植原亮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「深くじっくり考える」ために必要なのは『考える型』。この本でトレーニングすれば、思考のクセを知りエラーを回避することと、多様な考えを生み出し思考の質を上げることができるようになるというものです。
・基本は①いったん否定する②条件をなん度も確認する③あれこれ仮説を粘り強く考える
・人間の思考には「直感/熟慮」の2つのモードがある。モードの切り替えや発動条件を把握しておく必要がある。
・はやとちりにはバイアスが関わっている。特に代表性バイアス(代表性ヒューリスティクス)と利用可能性バイアス(思い出しやすいものを優先する)に注意。
・言語の罠に注意し、意味を区別すること。特に言葉の多義性や曖昧さを悪用した「詭弁」にも注意。
・単なる「相関関係」を因果関係を混同しがち。2つの結果を生み出す「共通関係」が背後に存在する可能性に注意。ジンクスや確証バイアスにも注意。
・因果関係を正しく捉えるには対照実験が有効。また実験や調査の精度を高めるためにはサンプルも考慮する。
・擬似科学や陰謀論はバイアスの影響や反証回避などがある。思考術を活用することで見破ることができる。
上記は各章のまとめですが、まずこちらでこの本の流れを掴んでから詳しく読むことで、より理解しやすくなると思います。
わたしは自身の「はやとちり」や思考の浅さを気にしてこの本を読んだのですが、なるほど、バイアスの話が出てきてちょっと意外。でも思い返せばたしかにそうでした。。。 -
Posted by ブクログ
科学がいかに信用に足るものとなり得ているのか、制度的に解説してくれる。論理の構造はどのようであればより価値が高く、そうでない情報になぜ踊らされてはいけないのか、読めば腹に落ちてくる一冊となっている。ド文系のわたしでもわかりやすいし、文系の方こそ読むと発見がたくさんあって良いだろう。
特に興味深かったのは反証可能性があればあるほど情報として価値が高いという一節だ。私は自分の言説に反証の余地がないように組み立てる必要があると思っていたところがあったので、大きな間違いだったと気付かされた。
科学者は科学全体に貢献するというモチベーションが素晴らしくて尊敬する。自分の論説の正しさに固執すると科学としての価値が失われてしまうが、そうしたくなるのが人間でもあるような気がする。反証も受け入れる姿勢の大切さを学ばせてもらったと思う。アインシュタインについてももっと知りたくなった。