『サピエンス全史』の焼き直しではあるが、漫画本『サピエンス全史』よりは、ちゃんと対象を想定して分かりやすくまとめられている気はする(漫画本のほうは、「人類誕生編」で頓挫したかと思ったが続編がまだ1冊あるようだ。内容が難しいまま漫画で説明しようとすると、だんだん内容と漫画テイストが乖離していくように
...続きを読む思うが・・・)。
原本で使用していた「認知革命」という言葉は使わず、ホモ・サピエンスのなにがスーパー・パワーだったのかを説明し、それを用いることで地球上の覇者となりえたという経緯を辿る。そして、そのパワーゆえに、責任ある行動を - 特に地球環境に対し - 小中学生に分かりやすく説いたものだ。
その後の「農業革命」「科学革命」へ続くのかと思ったが、そこは語られず。集団で協力すること、想像力を、分かりやすくスーパーパワーとして説明するに留める。そこまでにするなら、終盤はちょっと説教臭い、というかやや蛇足感。
でも、小学生の甥っ子たちに読ませるには良い。
お正月のお年玉副読本として買っておく。