あらすじ
女4人で272歳。終の棲家に立退き迫る!
人生は、黄昏れてからも面白い。
東洋文化大学の学生である速水翔太は、自称料理研究家の奥村歌子さんを始めとした女性三人が住むシェアハウスのアルバイト秘書(なんでも屋)をしている。小学校入学から短大卒業まで同じ女子校に通った68歳のオバサマ達からあれこれ押しつけられても辞めないのは、歌子さんの賄いが美味しすぎるからだ。そこに、新たな同居人・緑川恒子さんがやってきた。彼女は軽度認知障害で、帰り道が分からなくなることもしばしばある。さらに歌子さん所有のシェアハウスにも売却の危機が迫っていた……。
「私たち、まだまだ人生諦めませんから!」元気いっぱいのエンターテイメント小説!
「道を譲れって……譲って脇にどいた私の道はどうなるのよ。
私だって、前に進まなくちゃならないでしょうが。道がなければ生きていけないでしょ。
脇で指くわえたまま、どうすんのよ、人生まだ、終わってないのに」
ーー本文より
※この作品は過去に単行本として配信されていた『終活シェアハウス』 の文庫版となります。
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Posted by ブクログ
NHK BSで放送されているのをきっかけに、この本を読んでみようと思った。
初めはくだらないと思ったが、読み進めているうちに面白くて一気に読んでしまった。
そして心がほんわりした気分を味わえた。
始めて読む作家さんだが、また読んでみたい!
Posted by ブクログ
シングルシニア女性4人の同居生活に秘書ならぬお使い係の大学生とのやりとりがなんとも楽しく、ほろっとする場面も多い。皆で揃ってとる夕飯のメニューやお昼にさっと作るメニューがどれも丁寧に作られた家庭料理で美味しそう。まねしてみたい献立である。人生後半、本当に大切なものを見極める状況になり、各人の清々しい決断や4人の結束力が素敵で、生き方のお手本になる。
Posted by ブクログ
NHK BS 2025.10.26〜ドラマ シェアハウス
主演の城桧吏(速水翔太役)と畑芽育(林美果役)
女4人で272歳。終の棲家に立退き迫る!
私たち、まだまだ人生諦めませんから!
東洋文化大学の学生である速水翔太は、風変わりなアルバイトをしている。自称料理研究家の奥村歌子さんを始めとした女性三人のシェアハウスの秘書、要するに小間使いだ。私立女子校時代の同級生である68歳の三人から無理難題を押しつけられてもバイトを辞められないのは、歌子さんによる賄い(お酒付き)が美味しすぎるから。そこに新たな同居人・緑川恒子さんがやってくる。彼女は認知症の初期で、帰り道が分からなくなることもしばしばで…。さらに歌子さん所有のシェアハウスにも売却の危機が迫っていた。