。あと3回ぐらい読んでも次々に発見できる気がする。映画見よう!
  • クラウド・アトラス(上)
    映画が大変面白かったので原作も。
    先に映像を観てるので想像しやすい。
    まだ何のことやらなので、下巻へ急ぐ!
  • クラウド・アトラス(上)
    なかなか良かった。映画を見るのも楽しみ。
    19世紀の公証人が残した航海の日誌から始まり核による「終焉の日」を生き残った人類の語りまで、数百年間のエピソードがマトリョーシカのように入れ子になった小説。
    上巻はこれら6話がブツブツと切れては次に進む、という感じで読むのがちょっと辛い。下巻で伏線が回収され...続きを読む
  • クラウド・アトラス(下)
    下巻は解決編になっており、未来から過去へ、6話が語られる。先の時代で搾取され、虐げられたきた者の声が、次の時代にどう反響していくのかが明かされる。生まれ変わり、輪廻というのも本書のテーマの一つではあるようだが、基本的には救いのない話でもあり、「彗星の形の痣」を引き継ぐ者は各話ごとに変わる(虐げられる...続きを読む
  • クラウド・アトラス(下)
    普通こういうタイプの作品は、
    重厚かつ難解で、ズドーンと来て、
    深い深い余韻に浸る、てな感じになってくもんだが、
    そうじゃないところが素晴らしい。
    結構楽しく読めて、好きな作品でした。
    幕の内弁当や松花堂弁当的お得感もあるし。
    ちょっと違うか。
    映画は興味ないなぁ。
  • クラウド・アトラス(上)
    まだ上巻だけだが、これはひょっとしたら傑作なのか?
    人物・設定・文体の異なる 6 つのお話。
    下巻で、どのようにまとめてもらえるのか楽しみ。
  • クラウド・アトラス(上)
    感想は下巻。
    ちなみにジェットコースターのように一気に物語が進み始める下巻と比べて、上巻はちょこちょこっとした要素を散りばめながら話が始まりそうで始まらなくって、ジェットコースターを頂上に向かって昇ってく感じ。ものすごいテンポで進む下巻も良いけど、物語が始まる前ってわくわくするので、上巻の方が好きか...続きを読む
  • クラウド・アトラス(上)
    近未来型小説ではあるが少し読みづらい。映画化されている本であり今までにない切り口の新なる近未来小説ではあるためか時代背景と場所柄などが分かりずらいイメージしずらい。ただ非常に斬新なアイディアで書かれた小説です!
  • クラウド・アトラス(下)
    それぞれ異なる時代と国が舞台で、互いにリンクしている六つの物語。

    個人的に「ソンミ~451のオリゾン」が面白かったです。
  • クラウド・アトラス(上)
    それぞれ異なる時代と国が舞台の、六つの物語。

    それらが、どこかで少ぅし繋がっている構成。
    後半の展開が気になります。
  • クラウド・アトラス(上)
    登場人物が多すぎてなかなかつかめなかった!ソンミは固有名詞の使い方が面白くてアタマ使った。ソニーでダウンロードした、とかフォード置き場、とか。下巻に期待。
  • クラウド・アトラス(上)
    借りたもの。
    6つの物語は、日記、手紙、小説風、文学パロディ、対話形式、会話調と、それぞれ異なる表現方法が使われている。

    ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』の文体模倣の形式を取ったこの小説は、細かいディティール、アイテムが相互に影響し、個々の物語が断絶せず、繋がりを持ち、壮大な時間軸を奏でている。...続きを読む
  • クラウド・アトラス(下)
     上巻とは逆に未来から過去へと辿ることで、人類の愚かさと滅びへの必然性を描きつつも、そして過去を描いた最後の章では逆に希望が語られる。
     時代を超えた6つの物語がどう交錯するのか楽しみにしていたが、連関のつなぎ目が見える程度であり、カタルシス的な面白さは味わえず。まぁこれはこれで好いか。
     大長編だ...続きを読む
  • クラウド・アトラス(上)
     時代も世界観もまるで相違する6つの物語が語られる。どの物語の主人公もどこか悲惨な要素を抱えているが、社会派ぽかったり、コメディっぽかったり、近未来SFだったり。
     どれも盛り上がりかけてはブチッと終わっちゃう。これらが下巻でどう交錯していくのか、ちょっと楽しみになってきた。
  • クラウド・アトラス(上)
    新聞で絶賛されていたのでドイツにて映画館で12月に鑑賞。観賞後最初の感想は「原作がすごく面白そう」。読んでみたくなった。
    私が一番好きなのは、老人ホームのシーン。上質なコメディといった感じ。逃亡した老人たちがサッカー観戦中のスコットランドのパブに入り、客を見方につけるのがポイント。

    これだけいろい...続きを読む
  • クラウド・アトラス(下)
    時代も舞台もジャンルもスタイルさえも違う6つの物語がシステマティックに練り上げられた小説。映画にもなるくらいなので、こういう構造がかちっとした小説には珍しく、それぞれの話が派手めでドラマティックだったりする。

    冒険風味のサイケな航海日誌から、貧乏を脱出するために有名音楽家の屋敷でエロティカルに立ち...続きを読む