竹田ダニエルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
インターネットから受ける影響や社会的な価値観の変化、カス化するSNS、AIスロップ、AIが起こす「脳の腐食」、AIサイコーシス、SNSが息苦しい…。
気になりすぎる内容ばかりで読まずにいられなかった。
特に読みたかったのがオフラインについての章。
最近のSNSを見ていて感じるアナログへの回帰。
紙の本を読んだり、編み物をしたり、フィルムカメラやチェキを使って写真をプリントしたり、有線イヤホンや昔の音楽プレーヤーが流行っていたり、それらの行為は一体なぜなのだろうと気になっていた。
この動きは、単なるアナログ回帰ではなく、「自分の時間と記憶をどこに預けるか」という本質的な問いが込められている。
現代はインターネット空間に常に繋がっている。
ログインすることよりもログオフすることの方が、強い意志を必要になる。
どこまでをオンラインに委ね、どこからオンラインから切り離すのかという線引きを、自分の手に取り戻そうとする「抵抗」の試み、という表現がすごく腑に落ちた。
「アナログな時間を求める欲望は現実逃避ではなく、むしろ現実と向き合い続けるための緩衝地帯を確保しようとする試みとして捉え直す」
という著者の考えに、SNSで流れてくる彼らの空気感が、解像度を上げて、言語化されたような気持ちになった。
ネットが人間に与える影響について、細かい取材や観察にもとづいた記録であり、特定の結論はない。
誰もが同じインターネットを見ているわけではない時代で、インターネットと社会と人間を理解するためのスタート地点としての気付きを与えてくれる本だった。 -
Posted by ブクログ
Z世代ジャーナリスト竹田ダニエル氏。
彼が見るアメリカの実態はかなり酷い。
トランプの無法ぶりを斬るのは当然として、
バイデン・ハリスのイスラエルに対する政策もずばずば切り込んでる。
確かにそうだよな、、、あれだけガザ、ハマスに酷い、残虐な攻撃をしかけるイスラエルを、
バイデン政府は支持し続けたのだから。。。
この新書に載っている対談は選挙前なのだが、この内容からすれば
バイデンのスタンスにはネガティブにならざるを得ない。
バイデンを受け継いだハリスの敗因はここにあったのかもしれない。
無法で滅茶苦茶だがとにかく戦争を止めようとしているトランプの方が、
ガザの幼い子を殺す武器をイスラエルに提供し続ける民主党よりまし、
という考えが出てもおかしくない。
酷い話だ。
所詮アメリカは自分の都合で片方を応援するだけなのだ。
ウクライナ支援、イスラエル支援、アメリカには一貫性があるのだろうが、
我々にはわからない。
トランプ大統領だから、というのではなく、
自称同盟国実は属国の日本が、アメリカに切り捨てられないとは限らない。
武装独立しかないのかもしれない。
どこまでの武装か、、、際限がない消耗戦にならなければよいのだが
はじめに――カマラ・ハリスの敗北で「リベラルは終わった」のか?
第1章 日本から見えないアメリカ
第2章 バイデンはなぜ嫌われたのか?
第3章 世界の矛盾に気づいたZ世代の抵抗
第4章 ポスト・アメリカン・ドリームの時代に
第5章 日米関係の未解決問題
第6章 これからの「アメリカ観」
おわりに -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代の空気や価値観を鮮明に言語化していてめちゃくちゃ面白かったです。
それ、しんどいよね。の前提が共有できる安心感がすごい。読んでよかった。
永井玲衣さんとの対談はとくに刺さりました。
「正解がないのに間違いだけが指摘される社会って、どれだけ苦しいんだろう」
た、たしかに…。
(と、思ってしまったこと自体にも少しむなしくなってしまったり。)
そのほか、メンタルヘルスについて触れていて気になった部分を引用します。
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この辛い社会に生きていて、精神的にダメージをうけない方が非現実的だ。メンタルヘルスの問題が全くない人なんていない、という前提を共有し、「自分と向き合おうという意思があるのはよいこと」「自分で治そう、助けを求めようとする姿勢は素敵」であると、社会全体が肯定的に捉えられるようになってきている。
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自分の感情と向き合い内省する時間を持っていることや、専門家に定期的に相談することを、「ちゃんと自分を大切にしていてえらいね」とカジュアルに話せる空気がもっと浸透したらいいなと思った。
ほかにも、インフルエンサー消費への嫌悪感から「#deinfluencing」(これ、SNSで話題だけど別に大した商品じゃないから無駄に買わないほうがいいよ)がトレンドになったとか、TikTokで書籍を紹介する「#BookTok」とか「#Japanuary」(日本文学を紹介するハッシュタグ)とか、興味深いムーブメントについて語られていました。
おすすめです! -
Posted by ブクログ
2024/11/04
最初は日本の世代論の本なのかなと思ったけれど、そうではなくてアメリカの海外文化圏のZ世代について論じた本だった。
アメリカと日本ではZ世代という括りも解釈も全然違うんだなということは分かったが、やっぱり使われてる言葉に英語のカタカナ読みが多くあって意味を調べながらでないと読み進めていくのにちょっと難解な印象を受けた。
この本で論じられていることにTikTokでの流行りの変遷や若者たちのSNSを中心とした思考の変遷も書かれていたのだが、主にインターネットの内容やホームページの内容が参考として載っていて、どうも「ここに書いてある流行りのタグのこととか若者が〜となっていて〜」というような論はこの著者がインターネット上でたまたま目にしたものを中心としたもので何か確証に至るための説得力に欠ける気がすると思ってしまうのは自分がアナログ人間側になりつつある証拠なのだろうかとも思ってしまう。
中には確かにそうだなと思うことも多くあって、いつか読んだ内容が役立つといいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
Bimboムーブメントの新しさは、男性中心的な「知性」の定義を覆すことによって自由になろうとしてる点。それゆえ、彼らは「おバカなギャル」を装う。エリート主義が根付くマイノリティ蔑視や階級主義に対する抗議を体現する。シス・ヘテロ男性中心的な社会によって決められた理不尽なルールへの絶望や共産主義の、重要性、そして「自由に生きたい」「私たちはイケてる」という叫び。男性中心社会の視点から決められたものがいかに陳腐なものかが理解された上で、改めてそのステレオタイプを皮肉的にとりいれている。社会への絶望を目の当たりして来たZ世代が、せめて可愛い格好して、自分たちを縛りつけている社会規範をぶち壊し、オルタナティブな「知性」をシェアすることで、人生を少しでも楽しもうとしている。
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Posted by ブクログ
この本が何かで紹介されていて、なぜだか気になった。
「若者の対応に困っている」なんてことはないのだけど。
もしかしたら、対比して自分がどんな人間かを把握したいのかもしれない。
アメリカのZ世代に関する本。
日本の「ゆとり」みたいなレッテルの話ではない。
同じ世代に生まれ育てば、同じような社会の影響を受けるから、世代の傾向を把握するのに役立つよね、という感じ。
この本によると、Z世代は不景気やコロナによって、未来への希望を抱けないという。
全体としてはどうにもならないから、せめて個人でハッピーになろうという行動を取るらしい。
言われてみれば、若い人からはそんな印象を受ける気がする。
でも、自分も昔は個人でハッピーを目指してた気がする。
仕事でできることが少ないから、腐りがちで「せめてプライベートを楽しむぜ」という心持ち。
社会の背景なのか、人生経験なのか。
もっと上の世代の人たちって、どうだったんだろう。
プライベートを楽しむ余裕がなかったのかもしれない。
それなら、仕事の中で存在意義を見出すしかないか。
若いころ趣味に走ったのは、その世代を見た反動なのかもしれない。
ずーっと、何かから何かへの過渡期なんだろうな。