永尾俊彦のレビュー一覧

  • イスラエル軍元兵士が語る非戦論

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    先週の定期検診で病院での検査と診察を終えたあと、薬局で薬待ちをしている時に、たまたまテレビに出ていたのが著者のダニーさん。紹介されていた絵本は売り切れだったのですが、こちらの新書があることがわかり書店で購入。すぐに読み始めました。
    8月は何かしら戦争にまつわる本を読むときめていましたが、今年は読めてなかったので、こちらを読みました。
    イスラエル-パレスチナ問題は過去に双方の学生さんを呼んだ座談会のボランティアをしたことがあり、関心のない人に比べたら、知識がある方だと思いますし、今回のガザ攻撃が始まってから他にもいくつかの本を読んできましたが、どの本よりも読みやすく、考えさせられる良書だと思いま

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    2025年09月21日
  • イスラエル軍元兵士が語る非戦論

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    実際にダニーさんの講演を聞いてから本書を読んだ。非常にわかりやすく説明されている。私はいわゆる「武力による平和」は仕方ないと思っていたけど、そう思わされていただけだなと感じた。岸田政権がアメリカからたくさん武器を買って、それらを保管するために全国各地に保管庫ができて、自衛隊の基地だって沖縄以外にもたくさんある。最近県境に保管庫ができた。うっかり爆発する可能性もあるし、私が敵ならそこ攻撃するよね…。全然ニュースでもやらないから、知らなかった、恐怖。守るために武力が必要?本当に?明らかに国力のないこの国が戦争したら正直勝てる訳ない。先の大戦でもそうだったじゃないか。日本史を学んだときに。この小さな

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    2024年09月28日
  • イスラエル軍元兵士が語る非戦論

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    ネタバレ

    国連憲章を無視したイスラエル、アメリカによるイランへの先制攻撃/核施設への攻撃に厳しく抗議する。どの国の核武装にも私は反対するが、核施設への攻撃は核物質による深刻な環境破壊を引き起こす。アメリカとイスラエルがイランの核兵器保持に反対するならば、自国も率先して核兵器を廃絶すべきである。
    最大の核保有国、最初に核兵器を使った国が自分の事を棚にあげて先制攻撃を行う事は幼児の我がままと同じであり、これは自滅への道であるばかりか全世界に対する犯罪であり、人類滅亡に直結する。世界最初の戦争被爆国の政府がアメリカに追従するのは言語道断であり、世界から軽蔑されるだろう。
    本書にルビは無いが平易な言葉で分かりや

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    2024年03月11日
  • イスラエル軍元兵士が語る非戦論

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    理想的で、論理的な平和論の本。普段、私があーでもないこーでもないと言葉にできずにいることを、ストレートに語ってくれた。スッキリ。著者は「想像力」の大切さを説くが、まずこの本を読むこと自体が想像力を鍛えてくれるように思う。イスラエル・ガザ情勢が未だ落ち着かない今こそ、日本の在り方を問う上でも、一読の価値がある。良書。

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    2024年03月05日
  • イスラエル軍元兵士が語る非戦論

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    国のために兵士として戦うことが当たり前だった著者が、「武力で戦争を抑止することはできない」と考えるようになった経緯が語られている。

    イスラエルではみな平和教育を受けていると思っているが、教育によって「平和のためには戦争は必要」「軍隊や兵士は国のためにすばらしいことをしている」という刷り込みが行われていることに対して、ダニーさんは警鐘を鳴らす。

    戦争や兵器が必要というのはダブスタや言い訳でしかない。戦争をしないと言っていても、ひとたび武器をもてば、抑止のためにもっともっとと、果てのないいたちごっこに参加することになる。
    話が通じない相手だからと頑なになるのではなく、根気強い対話により平和を作

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    2025年01月09日
  • イスラエル軍元兵士が語る非戦論

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     著者はイスラエル出身で、現在は埼玉県秩父で家具や木工品を製作しながら、平和運動に取り組んでいる。本書は著者のイスラエル時代の経験を振り返りつつ、軍事力・暴力による支配を肯定する人々の心情がどのように作られるのか、なぜイスラエルの多数派が「力による平和」「抑止」という発想から抜け出せないかが平易な言葉で綴られていく。「人を殺す機械」に文化はない、という指摘が日本刀の制作者たちの前でも語られていたという場面がスリリング。

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    2024年05月29日
  • イスラエル軍元兵士が語る非戦論

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    武力で争いは止められない、復讐は復讐を呼ぶとその通りのことを言われているが、身近に犠牲者が出ている著者の言葉は重い。また、自分も過去は愛国心の名のもと正義と感じていたと認めている点がすごい。
    同朋から裏切り者と言われても自分の信念に、則り覚悟を持って行動しているところに共感を覚える。

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    2024年03月23日