鈴木康久のレビュー一覧

  • 京都の山と川 「山紫水明」が伝える千年の都

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    題名を見て惹かれ、入手して紐解き始めた。かなり興味深かった。
    「京都」とでも聞けば、思い浮かべるモノは色々と在るのだと思う。それらはそれらとして、山々が視えている場所に街が拡がっている様子や、その市街に鴨川のような川が流れているというような様子が、或る程度強めなイメージなのかもしれない。山や川と共に在るという感が強いということになるであろうか。
    その「山や川と共に在る」という辺りに着目し、東山、北山、西山という街の3方向に在る山並み、鴨川、桂川、宇治川、琵琶湖疎水、その他の川と街の中に在る流れを取上げ、様々なことを論じるというのが本書である。
    本書の題名にも入っている表現だが、「山紫水明」とい

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    2022年11月09日
  • 京都の山と川 「山紫水明」が伝える千年の都

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    <目次>
    第1章  東山~歴史と景観に彩られた山紫水明の地
    第2章  北山~都を支えた農山村と自然
    第3章  西山~信仰と竹林の道
    第4章  鴨川~暮らしに応じて役割を変えてきた水辺
    第5章  桂川~平安を語る「別業の地」と「水運」
    第6章  宇治川~秀吉が造った新たな河道
    第7章  琵琶湖疎水~社会の求めに応じて進化する水路
    第8章  洛中の川~千年の間に生まれる川、失われる川
    終章   山と川の価値を考える

    <内容>
    丁寧な筆致で、京都が京都たる由来である、京都の周りの山と川について、地形と歴史を交えて語る。単なる歴史ものとは違う、地形的要素をしっかりと盛りこんだ解説になっている。

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    2022年09月16日
  • 名水と日本人 起源から百名水まで、文化と科学でひもとく

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    人との繋がりを軸に名水をよく整理していると思う。メッセージをわかりやすく提示するためにもう少し問題提起に紙幅を割いてもよかったのではないか。

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    2025年10月20日
  • 名水と日本人 起源から百名水まで、文化と科学でひもとく

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    ネタバレ

    <目次>
    序章   時代が求めた名水の変遷
    第1章  『古事記』『日本書紀』『風土記』が伝える水~神代~記紀時代
    第2章  日本人の心情を伝える和歌の名水~奈良時代~平安時代
    第3章  人物ゆかりの水と宗教の水~平安時代~室町時代
    第4章  新たな水文化、茶人・茶事の水~室町時代~江戸時代
    第5章  民衆の水~江戸時代の名水
    第6章  生業の水~明治時代~現代
    第7章  水質が生み出した名水
    第8章  自然環境と共存する巧みな水利用
    終章   名水の名付けの「謎をひもとく」

    <内容>
    時代別に全国の名水(古くは文献のみ)を紹介する本。歴史的なもので現存しないものは今ひとつピンとこないが、後半

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    2025年09月24日