フォルカー・ウルリヒのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【この世の終わりのような悲観的な気分が一方にあり、さあ、これからだ、という覚醒の雰囲気が他方に存在しているのだ】(文中より引用)
ヒトラーが自死してからドイツの降伏に至る8日間を描いたドキュメント。戦争にひた走った独裁者を失った後の歴史的な1週間余りを、数多くの証言と共に振り返っていきます。著者は、ドイツの歴史家として名高い評価を得ているフォルカー・ウルリヒ。訳者は、ハンブルク大学に留学経験を持つ松永美穂。原題は、『Eight Days in May: The Final Collapse of the Third Reich』。
本書の着眼点がまず素晴らしいというのが一点。そしてその着眼