小山美砂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
岩波ブックレットNo.1114です
今回はなかなか進まない被爆者補償について
というかそもそも被爆者認定の壁が高須クリニックじゃない高すぎる問題について(今ふざけちゃダメなとき)
とくに内部被曝を軽く見て、なんとか認定しないようにしている感じ
学校ではむしろ内部被曝の方がおっかないんだよって教わるんだが…はっきりと数値が出てこないというのもあるけど、国と原子力ムラが総力を挙げて「封じ込め」に動いているという論調
まぁ、わいは根が素直なので、そう言われるとそうなのかなって思っちゃうのよ
基本左派なのでね、多少やり過ぎなくらい補償してあげればいいのにって思っちゃうんよな
他に無駄遣いいっぱい -
Posted by ブクログ
7月14日午後3時、広島高等裁判所で下された判決は国の敗訴。これは原子爆弾が投下された広島に於いて、投下直後に所謂「黒い雨」を浴びた原告側が、その補償を求めて起こした裁判の二審の結果だ。一審の地裁においても原告の主張を認めた内容となっていたが、それまでの黒い雨が降ったとされる雨域外の住民に対しても被爆者として認めた判決は如何なるものだったのであろうか。本書は毎日新聞記者として黒い雨裁判を追い続けた筆者により、それらの経緯を記した内容となっている。主な争点としては、黒い雨がどこまで降っていたか(雨域)、症状と被曝をどう結びつけるか、の大きく2点となっている。前者においてはそれまで国が線引きした地
-
Posted by ブクログ
1985年、気象学者の増田善信は、原水禁世界大会の分科会で、黒い雨原爆被害者の会事務局長・村上経行から指摘されて衝撃を受ける。
「増田さん、原爆の後の雨が、あんなきれいな卵形に降ると思いますか!」
当時、原爆の黒い雨に打たれたとして原爆手帳が交付されていたのは、宇田雨域と呼ばれる戦後間もない頃に作られた簡便な卵形の域内に限られていた。同じ家族でも、川を隔てた向こうとこちらでは手帳の交付基準が変わる。長女は認定されたが、母親と妹たちは交付されず、母親は原爆症と思われる病で亡くなるということも起きていた。
増田は「雷雨の様な激しい雨が降る時にこんなきれいにまとまって降ることは稀だ。気象学の常識じゃ