嫁と姑がうまく行かない原因の1つに食の問題があると思う。この物語もそこから始まり、家族の問題が語られていく。
その中で、嫁のユキの体調が悪いときに姑の凛子さんが作ってくれたガスパチョ、心が弱ったときに作ってくれた鯛茶漬け。
どちらもとても美味しそうで、体と心に染み渡りそうなものだった。相手の心持ち
...続きを読むも変えていくことがあるから、食べ物って実はとても大切なものだなと思った。
凛子さんが作る他の料理もどれもが美味しそうだった。同じものを笑顔で食べられることって、一番幸せなことかもしれないと思った。そして、家族が多いほど問題は多く起きるけれど、それをうまく乗り越えられる力も多いと思った。
1つの家族として起こりそうなことが描かれていて、とても面白い一冊だった。