あらすじ
マーケティング用語じゃない。これはまったく新しい「世代論」
絶望的な世界に生まれた“Z世代”が
「愛」と「連帯」で価値観の革命を起こす!
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」受賞!
メディア・SNSで話題騒然!『世界と私のA to Z』の著者による画期的エッセイ
お金、健康、人間関係、SNS、仕事――
Z世代的価値観で分析する“私たちのいま”
・「ホットガール」とセルフラブ
・セラピーは心の必需品
・「リアル&楽しい」食に夢中
・エブエブ旋風の奇跡
・さよなら「インフルエンサー」消費
・つながりが広げる読書
・ブランド価値より「今」の価値
・「仕事≠人生」的な働き方
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
様々な社会的背景や事件などを踏まえて形成されたZという世代を、世代の象徴的価値観の成り立ちを、いくつかの側面から紐解いていく内容。
Z世代は選択できる価値観、というのがよく理解できた。
後半の対談集もとても読み応えがある。
Posted by ブクログ
時代の空気や価値観を鮮明に言語化していてめちゃくちゃ面白かったです。
それ、しんどいよね。の前提が共有できる安心感がすごい。読んでよかった。
永井玲衣さんとの対談はとくに刺さりました。
「正解がないのに間違いだけが指摘される社会って、どれだけ苦しいんだろう」
た、たしかに…。
(と、思ってしまったこと自体にも少しむなしくなってしまったり。)
そのほか、メンタルヘルスについて触れていて気になった部分を引用します。
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この辛い社会に生きていて、精神的にダメージをうけない方が非現実的だ。メンタルヘルスの問題が全くない人なんていない、という前提を共有し、「自分と向き合おうという意思があるのはよいこと」「自分で治そう、助けを求めようとする姿勢は素敵」であると、社会全体が肯定的に捉えられるようになってきている。
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自分の感情と向き合い内省する時間を持っていることや、専門家に定期的に相談することを、「ちゃんと自分を大切にしていてえらいね」とカジュアルに話せる空気がもっと浸透したらいいなと思った。
ほかにも、インフルエンサー消費への嫌悪感から「#deinfluencing」(これ、SNSで話題だけど別に大した商品じゃないから無駄に買わないほうがいいよ)がトレンドになったとか、TikTokで書籍を紹介する「#BookTok」とか「#Japanuary」(日本文学を紹介するハッシュタグ)とか、興味深いムーブメントについて語られていました。
おすすめです!
Posted by ブクログ
アメリカのZ世代を「本」「映画」「SNS」「フード」などテーマに分けてその特徴を教えてくれます
「コロナを経て得た経験値から生まれたZ世代の価値観」とは
戦争、分断、行きすぎたリベラルに失われたモラル、さらには腐敗しきった政治… この先どうなるかも分からないような時代を作った大人たちに媚びることなく、自分を愛して自分たちなりのハッピーをSNSで配信するZ世代
マーケティングに翻弄されるインフルエンサーも社会の写し鏡であり、その価値観も日々変化していることを理解してないと事故るなって思った一冊でした
Posted by ブクログ
2024/11/04
最初は日本の世代論の本なのかなと思ったけれど、そうではなくてアメリカの海外文化圏のZ世代について論じた本だった。
アメリカと日本ではZ世代という括りも解釈も全然違うんだなということは分かったが、やっぱり使われてる言葉に英語のカタカナ読みが多くあって意味を調べながらでないと読み進めていくのにちょっと難解な印象を受けた。
この本で論じられていることにTikTokでの流行りの変遷や若者たちのSNSを中心とした思考の変遷も書かれていたのだが、主にインターネットの内容やホームページの内容が参考として載っていて、どうも「ここに書いてある流行りのタグのこととか若者が〜となっていて〜」というような論はこの著者がインターネット上でたまたま目にしたものを中心としたもので何か確証に至るための説得力に欠ける気がすると思ってしまうのは自分がアナログ人間側になりつつある証拠なのだろうかとも思ってしまう。
中には確かにそうだなと思うことも多くあって、いつか読んだ内容が役立つといいなと思いました。
Posted by ブクログ
Bimboムーブメントの新しさは、男性中心的な「知性」の定義を覆すことによって自由になろうとしてる点。それゆえ、彼らは「おバカなギャル」を装う。エリート主義が根付くマイノリティ蔑視や階級主義に対する抗議を体現する。シス・ヘテロ男性中心的な社会によって決められた理不尽なルールへの絶望や共産主義の、重要性、そして「自由に生きたい」「私たちはイケてる」という叫び。男性中心社会の視点から決められたものがいかに陳腐なものかが理解された上で、改めてそのステレオタイプを皮肉的にとりいれている。社会への絶望を目の当たりして来たZ世代が、せめて可愛い格好して、自分たちを縛りつけている社会規範をぶち壊し、オルタナティブな「知性」をシェアすることで、人生を少しでも楽しもうとしている。
Posted by ブクログ
この本が何かで紹介されていて、なぜだか気になった。
「若者の対応に困っている」なんてことはないのだけど。
もしかしたら、対比して自分がどんな人間かを把握したいのかもしれない。
アメリカのZ世代に関する本。
日本の「ゆとり」みたいなレッテルの話ではない。
同じ世代に生まれ育てば、同じような社会の影響を受けるから、世代の傾向を把握するのに役立つよね、という感じ。
この本によると、Z世代は不景気やコロナによって、未来への希望を抱けないという。
全体としてはどうにもならないから、せめて個人でハッピーになろうという行動を取るらしい。
言われてみれば、若い人からはそんな印象を受ける気がする。
でも、自分も昔は個人でハッピーを目指してた気がする。
仕事でできることが少ないから、腐りがちで「せめてプライベートを楽しむぜ」という心持ち。
社会の背景なのか、人生経験なのか。
もっと上の世代の人たちって、どうだったんだろう。
プライベートを楽しむ余裕がなかったのかもしれない。
それなら、仕事の中で存在意義を見出すしかないか。
若いころ趣味に走ったのは、その世代を見た反動なのかもしれない。
ずーっと、何かから何かへの過渡期なんだろうな。
Posted by ブクログ
他のZ世代本とは、立ち位置が違う。
価値観の問題だし、ダニエルさんが理想と考える社会観、人間観の問題を扱っている。
未来への希望の種は今ある、という本。
Posted by ブクログ
軽い気持ちで読み始めましたが、アメリカのZ世代や日本のZ世代の価値観の違いや社会問題など、勉強になるような内容でした。少し話のレベルが高くて自分には難しいところもありましたが、なるほどと思える事も沢山あって、著者さんがまさにZ世代でありながら現代を凄い鋭い視線で分析されているので驚きました。
Posted by ブクログ
「アメリカのZ世代はこんなこと考えてる」をコラム的に知ることができる。
マーケティング本ではない。
「若えやつらは何が楽しくて仕事してんだか」と新橋でシルバー世代と飲んでるんだったらこれ読んでおいたほうが若者を理解できるかも
Posted by ブクログ
アメリカのZ世代の考えや行動等がわかります。本書に書いてあるように、日本とは異なる考えや行動が多いように感じられました。
悪化する社会問題や暗い未来に対する若者の苦悩がわかります。
Posted by ブクログ
何より刺さったのはこの部分。
本を読むというブランディング、つまり読書好きであるということがファッションになっていることも問題になってくる。
一冊の本をゆっくりと読んで、個人的に楽しむことよりも、競争のようにいかにたくさん「話題の本」を読んだかをシェアして自慢することが一般化してしまっているのだ。
ぐぬぬ。