二畳庵主人のレビュー一覧
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漢文法基礎 本当にわかる漢文入門
講談社学術文庫 2018
著:二畳庵主人
著:加地 伸行
出版社:講談社
漢文読解とは、古代中国語を日本語として読むための技術を云う
そのためのルールを漢文法という
とっつきが悪く、難解です
そのプロセスはこうだ
インプット:①古代中国語
漢籍では、頁、縦書、数段組みの上、漢字が限りなく一列にならんでいる
これを数えて、史記、52万6千5百字などという
作業1:これを適切に長さに区切って記述する
アウトプット1:①漢文
読者が理解できる古代中国語ができる
ここが出発点である
作業2:古代中国の単語等の意味を調べる
漢和辞典等を参照して字句の意味 -
Posted by ブクログ
自分が中国文学専攻に進学するきっかけを作った一冊(苦笑)。
かつてはZ会(増進会)から出された受験参考書だったが、長ら
く絶版となっていた為古書として高値で売られる状況を憂えた著
者が再販を決意し、講談社学術文庫の一冊として出版されるに
至った。
私が大学学部生のとき、何かの講演で加地伸行氏にお会いした
ので、「『漢文法基礎』を書かれたのは先生ですよね」とお尋ねし
たところ、微苦笑されたのを今でも覚えている(加地先生は、『漢
文法基礎』を書いたのが自分だとは長らく公言されなかった)。
助字の説明は本当に貴重。
漢文をしっかり読みたいという方には、本書を常に手元に置かれ
ることを強くお勧めし -
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ネタバレ我が学科の学生には遅くとも3年生になったらこの本を常に持ち歩いてほしいですね。授業の時はもちろん引きまくる。それだけじゃなくて、電車の中など通学の時に全書を通読してほしい。それも何度も何度も。
内容説明
本当の「漢文力」とは? あの名著が蘇る!入試問題や学校の勉強ができるようになるのはアタリマエ。お手軽な受験参考書に飽き足りない人、古典に親しむための基礎力を身につけたい人に贈る、待望の新版!
内容(「BOOK」データベースより)
訓読のコツとは。助字の「語感」をどう読み取り、文章の「骨格」をいかに発見するか―。漢文読解の基礎力を養い、真の「国語力」を身につけるために、1970年代より形を -
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伝説の漢文参考書二畳庵主人(加地伸行)著『漢文法基礎』が講談社学術文庫から改定再版されました。この本はZ会の大学受験生用に書かれたものを本にしているわけですが、単なる受験参考書という枠にとどまらず、漢文読解力の向上を志すものや漢文・漢詩に興味のあるものをも取り込む(むしろそっちの方が有益ではないかと思う)一大文法書となっています。それは「基礎」と銘打っているもの、その意味は著者も「私の言おうとする基礎とは、あれこれ経験を経たのちの最後の段階のフナつりに当たる。初歩的知識というのは、魚つりを始めるころのフナつりを指している。最後の境地のフナつりは、形こそフナつりで同じだが、その内容は、まったく異
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この本、書名のとおり、漢文法の基本を説明するための本です。副題として「本当にわかる漢文入門」とついています。「本当にわかる・・・」と銘打った本で、本当にわかったことはほとんどないと思うのですが、この本は、期待を裏切りませんでした。
元々は50年も前に書かれた本だそうです。説明している対象が、古典だからでしょうか、古臭い感じは全然しませんでした。20年も絶版になっていて、たまたま私が漢文に改めて興味を持ったタイミングで復活したようです。
全体が講義調のため、読みやすいです。漢文の素養のない方でも問題なく読み進められるのではないかと思います。ただ、軽い口調で話を進めていくため、私の場合は、し -
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知的好奇心の赴くままに読んでみた。かなり分厚い本。
漢文の紹介や現代の漢文教育に関する批評に始まり、助詞の解説(大ボリューム!)、そして詩歌の解説やら文法規則など、さしあたり高校などで習う漢文をものすごく補強した内容。
『古文の読解』と同じく、その語が持つ元々の意味(中心となる意味)を探りながら語の使われかたを解説していく。これを知っていると知っていないとでは、おそらく漢文の理解も全然違うだろう。高校時代に出会っていれば・・・と思う本である。
本著を読んで思ったのが、やはり漢文も言語なんだな、ということ。漢文はガッチガチに文法規則が縛られているとずっと思っていたが、意外や意外とフレキシブルな部