トニモリスンのレビュー一覧

  • 青い眼がほしい
    青い眼がほしいー状況がリアルに描かれていて読みごたえがあります。
    描写はとても伝わりやすくて、リアルに描かれている。
  • 青い眼がほしい
    青い眼になればもっと愛される。そう信じる少女ピコーラに理不尽で辛い事が起こります。最初から最後まで、その時代のアメリカの人種差別や人々の価値観について深く考えさせられる小説。
  • 青い眼がほしい
    大学の授業のために読みました。
    黒人の少女が白人に憧れ、その結果黒人の少女が狂ってしまう話。
    読んでいてかなり辛い描写が多かったです。
    アメリカ中西部が舞台になっているだけあって、
    その当時のアメリカを色濃く映しているなと感じました。
    今となっては、差別はダメだという考え方が一般的で常識になっていま...続きを読む
  • ソロモンの歌
    とある事情から‘ミルクマン’と呼ばれるメイコンデッドjr。
    父、母、叔母、いとこ・・・
    さまざまな人間関係のもつれをたどるべく旅に出る・・・

    ブラックアメリカン、北部と南部。さまざまな要素が絡み合う物語。
    その中でも名前は重要な要素として触れられる。
    両親から授けられた名前、白人につけられた名前、...続きを読む
  • スーラ
    土埃舞う黒人の少女たちの友情。
    大人になることでのそれぞれの歩みと生まれる軋轢。

    力強くも最後に感じる寂しさと人間の優しさ。

    フォークナーの香り。
  • ビラヴド
    突発的に米国や欧州の文芸作品を読みたくなります。選択を誤ると途中放棄しちゃうことが多いんですが(苦笑)

    非常に重厚な物語でした。
    読み進めるのは 独特の修辞法や暗喩があって、正直ちょっとつらいところもあったですが、耐えながら進めて行くうちに様々な想念とかイメージが出来上がっていき、読み終わる頃には...続きを読む
  • スーラ
    トニ・モリスンを読むといつも凄い、と圧倒されるんだけれど、どうしてもしっくりこない。
    内容がではなくて、書き方が。
    「ビラヴド」「青い眼がほしい」も読んだのだけど、そのときもそう思ってしまった。
    アメリカ黒人の社会、歴史人間をこれほど描ける人は他にいないと思うのだが、感心はするが夢中にはなれない。
    ...続きを読む
  • ビラヴド
    自我を殺して生きるしかなかった人々の、心の葛藤や荒廃のすさまじさ、
    辛うじて再生することができた人々の、苦悩の深さ。
    人間性を育むのも壊すのも人であり、自由と権利がいかに大切かということ。
    一方で、どんなに過酷な時代にも、かすかな希望は芽生え
    その種もまた人であるということ。
  • スーラ
    1919~1965年 オハイオ州
    ボトムで育った黒人の少女、奔放なスーラとおとなしいネルの友情を描く、ノーベル賞作家の初期傑作。
  • ソロモンの歌
    ノーベル賞作家のトニ・モリソン女史の作品で、オバマ大統領の愛読書。さらに、小説家西加奈子さんが多大な影響を受けた作品である(帯に書かれていた)。

    黒人がまだ虐げられた存在であった頃のアメリカでの、「ミルクマン」という奇妙な(でもその渾名のルーツは、ちょっとグロテスクで、かなり切ない)ニックネームの...続きを読む
  • ソロモンの歌
    その時代のアメリカでの黒人差別社会の在り方や、当時の黒人の考え方をかいまみれたのが良かった。
    主人公ミルクマンにもう少し好感が持てるともっと面白く感じたんだと思うが、あまりにも住んでる世界が違い冷静に歴史書的な読み方となった。
    ラストの解釈について、他の人の意見も聞いてみたい。
    帯の紹介にオバマ大統...続きを読む
  • ビラヴド
    自分を所有することを諦め、愛し感じ考えることを手放し、人間性を放棄した男性。自我を殺され、愛する子を護るため世界を抹消しようとした女性。
    それぞれが誰かに助けられ、思い出すだけで胸が潰れてしまうほど忌まわしい過去を話せる相手、自分の身体がバラバラにならないよう繋ぎ止めてくれる誰かと、また生きる希望を...続きを読む
  • 青い眼がほしい
    白人による黒人の差別だけでなく、黒人の間でも差別があること、それも無邪気な子供の頃から。悲劇は何故起こったのかを考えるとズシッと心に響く。この本が立派に出版されるまでに25年もかかったと言う。それでも社会は少しずつ動いている。
  • 青い眼がほしい
    これはなんというか、、ポエムだ。
    いやポエムを挟むことでこの貧困の辛さを紛らわせようとしている、というべきか、いやよく分からなくて難しいんよ。
    とは言え黒人のー、貧困のー、と言ってるだけでは誰も読んでくれんのだから、そういう意味ではすごいのだ。ともかく白人が人種差別をしているというより、黒人に染み込...続きを読む
  • 青い眼がほしい
    何とか原書で読んでみた。主要でないとおぼしきところは飛ばしたりしたので消化不良かも。世間での高評価ほど感動せず。語り手の少女が貰った人形が白い肌で青い目でそれがかわいいとされてきるのに自分が違うので複雑な気持ちになるとか、子供の頃からマイナスなバイアスを抱えるのが伝わる。親に捨てられて育ったから自分...続きを読む
  • 青い眼がほしい
    作家の西加奈子さんが、影響を受けた一冊ということでご紹介されていたので読んでみました。

    翻訳された文章ということも原因の1つかも知れませんが、
    大きな話の流れはわかるものの、細かい描写みたいなところになると結構イメージを掴むのが難しく、自分の読解レベルではどっぷりとは入り込めませんでした。

    また...続きを読む
  • 青い眼がほしい
    物語はとても淡々とした口調で進んでいくのですが、ものすごく重いテーマと、過激な描写があります。正直読み進めていくのが辛かったです。
    少女、少年たった一人の力ではどうすることもできない問題がこちらにものしかかってきました。
  • ソロモンの歌
    青い眼に続き2つ目のトニ・モリスンだけれどやっぱり難しい。情景が入りづらい。どれが黒人の歴史そのもので、どれが単なるエピソードなのかよく分からない。オバマが人生最高の書に挙げたといえど、ちょっと意味不明やった。
  • ソロモンの歌
    ノーベル賞作家ということもあり最後まで読んだが、よくわからない本だった。20世紀前半のミシガンに住むミルクマンと呼ばれる男は、家族にも友人にも恋人にも心が通わない。ある事件がきっかけで、自分の解放を求めて家族のルーツを探ってゆく。ペンシルヴェニア州ダンベルまで旅する。祖先を知る人々に接し、祖先につい...続きを読む
  • ラヴ
    いい小説(なにをもって“いい小説”というか、ということはあるにせよ)なんだろうけれど、私の趣味ではないのね。残念なことに。