デイヴ・グールソンのレビュー一覧

  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

    Posted by ブクログ

     地球の生態系の主は食物連鎖というヒト目線で優位に立つ哺乳類、ことに攻撃性と可塑性で他の哺乳類を圧倒したヒトではなく、ヒトに知られる100万種どころか「推定数百万以上未発見」というほど超多様なニッチで棲み分けている昆虫!と異星からの訪問者は見るかもしれない。ヒトが最長数百年の異常繁殖の時機にたまたま到来したとしても。ヒトは100年ほど前までは地球全体の有機←→無機循環にいくらか関与して肉食獣の間引きなどで貢献していたが。何億年蓄えられた化石燃料(石炭も石油も天然ガスも太古の生物由来)を使いまくり森林を消滅させ砂漠を毎年百千平方キロも拡大させている。さらに存在しなかった有機化学物質を安易に撒布し

    0
    2024年12月09日
  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

    Posted by ブクログ

    絶滅危惧種という言葉が世に出て久しいが、この本を読んで昆虫の絶滅の仕方がとんでもないことになっていることが分かった。食物連鎖の下位にある昆虫がどんどんなくなっていくことで、いずれヒトもその仲間になっていくことは、当然予想されることだ。そして、昆虫が絶滅している理由には、地球温暖化、農薬の過剰使用、環境変化など様々だ。しかも、それらが複合的に影響しており、どのように作用しているのかは、よく分からない。じゃあどうすれば良いのか。私たち一人一人が意識を高く持って自分で出来ることを考えるのだ。

    0
    2024年12月06日
  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

    Posted by ブクログ

    鳥たちよりももっと静かにひっそりと姿を消していってる昆虫達
    そして困ったことに昆虫の世界はあまりに広くて、とてつもなく深いので人間の頭では理解するには複雑すぎる
    昆虫の話題になると『その虫がなんの役に立つの?、虫なんか嫌い』と言われることが多いが(身内にも虫嫌い多数…)、本書にもあったように本来そこにいるのに理由や役割など必要ない。そしてたぶん仮に役割があったとしてもこういうことを言う人に理解などできない
    北欧やEU諸国など自国の農薬規制には乗り出しているのに、それを生産し続け他国に輸出し続けている超絶ダブルスタンダードや日本をはじめ農薬の検査はしているがその検査の仕方があたまりにも自然の状態

    0
    2024年05月21日
  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

    Posted by ブクログ

    昆虫がこんなに減少しているとは思わなかった。想像を遥かに超えるスピードで減少しているようだ。
    農薬が最大の問題ではあるが、犬ネコのノミ駆除剤が回り回って他の昆虫にも大きな影響を与えているとは驚きだ。
    グローバル化が進み、適地生産が進んでいるがその事が、農産物輸出国の植物の多様性を失わせ、昆虫も減少する事につながっている。ブロック化は良くないとしても、農産物については自由貿易任せきりでは世界の環境が守れない。
    理想だけでは解決できない非常に厄介な問題である。

    0
    2023年04月18日
  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1部  なぜ昆虫が大事なのか
     第1章  昆虫についての短い歴史
     第2章  昆虫の重要性
     第3章  昆虫の不思議
    第2部  昆虫の減少
     第4章  データで見る昆虫減少
     第5章  移り変わる基準
    第3部  昆虫が減少した原因
     第6章  すみかの喪失
     第7章  汚染された土地
     第8章  除草
     第9章  緑の砂漠
     第10章  パンドラの箱
     第11章  迫りくる嵐
     第12章  光り輝く地球
     第13章  外来種
     第14章  「既知の未知」と「未知の未知」
     第15章  いくつもの原因
    第4部  私たちはどこへ向かうのか?
     第16章  ある未来の光景
    第5部  私た

    0
    2023年02月12日
  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

    Posted by ブクログ

    膨大な文献と研究のもと著した著書だと思う。小生も小学生の頃夏休みになると昆虫採集をしたものだ。標本にし作品を学校に提出した覚えがある。秋には赤トンボが群をなして青空に舞い、夜には松虫や鈴虫を取りに行き甕に泥を敷きその中で飼ったものだ。轡虫やキリギリスを探し虫かごに飼った覚えがある。今はそんな昆虫達を全く見かけない。冬はバケツの水が3センチぐらい凍ったものだ。今は全く凍らない。温暖化が進んだ証しだ。

    0
    2022年09月18日
  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

    Posted by ブクログ

    昆虫
     頭部、胸部、腹部、足が六本で胸部についている
     飛行能力  変態(バッタやゴキブリを除く)
     アリの固体数は世界人口の100万倍、重量は同等

    食用コオロギ
     育てるための飼料や水が牛の10倍以上効率が良い
     共通の病気がない メタン出さない 成長が早い 密集状態で養殖可能

    役割
     昆虫による受粉 植物の87%、人間の作物の3/4
     有機物の分解

    1970年以降 欧州で50%の昆虫が失われた可能性が高い
    1住処の消失
      集約的農場 花や雑草が少ない 殺虫剤散布 保護区の外に出ると生息できない 
    2汚染された土地
      DDT 人工化合物 昆虫の神経を攻撃 ミツバチの減少
      殺虫剤

    0
    2023年02月10日