林純一のレビュー一覧

  • ミトコンドリア・ミステリー 驚くべき細胞小器官の働き

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    著者はミトコンドリアが癌の原因だとする仮説の検証、つまり、ミトコンドリアが癌の原因になっていることを見つけだすよう指示を受けて研究していた人ですが、癌の原因ではないことを見つけだしていき、その後筑波大学でミトコンドリアの連携防衛網について発見していきます。

    その間、さまざまな問題と向き合うことになっていきます。ミトコンドリアと老化についてのこと、ミトコンドリア由来の病気を探すことなどがそれですが、どういうふうに問題がやってきて、あるいは問題点を見つけだして、それを解決していくかの論理的な考え方がそのまま端的に示され、明快に理路が作られていくのを著者の目線に重ねるようにして読むことができる書か

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    2025年11月16日
  • 「生命の40億年」に何が起きたのか~生物・ゲノム・ヒトの謎を解く旅~

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    生命の定義を見直すことによって、生命・生物・ゲノム・遺伝子に新たな視点が得られ、見えてくる世界が変わり、生命を考える・理解する上でとても有益な1冊。
    生命の誕生から、ヒトゲノムが創造され、ゲノムを表現する遺伝子とエピジェネティックスという仕組みを獲得する迄の40億年の過程を振り返りながら、ヒトがヒトになるのに必要なもの、ヒトを人たらしめるものは何なのかを考察している。
    生命の不思議と偉大さを改めて考えさせられる。

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    2024年04月13日
  • 「生命の40億年」に何が起きたのか~生物・ゲノム・ヒトの謎を解く旅~

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    生命の定義を広くし、ウィルスも含むとし、そこからの生物学的な複製のプロセスを見ていくことで、生命とは何かということの見通しを書いている。声明はは自己複製をするものであり、それが究極目標だが、ヒトはそれに意思であらがうこと、別の目的を追求もできるということがヒトタラ占めているとする。

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    2024年04月11日
  • ミトコンドリア・ミステリー 驚くべき細胞小器官の働き

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    2002年の発刊で、今となってはやや古いが、ミトコンドリアを巡る研究者が研究を進めていく歴史がわかって楽しく読める。

    内容は、ミトコンドリアが独自のDNAをもつエネルギーを出すが、元々は違う生物であったと考えられること、ミトコンドリア癌説を実験によって否定することや、母性遺伝であること、老化とミトコンドリアの関係や、連携説などが述べられている。

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    2012年10月05日
  • ミトコンドリア・ミステリー 驚くべき細胞小器官の働き

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    [ 内容 ]
    高校の生物の教科書にも登場するミトコンドリア。
    細胞内で酸素呼吸をして生体エネルギーを供給する、このちっぽけな細胞小器官は、動物の細胞の中では核以外で唯一自分だけのDNAを持ち、父親の遺伝情報はいっさい受け取らない。
    近年、このミトコンドリアが、癌や生活習慣病、老化に関係していると疑われている。
    はたして、ミトコンドリアにかけられた重大疑惑は真実なのか。

    [ 目次 ]
    第1章 ミトコンドリアとは何か
    第2章 ミトコンドリアはどこからきたのか
    第3章 ミトコンドリア―危険なエネルギー工場
    第4章 癌ミトコンドリア原因説の真偽
    第5章 癌ミトコンドリア原因説との対決
    第6章 ミトコ

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    2010年05月23日
  • 「生命の40億年」に何が起きたのか~生物・ゲノム・ヒトの謎を解く旅~

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    DNA, RNAやゲノムを軸に自論を展開。
    ゲノムと遺伝子、生物と生命を定義。
    動物や植物の具体例がもっとあったら面白いのにな。
    期待していた話は7章の中盤以降に書かれている。

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    2024年05月02日
  • ミトコンドリア・ミステリー 驚くべき細胞小器官の働き

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    『201112 生物強化月刊』

    ミトコンドリアや葉緑体はかつて独立した生物だった。興味深い『細胞内共生』

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    2012年01月10日
  • ミトコンドリア・ミステリー 驚くべき細胞小器官の働き

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    林氏の研究の足跡をたどる本

    情緒を捨てて、個人ではなく人類という種を維持するための
    戦略から老化や癌の存在を見直すと、それなりに納得のいく
    解釈ができる。
    癌は老化した世代をさらに早く終了させ、次の世代を
    楽にするために、そして種族維持をさらに確実にするために
    遺伝子にセットされた健全なプログラムではないだろうか。

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    2009年10月07日