あらすじ
毅然と老後を生きる指南の書!
磯島正美は、伯母で辛口評論家の綿帽子時子66歳の秘書をしている。時子はかつて『女の敵は隣にいる』『イケメンこそ、真面目に生きろ!』などのヒット作を出し、大忙しだったが、それも今は昔。女性誌「ハイ・ミセス」で10年以上続いたエッセイ連載「時子の見たり聞いたり」は休刊に伴い終了、秋の番組改編でラジオのレギュラー番組『綿帽子時子の辛口放題』は打ち切りに。だが時子に危機感はなく同居する正美に家事を丸投げし、友人の匡子さん、千春さんとお酒ばかり飲んでいる。焦る正美は、時子の担当編集者である内山篤郎とともに、時子の仕事探しに奔走する。そんな折、近所で高齢者夫婦間の傷害事件が起きて……。
愉快痛快エンターテイメント小説!
よろず人生相談、おまかせあれ! 綿帽子時子の痛快語録!
「夫に苛ついている皆さん。夫とは適当に距離を置きましょう。長年暮らして、お互いの最適距離って、分かっているじゃないですか。ただし、彼ら、放り出したら何もできないんだから、大目に見てあげながらね。男性達、つまり爺さま達は、妻に捨てられないように、せいぜい気を遣いましょうね」
感情タグBEST3
辛口評論家のジェンダー論に賛同
辛口評論家とその姪の周囲で起こる出来事を軽妙でスピーディなタッチで描き、一気に楽しく読ませる。辛口評論家のジェンダー論、痛快なるイケメン切りに昭和の香りを感じつつ、賛同。読めない名前を付ける親世代、そして名付けられた孫世代にシニア世代は育てた自分達の責任を感じて正面から闘えない。当たり前の事を皮肉を交えて一刀両断する綿帽子時子先生に乾杯。
Posted by ブクログ
69歳で小説家デビュー。遅咲きの作家である御木本あかりさん。
昨年NHKで放送された『終活シェアハウス』というドラマが面白く、その原作を書かれた方ということで読んでみた。
主人公の磯島正美は、66歳辛口評論家の叔母である綿帽子時子(わたぼうし・ときこ)の秘書をしている。
時子はかつてヒット作を出し、ラジオのレギュラー番組もあったが打ち切りに…若い頃から仲良しの3人でいつも酒盛りをして楽しんでいる。
そんな時子に新しく高齢者向けの早朝ラジオ番組パーソナリティの話が舞い込む。最初はしぶしぶだった時子も、途中からやる気を出し『シニアの星』を目指すことを決意する。
また時子の妹である自分の母親が、かつて時子の恋人を略奪して結婚したというまさかのサプライズを知った正美は…そんな話だ。
なんか作家で評論家でラジオパーソナリティもするという時子のキャラは読み進めると、どうも内館牧子さんのイメージだなあ。また『ワタシは高齢者の味方、シニアの星になる!』と決意をするあたりは、やっぱり世代的に『巨人の星』を彷彿させるね!
著名人の秘書やマネージャーが親族というケースはよくあるが、この本もBSあたりでドラマ化されそうだなあ。