藤熊浩平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【書籍の要旨】
コンサルティングビジネスの歴史から
執筆時点の業界マップ、コンサルタントの
何がすごいのか?をまとめてくれている。
特に歴史について知れたのは大きな学びとなった。
【主なトピックと学びになったこと】
・グレイヘア・コンサルティング
経験豊富な老紳士によるアドバイスのこと。
・パートナー・レバレッジ
ファームの経営陣(パートナー)の数に対し、
それ以下のメンバーの比率がどれくらいかを示す指標。
戦略ファームの場合:5~10
総合ファームの場合:10~30
比率が大きいほうが、
定型化された仕事の割合が多い
となり、効率的に稼げていることにもなる。
・ファームの1人当たり売上高
アクセンチュア・・・約1,300万円
デロイト・・・約2,100万円
マッキンゼー・・・約5,000万円
・アクセンチュアの強み
戦略、マーケティング、業務・オペレーション
システムインフラだけでなく、アウトソーシングまで
担っているところが他ファームよりも強みとなっている。
また、下流を担っているがゆえに1人当たりの売上高も
他ファームより低くなる。
・戦略プロジェクトが始まるタイミング
①非常事態
②オーナーチェンジ
③プロ経営者
④経営伴走
・MECEを活用する際のポイント
①分割する単位
②分割する軸
③順番(なんの軸から切るべきか?)
・プレゼン設計時におけるポイント
①ゴールの設定
②現状把握
③ゲームプランの組み立て
④サポート資料
※②から①に向かうために、
どんな段取り(③)で進めていくのが良いか、
を④を活用しながらプレゼンする。 -
Posted by ブクログ
この手の書評本は普段あまり読まないのですが、コンサルティング業務をされている方の原点に触れておきたいと思い手に取りました。
書評本は頭から全てを読み込むといった読み方ではなく、興味のある分野・ジャンル・タイトルから読んでいます。その点から考えると、この本は一本一本の書評が短く独立しており、文体についても受け入れやすく思います。実際にこの本を読んでいくつか読みたい本にも出合うことができました。
また、この本は書評集としても良いものです。
書評はどうしても本の紹介=あらすじになりがちですが、この本には自分の体験談からの意見も取り混ぜて記録されています。
書評の価値は「書評の書き手がどう思い何を得たか」といったところにあると考えており、自分もこういった書評を書けるようになりたいと考えていますが、まだまだ研鑽が必要であると感じました。
自分にとっては、そういった書き手の視点でも得られるものが多い本となりました。 -
Posted by ブクログ
下記カテゴライズで合計100冊の本が紹介されています。
(1)コンサル基礎
(2)思考法・マインドセット
(3)表現法・コミュニケーション
(4)戦略・ビジネスモデル
(5)組織・リーダーシップ
(6)リベラルアーツ・サイエンス
気になった書籍は順次手に取ってみたいと思います。
▼memo------------------------------------------------------------
・何を読んでいるかで、その人の頭の中がわかる。
どう読んでいるかで、その人の行動がわかる。
・本当のクライアントファーストとは、「目先の要望」に言われた通りに対処することではなく、世の中に対する自分なりの見立てを持ち、クライアントが取り組むべきアジェンダを先回りに試行して、「根源的な期待」に応えること
・サミュエル・ウルマン:「青春とは人生のある期間のことをいうのではなく、心のありようなのだ」
・為末大:「どちらが大事ですかと聞いたときに、どちらも大事と答える選手は、あるレベル以上の競技者にはならない。選ぶ能力が無いものには、集中する能力もない。」「諦めないから選べない。選べないから集中できない。集中できないから何かになれない。何かになれないから自身が持てない。集中とは第一目的以外を諦めること」
・「明日できることを今日やるな」:一般的には、不確実性が大きく、将来のアップサイドが見込める場合には、「オプション価値」が高まる。一方で、しかるべきタイミングで「オプション」を行使できなければ、その「価値」は発現することなく、水泡に帰すので、常にアンテナを張り、不断の努力を怠らず、いつでも「チャンスの前髪」を掴めるか前で待つことが必要条件になる。
・「明日まで待つ価値が無ければさっさとやれ」:アイスクリームが溶けるのをじっと待つ人はいないように、待つ価値のないものを保持していると、まず時間による割引効果で価値が減衰し、さらに保持するコストでも価値が減衰する。なので、大事な意思決定にエネルギーを集中するためにも、アップサイドの見込めない些事はさっさと片づける。
・①タスクベースでは無く、②バリューベースで仕事をしよう。①で仕事を受けると、「How(どうやるか)」が気になります。そのタスクが最終ゴール(目的)となり、いかに効率的にこなすか/いつまでに終えられるか、が関心事になるからです。②で仕事に向き合うと「What(何をすべきか)」や「Why(なぜそれをすべきか)」が気になります。より高次の「目的」(クライアントやその先の社会への提供価値)に照らして、目の前の仕事がそこにどうつながるのか/どういう意味をもつのか、関心事になるからです。
・マネジメントする立場として、メンバーの「自律性」を尊重し、この仕事の「極めがい」を伝えつつ、目の前の仕事の「意義づけ」をしっかりと行い、「仕事そのものが報酬」と感じてもらえるようにしていかねばならない。 -
Posted by ブクログ
最初の方に書かれているコンサルファームの廃統合や歴史はあまり興味は持てなかったが勉強にはなった。最近では三菱商事のような商社でもコンサル部門ができているというのは知らなかった。
最も勉強になったのは、第5章。
結論、今後の時代はAIxコンサルが最強なのでは?
・戦略コンサルの始まり方は、「非常事態」「オーナーチェンジ」「経営伴走」の3パターン
・プロジェクトの設計はまず「タスクの設計」から。検討アプローチをマネージャーが具体的な作業に落とし込む。プロジェクトには期間があるのでボトムアップで作業をすると成果にたどり着けない。常に仮説を持ちながらトップダウンで作業する必要がある。次はミーティングの設計。月次のステアリングコミッティ(クライアントの経営陣も参加)や週次のワーキンググループ(クライアントのプロジェクトメンバーと議論)。最後は働き方の設計。各メンバとの1on1では、各メンバーの好きなこと得意なことを考慮しながらモチベーションを維持させる。一方でコンサルティングプロジェクトは個人プレーではなくチームプレーなので、各メンバーの働きやすさを考慮しながらメンバー同士の相性や連携、様々な要素のバランスをとりつつ全体最適を目指す。
・プロジェクトが炎上するパターンで多いのが、マネージャー以下のメンバーがクライアントの現場メンバーと密に議論を重ねるうちに視座が下がってしまい、CXO向けの提言になっていないケース。そうならないために鳥の目・虫の目を切り替える。
・プロジェクトが一区切りつくころには専門知識がついている。その学びを業界xテーマ別に整理してナレッジとして組織に蓄積する。ただしクライアント固有の情報は守秘義務があるので広く共有することができない。そのため「サニタイズ」と呼ばれるプロセスを経て、個別具体の情報を抽象化しノウハウを格納する。
・昨今は「VUCAの時代」Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)。つまり先の読めない時代。世の中の変化のスピードが早くなるにつれて、「事業や会社の寿命」が「会社人生の寿命」よりも短くなるので、会社側は同じ人材を「固定費」として抱え続けることが難しくなるので終身雇用制は崩壊する。時代の変化に柔軟に対応するために人材を「変動費」化した企業は、かつては内製化していた仕事の一部を外部に委託するようになりコンサルが受け皿になる。要するに、変化のあるところには常にコンサルティング需要が発生する。テクノロジーの進化が加速するのに同調してコンサルティング市場が拡大していくのは構造的な変化。
・コンサルティング案件とフリーコンサルタントをつなぐ仲介会社が登場し市場が整備されてきたので、フリーコンサルタントが働きやすくなっている。大手コンサルティングファームで数年以上の経験を積んでコンサルティングの基礎的なスキルを習得していることが独立の前提条件になる。