クリステン・R・ゴドシーのレビュー一覧

  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    たしかポインティがおすすめしてたから取り寄せた本のはず いや 良書 ポインティほんと若い女性視聴者にしれっとこのような本を勧めてくれるのでたすかりがある
    翻訳本とは思えない読みやすさ…翻訳本の読みやすさってどこで決まるんだろうか

    割とアメリカも地獄でびっくりする!!
    中絶禁止のことよくわかってなかったけどマジで意味わからない〜

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    2025年10月01日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    『家父長制の起源』に出てきた本で、タイトルからしてもっとカジュアルなエッセイか何かかと思って手に取ったんだけど、中身はかなり本格的なフェミニズム書だった。『家父長制の起源』で少し触れられていた、旧共産圏の国々の方が女性の社会参加度が高く、男女がより平等に扱われていたという論点を、ここでは徹底的に掘り下げている。単なる理論ではなく、聞き取りや各種データをもとにして描かれており、社会主義の再評価、資本主義の限界、そして女性を取り巻く環境について、非常に意欲的かつ挑戦的なアプローチをとっている。もちろん国家社会主義の全体主義性を肯定しているわけではないし、失敗に終わった社会主義にも限界はあったとしつつ、そこに「見るべき点があったのではないか」とするスタンスで、現在の資本主義が抱える無理や軋みに対するひとつの応答として社会主義的視点を提示してくる。

    中でも「セックス経済論」の部分は本当に考えさせられた。大きく言えば、資本主義社会では女性が経済的に自立しづらく、出産・育児などの不可避的な負担を女性だけが背負わされていることが構造化されている。その結果として女性の賃金は男性よりも低く、生活のためには男性に経済的に依存せざるを得ず、その見返りとしてセックスを提供する構図が生まれてしまう。つまり資本主義下においては、セックスは女性が「与える」ものであり、それによって生活保障や愛情を「受け取る」という構造になりがちだと。これがセックスの価値を過度に高め、結果として女性が自身の性的欲求や快楽を置き去りにしたまま、満足できない性行為に応じざるを得ない、という話に繋がっていく。

    例えば現代日本でもよくある「デート代はどちらが払うべきか」という議論も、双方が経済的に完全に独立していればそもそも成立しない。だが実際には、男性が支払うことが当然視される場面が多く、それは裏を返せば「何かの対価」として位置づけられかねない。その何かが、無意識のうちにセックスである可能性を考えると、奢るという行為そのものにどこか濁りが生まれる気がして、自分自身にも問わずにはいられなかった。

    印象的だったのは、旧東欧の社会主義国では、女性の経済的自立が保障されていた結果、こうした「対価としてのセックス」が成立しづらかったという点。実際に、女性の性的満足度(オルガズムの達成率や、行為後の幸福感など)に関しても、資本主義国家より社会主義国家の方が高いというデータが示されていた。これには驚いたし、めちゃくちゃ考えさせられた。アメリカのナンパ師がハンガリーでは全く成果をあげられなかったというエピソードも、構造的な違いが浮き彫りになっていて面白い。

    そして何より衝撃的だったのは、現代アメリカで「女性から参政権を取り上げよう」とするような議論が一部で現実に起きているという事実。これには背筋が寒くなった。読後感としては、とにかく「考えることが多すぎる」という一言に尽きる。フェミニズムの文脈にある本ではあるけれど、同時に資本主義の構造的問題を照射する批評でもあり、社会主義の経験を用いた刺激的な論考でもある。とても面白かった。

    じゃあ、ここから先、我々が明日からパートナーにもっとセックスを楽しんでもらうために何ができるのか?ミクロな視点で言えば家事や育児の分担、マクロな視点ではクォータ制の導入や、出産・育児を社会全体で支える体制の整備などが必要になってくる。そして皮肉なことに、これらはかつて旧社会主義国がある程度実現していたことでもある。なるほどな、と思わされた。

    とはいえ、仮に社会全体が完全に平等で、すべての人が経済的に独立できるようになったとき、本当にこの「男がさせてもらっている/女がさせてあげている」という構造は根本から崩れるのだろうか?理屈では理解できるけど、どうしても実感としては掴みきれない。自分の中にも、長年その構造の中で育まれてきた価値観が深く染み込んでいるんだろうなと痛感した。

    ベトナムでダナン行きの飛行機の中で読み終わる。

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    2025年07月10日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    とても読みやすくわかりやすい。英語翻訳の本は読みにくいものが多いと思っていたが、翻訳者の力量にかなり左右されるようだ。もっとも本書は著者が初めて一般向けに書いた本だそうで、原著の段階で一般人にも伝わる言葉で書いてあるおかげもあるかもしれない。

    本の概要としては、冷戦下の東側諸国の社会主義政策にも学ぶところがあるよ、冷静に評価して民主社会主義を取り入れていこうよ、というもの。

    西側諸国における社会主義アレルギーはすさまじく、公的扶助を充実させましょうと言うだけで、貴様は独裁主義を擁護するのか!?といったバッシングが飛んでくる。ところが当時の東側諸国で暮らした女性たちに聞くと、冷戦下のほうが暮らしやすかったという声が多数あるという。

    資本主義が跋扈する現代社会で、セックスは資本化され、男性に経済的に依存せざるを得なくされた女性たちは、純粋にセックスを楽しむこともできない。

    他方冷戦下では、暮らし向きは貧しく生理用品が手に入らないなど不便なことも多くあったが、労働力として女性に目をつけた政府による、女性のキャリア形成が進み、女性が重要ポストに着くことも珍しくなかったという。

    こうした事実を私たちが知る機会は本当に少ない。日本でも、社会主義や共産主義は悪!という呪いに取り憑かれている人は山ほど見かける。しかし今や資本主義は破綻しかかっている。一部の金持ちが政治と結びつき、金持ちだけがどんどん富を増やし、貧乏人はいつまで立っても貧乏なままだ。

    女性から参政権を取り上げろ。女が経済力を持ったから、セックスの資本価値が下がって若者はセックスをしなくなった、などと称える保守政治家が決して無視できないほどの支持を集めている。100年前ではなく現代の話だ。

    国家社会主義の失敗を反省しつつも、当時の東側諸国が行っていた社会主義政策の良い面を、民主主義国家の枠組みの中で取り入れていく構想は、特に女性にとって希望に満ちている。長い人類の歴史を見れば、世界は何度も大きな変革を遂げてきた。どうせ世の中は変わらないと諦めるのでなく、声を上げ続けること、政治に参加すること、投票に行くこと。そうした積み重ねが世の中を変えるのだ。

    この本、どれくらい売れているんだろう?
    もっと流行ってほしい。

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    2024年10月06日
  • エブリデイ・ユートピア

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    Everyday Utopia
    What 2,000 Years of Wild Experiments Can Teach Us About the Good Life

    【目次】
    第1章 未踏の知に向けて勇敢に踏みだす
    社会の夢は混沌から生まれる/冷笑家はいつだって笑うもの/クレイジーな人が世界を変える/家父長制の2つの父ワード/政治的なことは個人的なこと/キング牧師と宇宙大作戦
    第2章 家庭とは壁のあるところ?
    床下の骨が語ること/信仰生活と学生寮/ファランステールへ行け!/労働者たちの宮殿/鉄筋コンクリート造りの夢/人とつながる都会生活/コハウジングの豊かな暮らし/家母長制のエコビレッジ/家事を社会化する住宅設計/近所づきあいのリアルな事情/足りない住宅、余るペントハウス
    第3章 子どもは社会の公共財
    子育てのコストを担うのは誰か/プラトンの理想の子育て/共産党宣言よりも過激な提案/愛を共有する完全主義者/ガリラヤ湖畔の「子どもの家」/そのためでなければ、国家に何の意味がある?/早期保育のポジティブな効果/親は誰だって不公平
    第4章 学校は何を教えるのか
    教育が投資商品になる社会/見過ごされたアインシュタイン/中世のウィキペディア/ウクライナのユニークな自立教育/あらゆる学校を農場にする/米国ハンディキャップ省/イェール大学で一番人気の授業/詩を読みに街へ出よう
    第5章 所有のない世界を想像する
    「所有、それは盗みである!」/主人のために働くことなかれ/富める者がますます富むしくみ/もしもウィキペディアが営利企業になったら/生産者を生産するのは誰か/信仰深いコミュニストたち/ユートピアの税金問題/世界に広がるエコビレッジ/もっともプライベートな場所を共有する/シェアリング・エコノミーの先にあるもの
    第6章 君をボス猿に喩えようか
    核家族というブラックボックス/チンパンジーの精巣が教えてくれること/あなたの祖先はチンギス・ハンかもしれない/一夫多妻は重罪なのか/独身者の怒りをなだめる装置
    第7章 幸せな家庭はどれも似ていなくていい
    古代スパルタの女たち/誰にも苗字のない世界/核家族は一種の牢獄?/恋愛を結婚から解き放つ/非婚式とクリスマスケーキ/自分で選んだ家族/3人で親になる/家族の定義を拡大する
    第8章 スタートレックの未来へ
    戦闘的オプティミズム/認知能力としての希望/ディストピアのフルコース/庶民にとっておなじみのもの/もしも楽園ではなく、地獄だとしたら?/ラディカルな希望を行使する/すべては可能
    もっと知りたい人のための読書案内

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    2024年08月27日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    ネタバレ


    色々と考えさせられた。
    筆者の友達ケンの話は面白い。

    資本主義と社会主義のバランスがないと女性は特に幸せになれないのかもしれない。
    最近では女性の活躍推進をしていたり、海外では女性の比率や役員の比率まで決められていたり。
    それは社会主義的な側面もある気がする。


    資本主義は男性にとってもセックスが気持ち良いもの、感情が動かされるものになるのは社会主義的に、男女平等に働く必要のある社会で実現できるのかも。

    筆者の友人が自分と同じような給与やキャリアを追ってる女性を選んだ人の方が幸せそうというのは家庭内に格差がない、社会主義的な側面があるからだ。

    全てがお金に変わること、セックスを売ること、
    性別の役割を売ること。全てが損得で決まってしまう世の中は幸福を生まないと思った。

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    2024年06月21日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    相当面白い。
    社会主義国家以外の例は割と知っていたのだが、いかにして、東ヨーロッパの社会主義国が民主化して、どのように社会が変化したのかと言うところが全然知らなかったので面白かった

    セックスの後 東は82% 西は52%

    資本主義の失敗には資本主義以外の名前がつけられる。

    結局のところ、社会主義国家も富国強兵的なのなの元に男も女も働けと言うところで社会進出をしてきた。推し進めてきたと言う点には変わらないけれども、西洋とはその辺のあくまで社会システムが違うという感じだった。どちらにせよ政権のトップに女性が立つこともないし、男がリーダーシップ取るべきと言うところは、西洋諸国と共産主義国家など社会主義国家は変わらない。
    西洋がいわゆる無賃労働を女性に分担させて、男がたくさん働くで、男を資本主義の奴隷として、女をその奴隷の奴隷として使わせる。社会主義国家はとにかくフルパワーで全員働かせるで、女性が家庭と仕事の二重苦に陥るって言うところもなるほどなぁと思った
    セックス自体が資本主義システムの中にとらわれていなくて、金銭などとの統括的な価値がないとやはり幸せになれると言うところはなんとなく実感していた。けれども、東ドイツでの調査事例って言う統計的な数字も見てその実感に納得感を得られた。
    筆者は西洋にいたが、模擬国連でソ連を代表できるからと言う理由で様々な文献を漁っていたと話していた。その辺もやはり他者の立場に立ってみると言う経験としてすごく良いんだろうなと言うふうに感じた。

    「今晩ビルとセックスして、明日お金返すね」

    模擬国連で立場変わる。

    ミレニアル世代が動かす
    アメリカ 衆議院 2019年 7→24%
    日本衆議院 9.9%

    女性の参画。なぜそれが必要なのか、女性が参加した方が経済が発展するから、となる。教育健康高いが政治・経済参加が少ない。資本主義的にすると投資を回収できていない。
    女性の役員比率高い方がROAが高い、だけだと経済合理性の指摘だと矛盾が生じる。休暇を勝ち取るために仕事の生産性向上に労働者が主張している。逆にそれで経済合理性で経済合理的でないと取得しづらい。その中で、本で人間性の尊重をめざした女性の地位向上。経済とお金と愛情とか。
    女性の美しさへのプレッシャー。性が商品でないなら美しさも変わるかも。

    社会民主主義だとどうして経済合理性を取っているのか。

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    2024年03月27日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    資本主義は人間をも価値で測り、経済的に低価値な弱者を切り捨て、女性が彼らをケアしてきた

    社会主義における女性の方がhappyだったよという本

    最近コモンも良く言われるし、確かに社会主義×民主主義が最適解か

    面白かった!

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    2024年02月25日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    タイトルと表紙にビビッと来て読みました。
    セックスが楽しめるとは、つまり、セックスが生活のための取引とは無縁であるということなんだなと納得。社会主義国では建前上は男女平等で男女ともに当然みんな外で働き相応の賃金を得られるから、女性が生活費のために男性に体を差し出したり、育児や生活のために最悪の男性と婚姻関係を続けたりする必要がない。
    時短勤務と保育所費用で月収数セントとなるアメリカ人女性の話が衝撃的だった。というか、本書で紹介されている資本主義至上国アメリカの様子は全てが衝撃的だった。アメリカから見たら日本は立派な社会主義国だろうな…。
    旧社会主義国で暮らした人の「政府が社会主義について語ったことは全部うそだったけど、資本主義について語ったことは本当だった」みたいな言葉に感心した。政治家が理想郷と喧伝する国に暮らしているのに苦しい、きっと資本主義こそが別の本当の理想なんだと思っていたら、雇用の不安定化、家庭内の負担の増加…と別の悪夢がやってきたと。
    日本では高齢者福祉を削れば現役世代の暮らしが良くなるかのような議論が見られることがあるが、これはまさしく社会のセーフティネットを解体・阻止して女性にケアワークを押し付けて社会保障費を浮かせるという、アメリカ資本主義がずーっとやってきたことだ。
    SNS等で対立を煽り、連帯を冷笑し、利己的行動のみが合理的なのだというような風潮を盛り上げている、経営者層や富裕層、既得権益者を警戒しなきゃいけない。

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    2023年12月10日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    印象的だった箇所をいくつか。こういった本は、女性だけではなく男性にも読んでもらう必要がある。

    「同じ理屈で、これまで何千年と女性が食事を作ってきたというのに、プロのシェフの世界は男性ばかりです。マッシュポテトと一緒にテストステロンが少々盛られていると、料理の味わいが増すのでしょうか。」

    「結局のところ、競争的な労働市場では、生殖機能の異なる男女を公平に扱うことは無理なのです。雇用する側はどうしても、効率的に利益を出せそうな人を雇おうとします。この問題の解決は容易ではありません。育児休暇や公立保育園の拡充は、差別の構造を改善するのに役立つでしょう。これらは社会主義から生まれ、職場と家庭におけるジェンダー平等という明確な目標のために進められてきた改革です。」

    「ほかにどのような任務を抱えていようと、自分のやるべきことは完全に明確である。働く女性の完全な解放と、新たな性道徳の基盤作り。これらはつねに自分の活動において、また人生において最高の目的でありつづける。」

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    2023年09月18日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    社会主義フェミニストのプロパガンダという気がしなくもないが,とても興味深い議論だった。

    社会主義社会で女性の解放が進んでいたという歴史は,確かに蓋をされ抹殺されているように思う。まさに社会実験として,女性の経済的自立がある程度達成されていた社会において,何が起こったのか,実験結果の検証は必要だろう。

    ただし,鉄のカーテンの向こうに良質なセックスがあったというデータが事実だとしても,必ずしも女性の経済的自立と因果関係があるとは限らない。国家社会主義という全体主義の下で,個人にとってのセックスの満足度が高かった理由は他にも色々考えられるので。

    「女性の体にふれるために何らかの対価を払っているとき,男性は相手がどう感じるかを気にしなくて済みます。セックス以外で対価を払っているなら,セックスで気持ちよくさせる必要がどこにあるでしょう?意識的にせよ無意識的にせよ,そこでおこなわれているのは経済的な交換なのです」

    「もしも資本主義社会が人の愛情や関心を売却可能な商品に変えてしまうのだとしたら,その動きに対抗できる政策にはどんなものがあるのか。個人の自由と公共の領域をどちらも尊重し,全体主義に陥ることなくセックス経済の働きから私たちの性生活を取り戻せるやり方が,どこかにあるのではないでしょうか。」

    ある同年代から聞いた話で,海外メディアによる世界史に影響を与えた人物ランキング(何位までのランキングかは忘れたが)マルクスが選外だったとか。そのことの意外性を指摘したら,マルクス主義って何か影響したっけ?みたいな反応で二度びっくりしたのだが。一時的とはいえ割と最近まで世界の半分を構成していましたよね,と思ったのでした。みんな冷戦時代のことすっかり忘れてるよね?僕らが子どもの頃はまだ東側の世界というのがリアルに存在してたはずなんだけどな。東西冷戦も日米戦争並にそんなことあったなんて知らなかった!?ネタなのかもしれない。

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    2023年03月04日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    超良書。
    爆売れしてほしい。
    全日本人に読んでほしい。
    人新世の『資本論』よりも現実社会の人間活動に即した例が豊富だったので、資本主義→民主社会主義へ移行した後の社会問題がイメージしやすかった。

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    2022年08月28日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    序章:「数々の欠点があったにせよ、社会主義が資本主義のバランスをとる存在だったことを忘れてはいけません。」

    何かに対して意見を(公式に・公に)言おうとしたり、書こうとするときに、なんとなく「自分にそれを言う(書く)権利というか、知識があるのか、そんな立場なのか」と感じて躊躇して結局口を閉ざしがち。
    これが著者が本書で紹介している「認識論的デプラットフォーム」なんだな。
    そんなこと気にしないで、自分が生きている日常の中で得た経験から感じたことや考えたことを口にすること、それがささやかにでも社会をかえたり、同じように違和感を感じている人を勇気づけたり、ちょっと何かをかえることにつながるのかもしれない。
    誰だって、人から批判されたり批評されたり文句をつけられたりしたくない、のはしたくないんだけれど。そうされた時にだって私はこう思うんだものと言い返したり、傷ついて黙って立ち去るのではなく、前向きに沈黙を守り踏みとどまることでも違う考えの人を許容するきっかけになるのかもしらん。

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    2022年09月04日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    ネタバレ

    19世紀ー20生活における社会主義ー資本主義の転換に伴う女性の経済的自立性、出産、病気に対するセーフティネットの状況が女性の恋愛観にも大きな影響を与えたという内容。

    セックスから資本主義/社会主義を語る切り口が斬新。

    社会主義で男女平等な時代では性交渉に対して女性の自立性は自然と担保されていたし、離婚したからといって失業や生活に不安を感じる事は無かった。
    ところが、米国式の資本主義社会が流入すると、男女の社会ロールは分断され、女性は生活に対して男性に依存する必要性が生じた。

    1990年の東ドイツの女性は性交渉において男性よりも優位に立っており、西ドイツの男性が自分の富を見せてもなびかない女性を口説くのに苦慮した。
    社会主義が崩壊した東ヨーロッパでは、女性の貧困度は更に進み、資本主義における交換財としての女性の性交渉が価値を強めるようになった。

    女性が女性の性に厳しいのは軽く見られる事で、女性のセックス資産価値が毀損されると感じるから。
    という視点は日本では聴く事が無く、なるほどと感じた。

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    2022年06月19日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    女性の経済的自立という観点においては社会主義の方が優れているという主張。
    女性の労働差別もなければ家事分担も平等、社会福祉もあるので、女性性を売買して経済的安定をとる必要性がなくなり、セックスも楽しめていたのでは?という話。
    興味深かった

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    2026年06月21日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    女性の社会進出について記載されている一冊。ふざけたタイトルのように見えるが、骨太な良本。
    女性が評価されづらい理由を様々な角度から説明している。特に資本主義の台頭が主な要因であり、仕事と家庭の両立ができないことだと主張しています。社会主義的な助け合いができれば、女性がより活躍できる社会を実現できるだろう。

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    2026年02月15日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    男性の特に年長者に読んでもらいたい本

    資本主義が成長することによって、男性が長時間労働になり女性はケア労働に従事し、さらに経済的に男性に依存しなければならなくなったという内容

    ベルリンの壁崩壊前の東ドイツと西ドイツでセックスの満足度やオーガズムの感じ方が違うというデータまである
    そういう社会主義と資本主義という切り口でフェニミズムを考えるおもしろい本

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    2026年02月06日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    私が会社員生活に不安を感じるのは、女だから?
    上司との飲み会についていけないと思うのは、女だから?
    今後のキャリアに不安を感じるのは、女だから?

    女であることを理由にすると、逃げることになる。
    逃げたところで、幸せになるわけじゃない。
    逃げたい、嫌だと思う理由を、女だから、で片付けて良いのだろうか?
    自分が苦しいと思うのは、資本主義が原因かもしれない、と最近気づいた。
    女だから、で苦しむのは、そのひとつなのだと思った。

    女だから、失敗しても許してもらえる。
    その後ろには、女は失敗するものだと見下されている構図がある。
    女だから、大事にしてもらえる。
    その後ろには、女は男より弱いというスティグマがある。
    女だから、の言葉は、女は男より下にいる構造のもとにできている。
    そして、その構造は競争下での利益追求・パイの拡大を至上命題とする、資本主義でより顕著になっているのだと思った。
    環境問題・格差・男女差別、この問題は、資本主義から端を発しているのだと、気づいた。
    資本主義って、本当は色んな問題の根源であって、全然万能じゃない。それを受け入れていていいのだろうか、と思った。

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    2023年07月17日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    共感しすぎて苦しくなる部分と、「いや、そこは全ての人に当てはまるわけではないのでは…」と共感できない部分の両方があった。

    人間も所詮は生物なんだよ。生き物なの。女は、お腹に子が宿り、産む側の性なのよ。なのにお金でしばられた世の中は、どっかでバグが起こるんだよ…。だって生き物なんだからさ…。

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    2023年02月08日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    競争主義である資本主義社会では、女性は性を商品化しなければならないことがある。社会主義下では、女性が経済的に安定しているため男性に依存しなくてもよく、性の交換価値を失うため、男女が敬意を持って大事な人と分かち合える。なるほど・・・。
    考えたことのない視点から資本主義と社会主義について論じられているため、興味深く読むことができました。

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    2022年07月17日
  • あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

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    ネタバレ

    現代の(アメリカの)自由主義(新自由主義)社会では、一部の例外を除いて、女性を家庭に閉じ込めたり、低賃金で働かせ、女性が男性に隷属する関係を強化する傾向が強く、女性を抑圧しているので、女性は(夫婦関係においても、それ以外の社会関係でも)生計を維持するための商品としてセックスをすることが求められ、性生活を楽しむことが困難となっている。それに比べれば、ソ連崩壊以前の社会主義のほうが、女性を男性と同等の労働力として必要としていたために、女性を家庭に閉じ込めたり、女性の生活を抑圧しておらず、女性にとって結婚やセックスを楽しめる社会だったということを主張している。
    この主張の真偽は知らない。

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    2026年04月06日