マイクル Z リューインのレビュー一覧

  • 沈黙のセールスマン〔新版〕

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    <私立探偵アルバート・サムスン>シリーズ初読み。非タフ&マッチョな温厚で小市民的なキャラクターという先行イメージの所為なのか、思いの外頑固で直情的な人物造形に少々面食らう。ハードボイルド直系の錯綜した人間関係に加え、驚きの真相が飛び出すトリッキーなプロットといい、今作がシリーズ最高傑作と呼ばれるだけのことはある。宮部みゆきさんの<杉村三郎シリーズ>の元ネタだけあって、作中の雰囲気に馴染みやすかった。ラストで炙り出される日常に潜む人間の悪意など、宮部さんや米澤穂信氏が影響を受けたというのも確かに納得出来る。

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    2022年11月14日
  • 祖父の祈り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    名前は知っていたけれど、初読みの作家。
    解説は北上次郎氏、訳は田口俊樹氏というキャストからして実力作家なのだろうけど、たぶん最初はこれじゃない方が良かったんだろうなと。

    パンデミック到来後の世界の未来を描いたディストピア小説。
    第一章の出だしは「おっ、かっこいい家族小説か?」とも思ったのだけれど、その後は主人公の老人家族以外ほとんど登場人物が出てこない。
    そしてインターネットはおろか、テレビ、新聞、口コミですら情報の流入がない世界を生きる物語。
    どこまで行っても息苦しく、希望が薄い。
    まぁ、こんな世界にしてはいけないという思いばかりは強く感じた。

    訳者あとがきで、主人公の老人のやさしさを称

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    2022年09月24日