あらすじ
「ひとりぼっちな君と私、お互い救われることってあるかな?」
高校1年の藤城遠也は入学直後に、揉めごとを起こし停学処分を受けてしまう。停学明けの学校では、極悪不良という噂がたっており、クラスメイトも誰も目すら合わせてくれない。
ひとりぼっちの高校生活をすごす中、旧校舎で美人の先輩・夕凪茜と出会う。
茜と交流を深めるうちに、茜に深刻な悩みを抱えていることを知る。ある日、虚像の自分が現れた日を境に、本当の茜は誰からも認識されなくなったというのだ。唯一自分を信じてくれた先輩を助けたい! 遠也は茜を救うべく、ひとり奔走していくが――?
共に居場所を失った二人が、「あるべき場所」を取り戻す青春ストーリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
古本屋で見つけたライトノベル。若干の謎を残しつつも、読み味スッキリするストーリーで面白かった。単刊ものとして非常によくまとまっていて、読み終わった後に表紙を見返すとしんみり来ます。久しぶりに学園ものを読んでみたい方にもおすすめです!
Posted by ブクログ
辛い境遇に於いても、彼女を救う為に自分の身を厭わない直情径行な主人公が突っ走る、熱い青春ストーリー。
中々に良きでした。
入学時に起こした暴動事件を誤解され、学校で孤立した藤崎遠也は、旧校舎で夕凪茜と出会う。しかし、彼女は誰も認識していなかった――。
異なった意味で居場所を失った2人が、お互いに居場所を取り戻せるよう、友達作りの相談などを行う描写は優しさが伝わってきて良き。
また、何度裏目に出ても彼女を解放すべく行動し続ける主人公は真似できないな、と。
ただ、最後の解決シーンで無理矢理感があったのは、少し残念。
なお、主人公が、行動力はあるけどその結果を顧みないバカっぽい(直情径行な)造形なので、そこが受け入れられるかが本作の評価の分かれ目な気がします。個人的には、もっと相談内容考えろよ、と何度も突っ込みたかった。