末永裕樹のレビュー一覧
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匿名
購入済みすごい!
ひかる様の本気見せてもらいました!
素晴らしかったです。
次はからしくんとあかねちゃんの番ですね!
次巻の展開も気になります!
お互いを高め合えるライバルの存在って最高ですね -
Posted by ブクログ
志ぐま一門が解体され、あかねが一生師匠預かりになり、早3年。
あかねはパリで修行をする毎日。
3年たった今、日本で注目されているのはあかねと肩を並べていたライバル2人、ひかるとからしである。
そんな状況に記者であるあかねのファンは嘆いていた。
「もしも 今阿良川あかねがいたならば」
気づけばそうパソコンに打ち込んでしまうほど。
そんな彼はなんとパリへと向かっていた。
そこで出会ったのは、
日本語で演目を行いながら背後に大きく字幕を写し落語を行っているあかねだった。
彼はあかねに縋る。また会えるよね?!落語続けてるんだよね!?記者としてじゃなく、1ファンとして…
そんな彼にあかねは笑う。
「また近々!」
って答えましたよと。
その言葉通り、舞台はまた日本に戻る。
3年の月日がたちあかねの事を知る前座見習いは少ない。
そんな中二つ名として高座にたつことになったあかねを見習い達はどう見るのか。
あかねの凄さを存分に味わえ! -
Posted by ブクログ
うらら師匠に先代の志ぐまとはなんだったんだ?と尋ねたあかね。
うらら師匠は語る。
先代志ぐま、まだ柏屋生禄だった時のこと。
ただのゴロツキだった2人は弟子入りを志願するが、断られる。その時に掛けられた言葉は、「志すのがこの仕事でいいのか」という言葉。
帰り道、イザコザを起こしたヤクザと出会い、彼が生禄に対し「落語の隊長」と言った理由を尋ねる。
それは戦時のこと。
激戦区に配置された毎日は地獄のような日々で何も見たくない、聞きたくない、そう思う日々ばかりだったけど、彼の語る落語だけは鮮明に聞こえた。
なんでこんな戦時中なのに平気なんだ、と尋ねたら
「楽しい時は笑う!悲しい時は泣く!落語家が人間やめたらお終いだろ?」
思わず胸を打たれた。
そんな話を聞いた2人はゴロツキから卒業し、生禄の元で住込みで見習い修行を始める事になった。
見習いになった。落語を覚えていった。しかしいつの間にか席に立たずに2年が過ぎた。
それは、ヤクザと揉めたゴロツキを高座に上げるなという生禄師匠のお師匠様である三禄からの命令であった。
師匠の命令は絶対。
2人が高座に上がることはない。
そう思っていた時、生禄に高座に出ても良いと告げられる。
三禄師匠も芸には目がないから、きっと大丈夫だ、と。
しかし三禄師匠に呼び出された生禄師匠は究極の決断を迫られる。
三禄を継ぐか
ゴロツキ2人を破門にするか
生禄師匠は少し考えてカラカラと笑う。
何が大事なのか、自分が何を大事にしているのか、ちゃんとわかっている人なんだと感じた。
志ぐま師匠は知っていた。知ってしまった。自ら破門してくれと頼んだ。生禄師匠のお陰で「人間になれた」と。
一生師匠は知らなかった。そして演目をやってから知った。
そして破門された3人は新しい名前を一門を作る。それが阿良川の始まりだった。
一生師匠は言う。
償わないと。一生かけて。
だからこそ、阿良川の真打は芸を極めし者であるのかもしれない。中途半端な阿良川はいらない。生禄師匠が掘り起こした阿良川一門は絶対的な存在である必要がある、と一生師匠は考えてるんじゃないかと感じた。
1巻通して先代との関わりを知れて話しがまたグッと深まった。今後、一生師匠と関わっていくことになるあかねや、他の師匠の元に預かりになった兄弟子達、ライバル、どのように化学変化していくのか楽しみである! -
Posted by ブクログ
二ツ目に昇格が決まっているあかねは、それに備えて色々と準備を行っていく。
昇格が決まり、本当に昇格するまでは半年ほどの時間がかかるものらしく、でも休んでいる暇は無い。揃えるものも多く、やることもいっぱい。
志ぐま師匠と一緒にそれを揃えていくあかね。まるで小学生の頃師匠と一緒に色んな所を巡っていた時のようで。
懐かしい。あの時はわからなかったけど、今なら分かることがある。
師匠は言葉だけじゃなく色んな事をあかねに教えていたんだなぁと思うと、師匠の愛を感じた。
そして天神町で行われる志ぐま師匠の独演会。そこには街中の人が集まる。志ぐま師匠がどれだけ街に街の人々に愛されているのかがわかる一時である。
そしてそんな師匠の演目を袖で初めて観ることになったあかね。
師匠の語る話は。
人情噺の志ぐまと言わしめたその実力とは。
かつて志ぐま師匠が行った高座の記事を記者は見つける。
見出しは”五百人殺しの志ぐま”。
記事の内容を読むと、その日会場では火災警報が鳴り響いた。警報は誤報であったが、係員は大混乱だろうと予想して急いでホールへ向かった。
しかし、そこで見たのは、警報が鳴り響く中志ぐま師匠の高座を聞き入っている観客の姿だった。
誤報だったから良かったものの、もし本当に火災が起こっていたならば……
”志ぐまの人情噺は人を殺せる”
記事の内容を理解して師匠の話を聞くと、ああこれは、引き込まれる。引き込まれるなんてものではない、これが人が語っている噺だと忘れて、その世界に入入り込んでしまう。
師匠、見事でした。 -
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真打。
落語家において最上位を意味する。
寄席でトリを務めることも出来るし、弟子を取ることも出来る。
そんな真打。阿良川の真打は、他の一門に比べて極端に少ない。
それは、阿良川で真打とは、「芸を極めし者」の事を言う。あかねの父、志ん太も食らった破門騒動。それによりより一層険しい道になってしまったのだ。
その真打に、あの一件以来初となる昇進を目指す者がいる、それがまいける兄さん。
審査するのは、審査する会場は、志ん太が破門された時と同じ面子で同じ場所。
それぞれの師匠が思う事はあるだろう、突き詰める一生師匠もわかる。でも、全正師匠だけは、ゲスい。ほんとゲスい。
全正師匠により作り上げられたクスリともしないただ緊張にだけ包まれた空間。まいける兄さんが何をしようと何も変わらない。それをあえて作り出した。この人がどれだけ凄かろうと尊敬は出来ないと思った。
そして、まいける兄さんの観せる演目の意味を知った時、涙が溢れてちょっと先が読めなかった。
なぜ落語をしたいのか?
1人で出来るから。
金髪じゃないと自分じゃないと言っていたのに黒髪に染めたのは、
もう自分が、一番弟子だから。
兄弟弟子に構うようになり、
色んなやり方で落語を極めてきた
そして、真打試験
全く同じ状況で、
志ん太兄さんの得意だった人情噺で、真打になる。
志ぐま一門、最高かよ。
号泣でした。 -
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”守”から”破”へ。
志ぐま師匠にも言われた言葉。
あかねって落語になると途端に真面目になるよね、と友達から言われてようやく自分のやりたい落語を見つけ始めたあかね。
ちょう朝師匠は言う。
二ツ目からは、鍛えた芸に仁をどれだけ乗せられるか。
仁とは誰もが持っている噺の味?のようなものだろうか。自分らしさ。同じ噺でも噺をする人が違えば色も変わる。
その自分らしさをどれだけ集めて芸の上に乗せられるか。
そしてもう1つ、客席と一体化する気持ちよさ。
落語のことは師匠に教わる。
それが普通だが、落語のことを落語家以外から、それも一般人の友達から教えられることもあることで。
落語を知らないからこそ出てくる疑問。
それがあかねの落語を進化させる一言だった。
いや、面白かった!!!
この巻は一つの区切りだと思う。
とても素敵なお披露目会だった!見事だった!! -
Posted by ブクログ
以前、りゑんに自分の師匠を馬鹿にされ殴ってしまったことから前座見習いから修行をやり直すことになった朝がお。
同期、後輩に追い抜かれるのは勿論、「あの人が人を殴った人…」「なんか気に入らない事があったら殴られんのかな…」「関わらないのが1番」そう下の者からも囁かれるようになった。ヤンキー時代に味わった孤独とそれはどこか似ていて、しょうがないかと諦めていた時に出会ったのがあかねとからしだった。
2人とやる勉強会は4回目にして50人満席札止めとなった。2人と行う高座は楽しい。切磋琢磨し、兄さんと慕う2人と一緒にいるのは、心地好い。
そして二つ目お披露目会の開口一番を誰にするか迷っていた朝がおは、志ん太と交流がある泰全師匠も出ることから、あかねに頼むことにした。
そして行われるちょう朝師匠からの噺の伝授。
ちょう朝師匠、べらんめぇにカッコイイ!!!漢気とはこの方のことかと!!!
あーだめ、おとん出てきた。泰全師匠の気持ちもわかった。何これ泣いちゃう。 -
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ちょう朝師匠の高座は、落語心中に出てくる与太郎のような落語。(褒めてます)
それはからしにもあかねにも通じるものがある。
あかねはまだ自分の落語を見つけ出せてない。でもちょう朝師匠の高座をみて私に合っている噺はちょう朝師匠だと思う。
博打愛し、高座さえ博打にかける。でもそれが客を引きつける。そんなちょう朝師匠の唯一の弟子、朝がお兄さんが二ツ目に昇進し、お披露目までの間の勉強会にて、50人満席の札止めにすること。それを手伝うこと。それが出来れば噺を教える。
さて、勉強会、どんな模様になるのか楽しみである!
その一方、あかねの負けた阿良川新風会が始まる。あかねの兄弟子である、こぐま兄さん。
彼は落語を愛し、落語の歴史を愛し、落語の知識を貪り続けている。今はもう途絶えてしまった噺を掘り起こし、現代に甦らせる。知識をつきつめたこぐま兄さんにだからこそ出来ること。あーん、それにしてもこぐま兄さんの高座バージョン好きっ!! -
Posted by ブクログ
選考会の結果が明らかになる。
勝者はーーー、阿良川ひかる。
1点差だった。配信以外の点数は全部あかねが上だった。
そう語ったのは優勝したひかるだった。
選考会も終わり、帰ろうとした時、魁生に出会うあかね。
そして魁生に言われる。
「高座は自分探しをする場所ではない」
ああ、色んな事が頭をよぎったこと。
父親の落語のこと。
父親の落語を目指していたのに自分の落語はそうではないと知ってしまったこと。
演目をやりながら余所事を考えていたことを、見抜かれた。
泣きながら帰るあかねが口ずさむ、寿限無寿限無…がなんとも切なかった。
そして話は進み、朝がお兄さんの師匠、ちょう朝師匠の登場!待ってました!! -
Posted by ブクログ
選考会でやる演目をまいける兄さんから教わることになったあかね。
・客ウケのいい噺
・自分にあう噺
・父親の芸
まいけるが教えるのはこのうちの一つだけ。そしてそれを決めるのは、あかね自身だという。
あかねが選んだのは、きっとコレをやったら優勝間違いなしの客ウケが良い噺!でもなく、
自分の芸に会っている噺!でもなく、
まいけるがあかねの父、志ん太から学んだ噺をそのまま志ん太の教え通りに教えると言われた噺だった。
自分の目指す落語家とは?
ふと考えた時にパッと思いつかなかったあかね。もしかして自分には個性がないのかもしれない?
そう思うが、どの噺を教わりたいかと聞かれ、あかねはすぐに父親の芸を選んだ。
あかねがなりたい落語家、それは志ん太(父親)のような落語家だからだ。
まいけるが語る噺は、志ん太から教わったままにあかねへと伝授される。そんなまいけるの口調仕草が父親に重なり、そうだ、自分の見てきた落語は、ここにある。
それから志ん太の事を知る人に落語家としての父親はどうだっかと訪ね回り話を聞いていくあかね。
それでも答えは出ない。
それに、教わった演目、”替り目”は酔っ払いの夫とそれを解放する妻という夫婦間に流れる空気感が1番重要な演目であり、それを未成年でお酒も飲めない恋人も居ないあかねに”熟年夫婦の空気”をどう出させるのか。
母親に父親の事を聞いていた時、母親はつい寝落ちしてしまう。そして起きた時に聞こえてきたのは”誰か”と話をしているようなあかねの声。こんな時間まで起きて何をーー?そう思って振り返った母親が見たのは、あかねが1人、机の上で父親とお酒を飲みながら話をしているような光景だった。
きっと目に映ったのはただあかねが座っている、その姿だけだっただろう。でもその目の前にはお酒を飲みながらあかねと話す父親の姿がきっと見えたに違いない。そう思うと胸にグッとくるシーンでした。