中原ろくのレビュー一覧
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保健所って、自殺にも対応されていたのですね。知らなかった。
それにしても毎回毎回、命のかかった人相手の仕事をするなんてすごく大変な現場だなと思います。でも死のうとしている方もいつも限界まで追い詰められている人ばかり。社会そのものを変えていかなきゃいけないよな、と考えさせられる漫画でした。 -
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保健所の保健予防課で勤務する新人の精神保健福祉士・基 羊介は、「死にたい」と悩む人々の相談に日々応じている。
リストカットや自殺未遂を繰り返し、彼氏の“あるお願い”を断れない少女の彩花、「今から死にます」と保健所に電話をかけてくる男性の佐久間などを担当し、少しでも力になれるように寄り添っていく――。
精神保健福祉士の奮闘を描く2巻。
自殺未遂を繰り返し彼氏や精神保健福祉士の基に依存する彩花や仕事でつまずきうつ病を発症した佐久間に、周りに見捨てられ不信感を抱いた相談者に適切な距離感を保ちながらも相談者が抱える苦しみや絶望感や寂しさや生きづらさに寄り添っていく精神保健福祉士の基の奮闘が、過剰に基 -
Posted by ブクログ
コロナ対応で一気に世間の注目を浴びた「保健所」。そんな保健所が、自殺対策もしていることは、意外と知られていない――。
基 羊介はある日職場の上司が自殺したことをきっかけに、脱サラして保健所の保健予防課に転職した新人の精神保健福祉士。
保健予防課では「死にたい」と悩む人々の相談に日々応じているが、その対応は一筋縄ではいかず――…。
15~39歳の死因第一位が自殺という日本で、「死にたい」と悩む方々に手を差し伸べる人たちが、ここにいます。
精神保健福祉士の奮闘を描く第1巻。
自傷行為を繰り返す引きこもりの少女、妻からのDVに追い詰められる定年退職したサラリーマン、相談者や相談者の配偶者や両親など -
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読むべき作品です
監修の松本俊彦氏は薬物依存治療等で活躍されていますので、それもあって読みました。
主に3例、出てきて、軽度の知的障害を伴っているケース、老夫婦で共依存関係になっているケース、不安型愛着障害等々、今時ありそうな症例ばかりです。リストカット、あと自殺未遂も実際の自殺者よりずっと多いです。
なおかつ日本の統計、OECD基準等では甘くて、実数はもっと多いのでは?とも聞きます。政治と行政等の諸問題もあるでしょう。この作品の舞台になっている保健所、この間ずっと減らしてきていますので。当然、行政サービスの質にも影響が出ます。
個々のケースにも絶対的な対処方法はなく、その都度考える必要もあるでしょうから簡単な -
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国立精研の松本俊彦先生が監修!
これはすごい!
保健所の精神保健に関する漫画は、今まで無かったと思います。
保健所の同じような部署にいる身としては、かなりリアルだと思います。
なんと、あの国立精神神経医療研究センターの松本俊彦先生が監修しています。
個人的にも、出てくるキャラの対応方法も、勉強になるな〜と見ております。
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Posted by ブクログ
ネタバレ保健所が自殺防止の取り組みもしているとは知らなかった。
実際の保健所がここまで親身になってくれるのかは分からないが、いざという時のための知識として知っておくのに損はないなと思った。
日本は自殺の多い国。
G7の中でも最悪の数値が出ているらしい。
年間約2万人。
事故や戦争と違って表面化しにくい、目を背けられがちな恐ろしい事実。
自殺願望のある人たちにはきっと本人にしかわかり得ない深刻で複雑な事情がある。
いじめや精神疾患が原因でリストカットに手を出したり外に出れなくなったり、当事者の内情を知るにつれ読んでるこちら側もどんどん苦しくなってくる。
男性のDV被害者がいかに助けを求めにくい環境で