ジョン・K・ガルブレイスのレビュー一覧

  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    若干の香ばしさが市場に漂う今、もう一度読んでみるべき書籍でしょう。

    もう10回以上、読み返していますが、毎回のように群衆心理の面白さを感じます。
    市場と経済を取り巻く環境は目まぐるしく変化しますが、市場を構成する心理はある種の普遍的な行動パターンがあるのではと思えます。

    市場を構成する主体が生身の人間だけでなくなった今、その普遍性はやや変化したかもしれませんが、学ぶべきことの一つであることに変わりはないでしょう。

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    2020年08月30日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年にウォール街で起きた株の大暴落について、様々な目線から書かれた本でした。投資家の立場、当局の立場、証券会社の立場など、様々な目線からどう考えどう行動したのかが見えて、とても興味深く読めました。
    人間の織りなすバブル崩壊劇は今も昔も変わらない、という論評がありましたが、その通りだと感じる場面が多かったです。

    バブルの崩壊は何が最初のきっかけなのかはわからない、それにわかったとしてもさほど意味がない、いずれ破裂するバブルがはじけただけ、という箇所が印象的でした。
    また、株式市場の暴落が所得と雇用、繁栄の実体そのものに悪影響を及ぼさないために、権威ある人物は所得と雇用は減少しないと言い続

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    2020年01月27日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    経済の本は何冊も読んできたが最高品質の本。
    ただ単に過去を知るだけではなく、今後何度もくりかえされるはずのバブルと株価下落を鳥瞰的に見れるのではないだろうか。

    村井章子さんの翻訳が秀逸の出来栄え。
    自然な訳を堪能されたい。

    なお、この投稿は2017/02/24(金)。
    ここ何ヶ月も賃貸不動産のバルブ感が新聞や雑誌などで書かれている。
    今後、どうなるか?!

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    2017年02月24日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年10月24日にニューヨーク証券取引所で株価が大暴落。
    その後、世界規模の恐慌へと発展した。
    原書が出版されたのが1954年。
    しかし、まるっきり古さを感じさせない。
    まるでつい最近起きた出来事のように、
    よくここまで当時の世相や情勢を調べたものだと驚かさせる。
    世界金融危機が現在進行中だけに、単なる昔の出来事では済まされない。

    ところどころにうかがえる著者のピリッと辛口のユーモアも見逃せない。
    この本が堅苦しい経済学の教科書と一線を画している重要な要素といっていい。
    もし、ユーモアのセンスをあまり理解できない大学のセンセイが、
    この本の翻訳を担当したらどうなっていただろう?
    何を言

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    2014年02月24日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1950年代に書かれた本にもかかわらず、まるで昨日書かれた本のように読みやすい。人の欲望の尽きることがないように、人が投機とバブルへの熱狂の報いを受ける限りはこの本はきっと価値を持つ。まさしく真の古典、恐らく永久に読まれ続けることでしょう。

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    2012年05月08日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    本書は、1920年代末から始まった世界大恐慌のきっかけとも言われる、アメリカ起こった1929年の株式市場の大暴落について書かれたものです。

    初版発行はなんと1954年。50年以上も版を重ねて読み継がれている本です。

    題名やテーマから、少しとっつきにくいかもしれませんが、内容は分かりやすく特に難しいということも無いと思います。

    ご存じのようにバブルというのは現代だけの特殊な現象ではなく、近代から何度も何度も繰り返されているものです。有名なところでは、オランダのチューリップバブルとか、イギリスの南海泡沫会社バブル、新興市場(当時の南米諸国のこと)や鉄道バブル。新しいところではアメリカのインタ

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    2011年11月22日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    高校生の頃にも一度読んだ本。翻訳が絶版になっていたので、ペーパーバック版をつん読にしていたが、日経BPクラシックとして再版になったようだ。FRBによる低金利政策や続々とIPOする怪しい企業、投資信託ブームなど、いつの世も同じだなぁと痛感させられる。バブルはimmunizing effect を持つので、しばらくは再発しないが、何年か経つと繰り返される。29年の暴落がその後、大恐慌として長く影響を残すことになった理由についても考察が行なわれている。大きな理由の一つとして格差問題が挙げられている。当時は格差が大きく、株価暴落による資産効果へのインパクトを通じて富裕層に与えたダメージが大きかったこと

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    2011年08月07日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年のいわゆるブラックマンデー前後の株式市場暴落の様子を綴った本。
    具体的な銘柄の値動きや当時の世相など、リアルで生々しい淡々とした記録が興味深い。

    当時の花形はAT&TやUSスチールなど。
    情報伝達の速度こそ現在と違えど、暴落前後の風景は昔のこととは思えないほど変わり映えが無い。

    投資信託が別の投資信託に投資する形でのレバレッジの拡大、値上がりを信じる投資家による信用買いの積み増し、初心者投資家の群がり、情報の不透明さの拡大など、刻々とバブルが醸成されていく様にワクワクする。

    いつかはバブルがはじけるだろうという想定は暴落前からあちこちにあったようだが、音楽が鳴っている間

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    2025年11月21日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年の大暴落とその後の恐慌までを時系列で説明してくれる本であった

    また、下落が続いた10年の間にも政府や金融業界がどのように対応し、社会の雰囲気がどうであったかも感じ取れるので、個人投資家としては非常に参考になることが多かった

    一部気になる点として多くの人名が出てくるので関係者が良く分からなくなったり、株価や指標を定量的に示してくれるのは良いが、数字が漢字表記なので読みづらさはあった(上昇や下落も数字ではなく、率で表した方が読みやすいのでは?と何度も思った)

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    2025年10月15日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年の大暴落について書かれた本。一度読み所蔵もしていたのだが、メディアマーカーの読書記録がなくなったのであらためて読んだ。1929年秋からニューヨークダウは89%下落したのだが、それには3年がかかっている。持ち直したと見えては下げ、底入れと思われては下げを繰り返し、多くの人たちが大損失を被った。誰もが予想もしていないことも起こり得るのだとあらためて認識した。「落ちるナイフはつかむな」の教訓は、まさにこの時のことを言ったのだと思う。ブラックストーンのシュワルツマンも、暴落後に買い急ぐことを戒めているが、大物は、1929年の大暴落からしっかり学んでいるのだと思う。肝に銘じたい。

    「現在の

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    2025年05月12日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年に起こった大恐慌について知りたいと読んだ。
    大半が株の大暴落について書かれている。現在のコロナに起因する大恐慌の比較にはなりにくい。
    株式市場の混乱の要因を知るには適当だが、経済の大混乱をより幅広くと考えた場合には物足りない。10%程度は参考になる部分もある。
    訳は読みやすい。

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    2020年05月29日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    大暴落直前、期中、その後の恐慌や人々の様子をデータとエピソードによりガルブレイスらしく描写。
    直後の楽観論-ファンダメンタルは基本的に健全とのコメント-など現在のコロナ暴落後の様子ともシンクロ。

    恐慌が長引いた原因
    (1)所得分配 富裕層の消費は非恒常的で不安定、脆弱化(2)企業構造 資金詰まりを起こした企業は投資を犠牲にしてでも債務償還や配当に当てるため経済は縮小スパイラル
    (3)銀行システム 経営基盤が脆弱な金融機関多数存在。システム的信用収縮、所得、雇用、物価の落ち込み銀行破綻
    (4)経常収支 高関税政策による貿易収支黒字に加え資本収支黒字により不均衡が蓄積、ドイツと中南米債務国 資金

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    2020年03月23日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    ネタバレ

    1929年の株価大暴落について、米国内の状況が書き綴られています。リーマン・ショックあたりの本は何冊か読んでたけど、1929年の暴落についての本は初めてでした。

    リーマン・ショックの際にCDOがブームになっていたように、この時は会社型投資信託がブームになっていたそうで、これがCDO同様歯止めの効かない流れを生み出した一因になったようです。

    私が理解した投資信託が暴落の一因となった仕組みは、以下の通りです。
    ①投資信託が資金調達する際に、予め利率や配当が決まっている社債等に加えて普通株を発行。
    ②投資信託が設立後に投資した株式が値上がりすると、投資信託の価値が上がるが、社債等は利率等が決まっ

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    2019年08月20日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年の米国での株式市場の大暴落の前後とその後の経済情勢を述べている。現在はそのころとが違って政府の規制やいろいろな仕組みができてはいるが、第九章のガルブレイスの以下の言葉が気にかかる。「だがかつてもそうだったように現在も、金融上の判断と政治の配慮は逆方向に働く。長期的にみれば経済を救う措置であっても、現在の安寧と秩序を乱すものであれば、けっして高くは評価されない。そこで、たとえ将来に禍根を残すとしてもいまは何もしないでおこう、ということになる。こうした姿勢は、共産主義を蝕んだのと同じように資本主義も脅かす。このような考え方に陥るからこそ、事態が悪化していると知りながら、人はあの言葉を口に

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    2018年10月20日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    ネタバレ

    <米国の企業合併の変遷>P80
    1.1900年前後:規模の大きい企業による小さい企業の吸収
    ・対象:同一または関連する製品を同じ国内市場に向けて製造販売している企業。
    ・目的:競争を減らす/なくす、競争を支配する
    ・結果:誕生した巨大企業は業界に君臨し、価格・生産に多大な影響力を発揮。投資、技術革新のスピードにも影響を与える
    →電力、ガス、水道、乳業、たばこ、鉄鋼

    2.1920年代:
    ・対象:正面からの競争相手ではなく異なる地域を商圏よする企業同士によるM&A
    ・目的:地方企業にありがちな非効率、無計画、無知、規範の欠如の駆逐(競争の排除ではない)
    ・結果:(豊富な金融知識など)洗練

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    2013年11月29日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    「金利や信用供給よりもはるかに重要な役割を果たしたのは、時代の空気である。」

    1955年に出版された”大恐慌の前後について”書かれた本。この本を読んで一番初めに思ったことはリーマンショックであった。歴史は繰り返す、とはまさにこのことである。今の日本も少しずつ景気が回復してきており、将来のインフレに期待ができる。しかし、その時に、20年前のバブルを忘れずに振る舞うことが大切だ。空気に流されないようにしたい。また、新たなお金を生む仕組みを考えてきた人々は非常に優秀だと思う。

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    2013年10月04日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    ネタバレ

    1929年前後の当時の状況が詳細に書かれている。
    経済本というよりは一つの読み物のように感じたが、そのおかげで当時の「空気感」がとても伝わってきた。
    暴落直前の描写によって、そのドキドキ感を味わうことができた

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    2012年09月01日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年の大暴落の経緯を、バブル期から暗黒の木曜日を経てその後に至るまで、わかりやすく詳述している。
    分析は少なめであるが、村井章子の邦訳がとても読みやすい。

    帯「バブル崩壊、、株価暴落のあとに必ず読まれる、恐慌論の名著」

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    2012年06月15日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    ネタバレ

    結局のところ、今も昔も、熱狂の渦中にいるヒトたちは周りが見えなくなるし、イマを信じたいし、異常な状態にあるのかどうかすらわからなくなる。
    仮に異常な状態だと分かったとしても、やめられない。

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    2012年01月06日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    ネタバレ

    アメリカの大恐慌の流れを追った本。

    「暗黒の木曜日」に株価大暴落、というだけのシンプルな流れではなく、様々な人の心理によって動くリアルな市場をここに見ることができる。

    バブルが全く認識されていないわけではない。それでも止まらない投機ブームとその崩壊という過程は非常に興味深い。

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    2011年06月21日