岩中祥史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ名古屋人は自虐的である。タクシーの運転手に名古屋のいいところを聞いても「なーんにもあれせんでかんて」と返ってくる。しかし、運転手の表情が暗いわけではない。そこにあるのは東京や京都を差し置いて名古屋がしゃしゃり出たくないという、一種の遠慮がある。
名古屋人はケチである。「かけた元手は、いな、できればそれ以上のものを必ず取り返す。」という気質がある。
名古屋は世間が狭い。出身高校所在地県での大学への進学割合は北海道に次いで2位。実質1位である。くいっぱぐれないし、土地が安い。
驚くほど夜が早い。同じ飲むなら家で飲んだ方が安くつくし、タクシー代も使わずに済むからお金がたまる。夜は早く寝て、朝も早く起き、一生懸命に働くというのが名古屋のスタイル。生活必需活動調査では名古屋は一位ある。つまり、日本一は早い飯、早い糞なのである。
名古屋はただのものが好き。
相撲の土俵は米俵が使われるのだが、それを全部持ち去るのは日本広といえど名古屋場所位のもの。
親との同居率が高く、お年寄りが家族や周りから大事にされる。金さん銀さんも名古屋の長寿姉妹である。
地域でも職場でもムラ社会と呼ばれ、人間関係を重視する名古屋人の生き方はよくよく考えれば、昔の日本人の生き方である。名古屋を象徴する「排他性」や『閉鎖性』は見方を変えると、家族や地域社会を大切にしてきたことの証明。
名古屋といえば経済と思われがちだが、根底には早寝早起きで働き者、節約倹約に励み、いざという時に備えてコツコツと貯金する、身の回りの物を大切にする、無駄遣いはしない、地域に溶け込み親や家族を大切にする―昔の日本人ならだれもが持っていたものを持っていた。
あまりにも実利すぎる生き方が品格にまで発展しなかった。
名古屋を含む東海地方の食べ残し率は9.6%と沖縄に次いで低い。
ひつまぶしももったいない精神が生んだもの。一度食べても三度おいしい。
名古屋が経済で独り勝ちしているのは以前と変わらず、石橋をたたいて渡ったり、時には渡らなかったりと、地味で慎重な経営をしていたからである。
名古屋らしさとは
名古屋はものづくりの街である。つまり、男の世界である。女性をターゲットにするのが基本であるのでビジネスになりにくい。時間に余裕のある男性はつまり高齢者である。もしくは中国や途上国の視察である。黒っぽいスーツを着た人がぞろぞろと真剣に眺めている様は決して楽しそうではない。ではどうしたらよいのか。実際問題、名古屋は潤っている。要するに誰かに来てもらう必然性がないのである。おそらくこうした状況はこの先まだまだ長く続くだろう。「観光」で人を集めるのは筋違いなのではないか。 -
Posted by ブクログ
私は現在18歳なので、アナログの情報収集に関しても知らないことばかりでした。
デジタルに慣れてしまうと、アナログはとてもめんどくさい。(プリント配布の授業に慣れると、板書ですら億劫になる時がありますよね?ありませんか?笑)
だから私は、これからの時代は、デジタル情報をいかに使いこなすか次第で自分の未来が変わると思ってたんです。
しかし、この本を読み終った今、本当にかっこいいと思える大人って、アナログを使いこなしてる人じゃん。と感じてます。
もちろんデジタルを使いこなすことも大切ですけど、アナログを軸とした使い方の方が、単純に、かっこいいと思いました。
なので早速、出来るものから生活に取り入れて行きます。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「栃木の言葉には温かさがあります」
その土地の人となりを持ち上げ、相手の心をつかむ言葉…
「仙台は東北と思えないくらいの都会です」
「筑後は女性が支えていますね…」
<従来あった「県民性の本」とは、こんなにちがいます!>
同じ県内でも性格のまったく異なる地域がある。
47都道府県別より正確な59エリア分類。
いますぐ使える《ヨイショ句》と絶対に口にできない《タブー句》、あわせて119フレーズ収録。
データの羅列だけでは決して見えてこなかった真の地域性を包み隠さず公開。
・四十七都道府県で、こんなに違う「ホメ言葉」あなたは、旅先や出張先で出会う人たちと、いつも同じ調子で話してはいないだろうか?
たとえば、何気なく使っている『ここは、おしゃれな人が多いですね』も、その土地によって微妙にニュアンスを変化させ、ホメなくてはならない。
プライドが高く、ストレートな物言いを素直に受け取ろうとしない石川県・加賀(かが)エリアの人には、『さすが、違いますよねえ』。
兵庫県・摂津(せっつ)エリアの人は、もっと圧倒的なホメ句でないと満足しない。
『本当に価値のあるものを知っているという感じです』これが、香川県に入ると、『みなさん、けっこうおしゃれなんですね!』と意外な驚きを装(よそお)ったヨイショで、十分喜んでもらえる。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
現在日本一活気があるといわれる名古屋について
単純な街の元気さや歴史、県民性ではなく
「品格」という切り口で語ろうとしているところが
結果的に薄っぺらい印象を残してしまっているのが残念。
以前読んだドバイの本と比較しても
抽象的な話が多く、読んだあと、で、なんだっけ?と思ってしまう部分は大きい。
ただ、名古屋初心者としたそれでも面白かったのは事実。
特に、名古屋人はみんな「ツレ」であり、互いに同じような状態であることを好む、
だから、名古屋嬢もみんな同じを意識した結果ああなった、という分析は面白かった。
城山三郎が言った「大いなる田舎」であることにいまだに変わりがないのであれば
やはり名古屋が今勢いがあるといっても
それは都市としての習熟度が高まったのではなく
ましてやそこにすむ人たちが先進的になったのではなく
単純に21世紀型・平成型モデルを日本、ないしは日本企業が確立できない中で
昭和型を色濃く残して成功しているトヨタを中心にすえた名古屋が浮かび上がっているだけにすぎないのではないか。
「先進的・最先端であるもったいないの精神は名古屋にこそ宿る」と
筆者は鼻息が荒いが
何のことはない、単純に昔の価値観を引きずっているだけではないのか。
名古屋はあくまで大いなる田舎に過ぎず、あくまで日本が目指すべきものはここにはない。
名古屋は確かに面白いが、ここにしがみついてはいけない、
そういうことを考えさせてくれた、という意味では面白い。
(ただし、これはこの本だから、というわけではなく、名古屋を取り扱っていたからだろうが。)