ゾラン・ニコリッチのレビュー一覧
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世界のものすごく小さな国 ゾラン ニコリッチ 日経ジオグラフィック
この本には108カ国が収録されておりその情報によるもっとも古い国は北センチネル島で紀元前48,000年から今に続く鎖国状態にある不交渉の島国だという
珊瑚礁に囲まれ一切の付き合いを拒否しているので情報も全くない島
場所はインド洋で面積は60km平米で人口は15人から500人ほどではないかと言われているらしい
当然血族だけで続いているわけで信じがたい話である
多くは歴史上の国々であり人口が数百人から数千人と言う極小の国がたくさんあったようである
中には人口79824人というアンドラ公国のように1278年以来今現在まで続いている国もあると言う
この内の多くは近親結婚と成らざるを得ないとも思われるがどうなのだろうか?
気になるところである -
Posted by ブクログ
世界各地の面積2500㎢以下という狭い領土に
主権を有する「極小国家(マイクロステート)」
長い歴史を紡ぐ国があれば、一瞬で消え去った国もある。
それらの国々の成り立ちや歴史と現在を紹介する。
・はじめに ・マイクロステートとマイクロネーション
・用語について ・著者について/凡例
欧州・・・アンドラ公国、ブルケス、セナリカ共和国など39
アフリカ・・・アンジュアン国、ユトレヒト共和国など12
アメリカ大陸・・・カヌードス、バルバドス共和国など11
アジア・・・アライエ君侯国、ロー王国、上ヤファ国など17
オセアニア・・・ボラボラ王国、ルルツ王国、トケラウなど13
・その他の「小国」
・人口のものすごく少ない地域
・人口のものすごく低い国と地域
・その他のマイクロネーション ・画像クレジットと謝辞
侯国、公国、自由国、代官管轄区、係争地域、自由地域、
国際管理地域など、付される名は様々。
国旗や国歌、政府や軍隊を有する国、切手を発行する国もある。
長く歴史を歩む国あれど、大戦で消えた国の多いこと。
更に、戦争、内戦や紛争の仇花の如くに生まれて消えた国も。
宗教対立や大国の滅亡、植民地からの混乱も要因にある。
コスパイア共和国は、無主地の村の独立国。
アトス自治修道士共和国は、男子しか逗留できない
ユネスコ世界遺産。
強国の隙をついて独立した、
4人の国・リフレッシュメント島の悲劇。
ほぼ全員の2万5千人が殺され、ダムの人工湖に沈んだ、
コンセリュイロ主義者の理想郷・カヌードス。
5万年以上前から住んでいるとされる、
未だ謎多きセンチネル族の島・北センチネル島。
フアヒア・マイアオ王国は、何人もの女王が治めた国など、
歴史の変遷に振り回された国の物語は、小説よりも奇なり。
また、極小国(マイクロネーション)では、
シーランド公国が未だに存続していたり、
ハルバ・ドムス・マグナ・クワイス共和国のような
邸宅内にある国など、なかなか面白い。
でも、これ以外でもまだまだ小さな国はあったことでしょう。 -
Posted by ブクログ
世界にはおよそ7,000の言語があると推定される。
その中で、世界6大陸、100言語の希少言語についての
成り立ちや歴史、民族や現状を解説している。
言語島とは・・・まるで海に囲まれた孤島のように、
多くの人々が使う言語に囲まれた、孤立している言語。
孤立した言語・・・バスク語、アイヌ語、タヤップ語、ズニ語など。
インド・ヨーロッパ語族の言語島・・・ソルブ語、ヤグノブ語など。
世界各地の言語島・・・ハワイ語、八丈語、ヒナルク語など。
用語集
著者は言語学者ではないけれど、よく調べ上げています。
それらはまるで、言語の絶滅危惧種。
遥か昔に消滅した言語の流れをくむ言語や、
系統関係のある言語が見つからない希少性があるものも存在。
孤立した地域、圧力や弾圧によって移り住んだ場所。
様々な歴史と人々の変遷の中で、
守り継がれ、受け継がれている言語があれば、
行政で公用語の一つになったり、学校の授業で使われたりと
守られている言語もある。消滅した言語復活の運動もある。
反面、周辺の言語の影響を受けての変化の中での、
消滅の危機のある言語の姿も。
バウンティ号の反乱が新しい言語の誕生に繋がった事、
八丈島や青ヶ島、大東諸島で話される八丈語は、
上代東国方言を今に伝える最後の言語である事、
北センチネル島の言語は現代になっても不明な事、
ニュージーランドでたまたま立ち寄ったプホイ村が
(美味しいチーズ工場がある)ドイツの珍しい言語を
受け継いだ場所だった事など、興味深い話も多く、
言語に関心を与えてくれる面白い内容でした。 -
Posted by ブクログ
むかーしからワールドカップ(サッカー)が好きなので、国や都市の名前には興味があった。
バチカンとかサンマリノとかモナコとか。
しっかり『ものすごく小さな国』に載ってましたね。しかし、現存しないものも含めてこんなにもあるのですね。
著者がユーゴスラビア(現セルビア)出身とのこと。んー、国ができたりなくなったりすることが身近だったからこそ研究されたのかなと想像しました。
傀儡(かいらい)国家、ってなんか書いたことない字なんだけど、響きもあわせて暗くなるのは気のせいかな。かなり少なくはなっているのだろうけど。
フレディー・マーキュリーやリアーナの生まれた国も『小さな国』だったと知りました。 -
Posted by ブクログ
7000という数字は、少数言語や危機言語についての本にしばしば登場する数字で、世界で話されている言語数だ。世界にある国を約200とすれば、一か国あたり30以上の言語が話されている計算になる。これほど多くの言語が存在することは個人的には驚きだし、畏敬の念すら感じる。
本書は、言語島(げんごとう)という概念を中心に、話者が少なく、話者以外にはあまり知られていない言語(希少言語)を紹介している。言語島とは、多くの話者がいる(メジャーな)言語の話される地域の中に、希少言語が話される地域が囲まれている状況を指す。希少言語の「島」がメジャー言語の大海にぽっかりと浮かんでいるというイメージだ。
本書を読んで、まず「なるほど」と思ったのは、7000言語には、ある言語の方言が独自に発展する中で言語と見なされるものが多く含まれるという点だ。たとえば、13世紀半ば以降にスロバキアとウクライナのカルパティア・ルテニアという地域に移り住んだドイツ人が話すドイツ語は「オリジナル」とは大きく異なり、ツィプス・ドイツ語と呼ばれる(100ページ)。同じように、北米ではフッター派ドイツ語、オーストリア・ドイツ語、アマナ・ドイツ語などがそれぞれの言語島で話されているという(105--109ページ)。こうした例が多く紹介されているため、本書はむしろ、「言語が生まれる経緯」を紹介した本だとも言えそうだ。
ところで、フッター派ドイツ語、オーストリア・ドイツ語、アマナ・ドイツ語などは相互に「異なる言語」であり、方言ではないと著者は見なしているようだ。もっとも、言語と方言の違いについては言語学者のあいだでも意見に違いがあるらしい。本書では、Aしか知らない話者とBしかしらない話者が他方の言っている内容を理解できるならば、AとBは方言で、理解できないならば両者は異なる言語だという見方を著者は示している(8ページ)。
「東北地方の高齢者が話しているのを聞いても内容がまったく理解できない」などという話を聞いたことがある人は多いだろう。そうすると、「東北弁」は方言ではなく、標準日本語とは異なる言語だということもできるのだろうか? 実際、本書には「標準的な日本語ではない」という「八丈語」が紹介されている。八丈島や大東島で話される「島言葉」のことだ。「八丈語は、日本語の非常に特殊な方言であるとも言えるし、あるいは日琉語族に属する独立した小さな言語であるとも言える」(194ページ)というように、言語と方言の境目は必ずしも明確ではないのだろう。
本書の特徴は、先にも書いたように、言語島を取り上げながら希少言語を紹介する点にあるが、ほかにも面白い構成が取られている。その一つが、そうした言語で書かれた掲示板や碑銘、あるいはその地域の文化的な建物や祭りなどの写真が多数掲載されている点だ。そしてもう一つが、相互に関連のある言語の相違点を示すために、『星の王子さま』の共通する一節を掲載している点だ。これは、視覚的に言語の相違点が分かるので、まったく読めなくても見ているだけで面白い。
こうした工夫もあり、本書は言語についての楽しい読み物となっている。ただ、コンパクトな書籍に100言語の紹介を詰め込んでいるせいで、読んでいて消化しきれないと感じることがしばしばある。何より、東欧や南米、アフリカの地理に詳しくないせいで、地名が頭にすっと入ってこない。カタカナ表記の見慣れない言語名や地名が続くと、それらの羅列に感じられることも多い。
一方で、読んでいても「世界にはこんな言葉があるんだ!」というような気持にはならない(ナントカ・ドイツ語などはすべて異なる言語と言われても、まあ「ドイツ語」の一種なのだろう、と思ってしまうから)。言語の種類というと、どうしても、日本語、英語、中国語、スペイン語、などという、相互にまったく関連のないようなものを頭に思い浮かべてしまう。そういった、まったく聞いたこともない言語に興味がある人は、別の本を当たったほうがよい。