山岡万里子のレビュー一覧

  • 現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

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    "日本も現代奴隷と無縁ではない。オーストラリアの団体「ウォークフリー」が発表した推定値では、5年前の時点で日本には3万7000人の奴隷がいたという"
    最大の敵は、無関心。
    ぜひご一読を。

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    2024年10月26日
  • 現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

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    日本の路上にも奴隷はいたのだ。
    サバイバーたちがとにかく逞しく、当時の話を語ってくれている。
    ただ可哀想な話ではなく希望の持てる内容になっている。

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    2024年10月29日
  • 性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側

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    ネタバレ

    性的人身取引
    ~現代奴隷制というビジネスの内側

    著者:シドハース・カーラ
    訳者:山岡万里子
    発行:2022年2月20日
    明石書店

    ここでいう奴隷とは、比喩的な奴隷ではない。まるで奴隷のように働かされたよ、というような直喩でもなければ、「恋の奴隷」といったようなメタファー的なものでもない。田中優子さんも指摘しているが、江戸の吉原の女郎のようなお金を精算すれば解放される人たちも奴隷とは違う。ここに出てくるのは、文字通り、身柄を拘束され、強姦され、暴力を受け、強制的に売春をさせられる奴隷である。しかも、名目は借金返済であったとしても、その借金は減らない仕組みになっていて、つまりは〝商品〟として使

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    2024年05月05日
  • 現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

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    ネタバレ

    現代の奴隷
    ~身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

    著者:モニーク・ヴィラ
    訳者:山岡万里子
    発行:2022年12月20日
    英治出版

    現代社会における「奴隷」について、強い関心があった(ある)。この本を読むと、認識が間違っていたことがはっきりする。我々がよく口にする「奴隷」は、奴隷ではない。比喩的に使う「まるで奴隷だ」ではあるが、奴隷ではない。そして、恐ろしいことに真の奴隷がこの現代社会に存在し、ILOの推計で世界に5000万人もいるという(2022年9月更新)。

    以前、江戸文化研究者の田中優子さん(法政大名誉教授)が書いたものを読んでいると、遊郭は身を売られて拘束され

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    2023年06月17日
  • 現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

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    現代でも「奴隷」のように働かされる人はいっぱいいるよね、って本。
    洗脳されたり借金とか社会制度とか脅しとか、尋常ではない状況に追い込まれる人がいて、助けてあげたいと思う人がいて、単なる南北問題でもない。
    ちょっと冗長だけど世界にはこんな事もある的な知識としてだけでも読んだ方がいいと思います。

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    2023年03月13日
  • 現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

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    凄くショッキングな本だった。
    何となく報道で現代も奴隷的な雇用があるとは知っていたが、個々の具体的な状況の描写から、恐ろしい闇の世界を垣間見ることができた。
    訳者も言っているように、今すぐにでも我々でもできることをしたいと思う。

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    2023年02月17日
  • 性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側

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    シリーズの1冊である。あとがきにもあるように、日本では取材をしていない。代わりにアジアではタイの取材やミャンマーやインドなどである。ヨーロッパについてはイタリアでの取材が主であり、マフィア経由で街娼がいるという10年前の取材のことがあるが、現在は変化しているであろうか?
     旧ソビエトでのアルバニアのことも多少は書かれている。
    イタリアでの日本人が街娼ということでは実際は中国人であったということの深堀はない。

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    2022年09月12日
  • 現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること

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    歴史の教科書に出てくるような奴隷ではないが、現代でも身近な場面で奴隷と呼ばれる労働力搾取、性の搾取が行われていることを改めて感じた。
    今も日本でも人身売買が行われている可能性がある事実に驚きを隠せない。でも考えたら外国人実習生も一歩間違えると奴隷の助長になるだろう

    感情には刺さる一方で、内容的に打ち手に欠けると感じた。ビジネスと人権のテーマのもと、企業のESGへの取り組みに対して、根本的なところまで意識を向けていくことが現状改善につながると感じたからこそ、各企業の取り組みをどのように把握するかまで具体で教えて欲しいなと思った。

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    2025年06月25日
  • 性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側

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    とにかく酷い。
    読むのがしんどかった。
    90年代後半から2000年代の話しだけど、現在でもそれほど改善されているとは思えない。

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    2024年10月24日
  • 性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側

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    本書にも出てくるタイのカオサン通りは刺激的な街として有名だ。これだけじゃなくて、フィリピンなんかも有名。これらの国では格安で性を買える。格安で買えるからこそ日本人男性が向かうのだろう。

    格安で提供されているこの性はどこから来たのか。この本は、その性の中でも脅迫、詐称などによって強制的に性産業で働かされている女性達にフォーカスしている。

    筆者の正義感の溢れる主観的なルポである一方、需要者に対してアプローチしても無駄で、経済コストを釣り上げることで需給を締めていくという精緻な分析による明解な結論を出している。感情に訴える序盤〜中盤、理論武装する終盤、とてもよく練られた構成だと感じた。

    前半の

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    2024年09月12日