あろあのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ひきこまり吸血姫の悶々』シリーズで知られる作者の、科挙を題材とした珍しい中華ファンタジー第2弾!
【光のヒロインと闇のヒロイン2人のダブル主人公が男装をして科挙に臨む】という無茶苦茶な設定、歴史ものっぽさをあえて外したような言葉選びなど、だいぶファンタジー感強め。けれど科挙パートに関してはかなり史実を踏まえて描かれており、真面目なところも楽しめます。
2巻では闇ヒロインの過去が1巻以上に描写されており辛い気持ちになるけれども、光ヒロインの影響を大いに受けてどんどん人間味が増していくという救いがあるので、安心して読み進められます。
2巻は1巻を遥かに超えた衝撃展開!科挙日程がより進展して -
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Posted by ブクログ
辛い境遇に於いても、彼女を救う為に自分の身を厭わない直情径行な主人公が突っ走る、熱い青春ストーリー。
中々に良きでした。
入学時に起こした暴動事件を誤解され、学校で孤立した藤崎遠也は、旧校舎で夕凪茜と出会う。しかし、彼女は誰も認識していなかった――。
異なった意味で居場所を失った2人が、お互いに居場所を取り戻せるよう、友達作りの相談などを行う描写は優しさが伝わってきて良き。
また、何度裏目に出ても彼女を解放すべく行動し続ける主人公は真似できないな、と。
ただ、最後の解決シーンで無理矢理感があったのは、少し残念。
なお、主人公が、行動力はあるけどその結果を顧みないバカっぽい(直情径行な)造形なの