ズラータ・イヴァシコワのレビュー一覧
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2022年2月~2022年7月にかけて書かれた、ウクライナの少女ズラータの日記…。2022年2月ロシアがウクライナに侵攻を開始する…。ズラータの母は、ズラータに日本に避難するよう必死に工面したお金を手渡し言い聞かせる…。ズラータは日本に憧れを抱き、いつか日本で漫画を書きたいという夢を持っていた…。
道中でのかけがえのない出逢い、差し伸べられる支援とそれに対しての感謝の思い、コロナとの戦い、家族との別れ、平和への願い…そして新たな生活と夢、ズラータが感じたことそのままに日記に描かれている。ズラータが描いた挿絵も素晴らしい!
「今日できることは、明日もできるとは限らない」だから今やれることを精 -
Posted by ブクログ
ネタバレシャッチョさんにおすすめしてもらった!(理由不明、出版社の方に勧められた、と言ってたかな?)
エッセイ形式で読みやすかった。
プーチンに読んで欲しい。
歴史や国際情勢を知れば知るほど難しいという認識をしていたが、
現地で起こっていることや人々の感情を何も知らなかった、と気付かされた。
ズラータのママの決断も尊敬するし、何よりズラータが今、日本で生活していることに嬉しく思うし、強い子だと思った。
助けてください、って言うのって難しい。助けられたからこそ、本を出版出来たズラータがいて、心を動かされた私がいる。
大前提として、この経験はする必要がない経験。それでもズラータなりの生き方をしてほしい。 -
Posted by ブクログ
「明日から戦争になります」
突然言われたら? 「あきらめる」
「たたかう」「にげる」
ウクライナ侵攻を巡る激動の140日間を綴った
16才の少女ズラータのダイアリー。
もし、 「明日から戦争になります」なんて突然いわれたら、きっとパニックになってしまう。
何をすれば良いのか分からないし、シェルターに行けと言われても、そもそも日本にシェルターなんてあるのか?
逃げろと言われてもどこへ逃げれば良いのやら。
スーパーでは買いだめが起きたり、ガソリンスタンドや銀行には長い行列ができ、犯罪も増えるかもしれない。
ズラータの学校の先生のように、先生がどうすれば良いのか教 -
Posted by ブクログ
ヒボさんの本棚から
ウクライナで戦争が始まり、お母さんの英断により、大好きな日本を目指すことになり、『人間失格』の初版本をリュックに入れて故郷ドニプロを後にし、無事日本に着いて生活を始めてから数ヶ月間の日記です
題名にもあるように、ズラータさんは当時16歳の高校生
なんていうか、ズラータさんが戦争を逃れるために「日本」を目指してくれたことが、とってもうれしいし、とっても誇らしい気持ちになりました
ズラータさん、日本を好きになってくれて、日本に来てくれてありがとう!
そしてズラータさんを失望させない日本であり続けるよう頑張らねば!と思いました
それにしてもだよ
なんのために戦争なんて -
Posted by ブクログ
自分が16才のころ、もし、日本が戦争に巻き込まれていたら、ズラータのような考え方ができるだろうか?
パニックになってはいけない。不確かな情報に飲み込まれてはいけない。納得しない意見に同意してはいけない。夢をあきらめてはいけない。明日があると思ってはいけない。
そして、そういった考えのもと、命ギリギリでの逃避行の最中でもリモートで送られてくる学校の宿題はやり続けるなんて。
この本は、ズラータと同世代の人には、もちろん、すべての人に読んでもらいたい。今日という日を大事に生きなければいけない。そんなメッセージをダイレクトに受け止めてほしい。リアルな話だからこその衝撃が感動と共に迫ってくる。 -
Posted by ブクログ
戦火の中、ウクライナから1人で来た少女ズラータの日記。
いつ戦争に巻き込まれるのか、誰もわからない。
ただ、16歳の娘には大好きな日本へ逃げてほしかった母の思いが伝わってきた。
とても強い人だと思う。1人で初めての地へ行かせるなんて、なかなかできない。
ズラータ自身も強く希望や夢を捨てない子だなと思った。
「今日できることは、明日もできるとは限らない」
戦争を知ったからこそ言えることばだろう。
一瞬で世界は変わるのだから。
今やれることを精一杯やる。
自分の持てる力を出し切ってチャンスを活かす。
きっと彼女なら挫けずにやり遂げるだろうと思う。