あらすじ
「ふだん使いの科学」で、思考の土台を強くする!
自分の頭で考え、ファクトチェックするためにーー科学という営みの本質を楽しく学べる、最良の入門書。
有害な情報から身を守り、無意識のバイアスを避けるには?
情報過剰社会を生きる私たちに必須の「免疫」
ーー日常・仕事で威力を発揮する「科学的思考」
<本書の内容>
第1章 科学的思考をスケッチする
第2章 因果関係を考える
第3章 科学的思考を阻むものーー心理は真理を保証しない
第4章 実験という方法
第5章 科学的に説明するとはどういうことか
第6章 科学的に推論し、評価する
第7章 みんなで科学的に思考する
因果関係の正しい理解から、認知バイアス、アブダクションまで
豊富な例や問題でわかりやすく解説
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世の中に溢れている真偽不明な説を冷静に受け止めるための考え方がわかる一冊。その説は個人の意見なのか第三者の査読がされているのか、再現性があるのか、など科学的に見ることが学べます。日常生活や仕事にも活かせそうです。
Posted by ブクログ
下手なビジネス本より仕事の役に立ちそうだし、日常会話でも論理的に説明することができるという気持ちにさせてくれそうだと思った。
仮説と演繹なんてまさに仕事でも使うよなーとか考えながら読めた。
時間をあけてまた読みたい本。
同じ著者の「思考力改善ドリル」が積読状態なので、こっちも読もうと思った。
Posted by ブクログ
今までぼんやりと行ってきた思考の数々を、分かりやすくまとめてくれていて非常に良かった。
1度読んだだけでは意識しきれない部分もあるので、しばらくしたらまた読みたい。
Posted by ブクログ
新書にしてはずいぶん本格的だなあ。
「制度に支えられていない、あるいは制度から外れた「ワイルドな」な知的活動から流れ出す情報に注意せよ。」「専門家」については「何を研究しているか」「どの分野の専門家なのか」に注意せよ。できれば「近年の研究活動や業績」もチェック。「専門家のコミュニティで合意はあるのか、あるいはどのくらい幅広い意見が存在するのか」も考えましょう。これ大事だねえ。
Posted by ブクログ
特定の人物や難解な学術用語を極力排している印象で、その一方で紙幅を確保した新書として、広く科学的な思考・振る舞いについて述べられている。大学から学術的なスタイルが変わる中での指針として新入生にも向けられるだろうし、それ以前の受験戦争の中高生にとっても思考の足がかりとして触れておいても得るものは多いように思う。
Posted by ブクログ
本書『科学的思考入門』は、日常的思考と科学的思考が地続きにあるということを前提に、日常で使える科学的思考について、実践例交えつつ解説した入門書である。
大学で心理統計学を専攻した読者にとっては既知の内容が多いものの、復習を望む方や初学者にとっては価値ある一冊だと言える。
各章間に配置されたコラムもなかなか面白い。有斐閣アルマのように、斬新なチップスが散りばめられているので、読者の理解を深める助けとなっている。
併読をお勧めしたいのは、同じく講談社現代新書から刊行されている『思考の方法学』だ。こちらは個人的には星五つを付けるほど学びの多い一冊であったので、本書の内容が気に入った方にはこちらもオススメしたい。
Posted by ブクログ
科学がいかに信用に足るものとなり得ているのか、制度的に解説してくれる。論理の構造はどのようであればより価値が高く、そうでない情報になぜ踊らされてはいけないのか、読めば腹に落ちてくる一冊となっている。ド文系のわたしでもわかりやすいし、文系の方こそ読むと発見がたくさんあって良いだろう。
特に興味深かったのは反証可能性があればあるほど情報として価値が高いという一節だ。私は自分の言説に反証の余地がないように組み立てる必要があると思っていたところがあったので、大きな間違いだったと気付かされた。
科学者は科学全体に貢献するというモチベーションが素晴らしくて尊敬する。自分の論説の正しさに固執すると科学としての価値が失われてしまうが、そうしたくなるのが人間でもあるような気がする。反証も受け入れる姿勢の大切さを学ばせてもらったと思う。アインシュタインについてももっと知りたくなった。