小林元喜のレビュー一覧

  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    この本も最後まで一気に読ませる力がある作品でした。とても面白かったです。
    感想難しいなぁ。濃密な人間模様を端的に説明は無理があるので読むしかありません。
    ただ野口さんの事をより身近に感じたのは確かです。
    好感度も適切に上がります。
    イメージ商売なら幻想も必要なんだろうけどここに描かれている野口健さんの様子はとても人間味がある人なんだなってことかな。
    読んでて野口健さんはボクサーではなくレスラータイプの人なんだなって思いました。
    そしてその生き様を貫いた結果、今でも色んな活動を形にできる力を持ってるんじゃないかな。

    0
    2022年09月24日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    あまりに大きな存在、カリスマの前で苦悩する一般人。マネージャーから見た野口健の真実。

    何度も仲違いしながらもカリスマに惹きつけられてしまう一般人から見た野口健。
    野口健の評伝的な内容と野口健との距離に苦悩する筆者の自伝的な内容が交錯したノンフィクション。

    著名人の素顔を捉えた作品としては屈指の出来だろう。地位と引き換えにいつの間に自身の仮面を、永遠に演じ続けなければならない悲劇、そのストレスを周囲に撒き散らす。当然人は去っていくがその魅力にまた幾度も惹きつけられてしまう。

    さすがに本人に許可はもらっているとは思うがセキララな内容の数々、良く認めてくれたものだと思う。

    筆者の中でテーマを消化しきれてないように思えるが、だからこそのジャリジャリとした歯ごたえが楽しめる一冊でした。

    0
    2022年08月21日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    二人の男の評伝。
    アルピニスト(現在はその肩書きは名乗っていない)野口健とそのマネージャーを務めた著者の歩んできた記録。
    人の人生は同じ方を向いていると思っていてもずっと同じでいるなんて事は無いんですよね。寄り添っていたと思っていても二人はいつかはどこかで分岐する。
    野口を信用できなくなり、職を失い、心と身体も壊した著者が、かつて輝いていた時代を振り返りながらも、本当はただの無能であり価値のない人間なのは全て自分のせいだと心から思い自分は根本的に間違っていると思い付くシーンがある。
    頑張ってきた人ほどきっと強くそう思ってしまうのかも。

    0
    2022年08月19日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに面白い評伝に出会った。
    野口健の事だけでなく、半ば著者自身の自伝でもある。TVで見ているだけでは決して分かり得ない野口健の真の姿?がここにはある。

    0
    2022年08月06日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    最初は正直どういった本なのかピンと来なかった。今さら野口健についてのノンフィクション?
    それが、筆者の生い立ちが平行して語られるようになると、話がなにやら予想外の方向に転がり始め、2人が出会ってからは、スペースマウンテンのように進行方向も分からない暗闇の中をものすごい推進力でぶっ飛んでいく。

    山岳ノンフィクションを期待している人には期待はずれかも知れない。人の愛憎・妄執・友情を描いたヘンな本です。

    0
    2022年07月13日
  • 親友は山に消えた

    Posted by ブクログ

    著者の「さよなら、野口健」を、新聞の書評で知り興味を持っていたがそちらはらまだ未読だった。
    同じく書評で本作を知りました。

    中学で出会った、著者と43歳でアラスカの地で亡くなった山岳カメラマン平賀淳さんとの30年に渡る軌跡。

    著者の小林元喜さんと平賀淳さんの2人の関係性に、息苦しさ、生きづらさを感じる前半は、お互いを意識し合うそのベクトルの強さに、こちらも苦しくなってしまいましたが、小林さんが覚悟を持ち、自分のマイナスな感情も曝け出して書いている文章に引き込まれました。

    平賀さんが命を落としたその地に向かい、ラストプレイスに辿り着く行程は、その精神状態では成し遂げることは難しかったのではないかと感じられ、小林さんが言う、「こうなることになっていた」、命を運ぶ運命のように感じました。平賀さんの命と共に、ラストプレイスに辿り着いたと。

    親友という言葉では語れない、強烈に惹かれ合い、強烈に反発し合って生まれた、類稀な関係性が胸に残りました。

    0
    2026年05月31日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    第19回開高健ノンフィクション賞にノミネートされ、角幡唯介さんが「蟻地獄のような磁場に引き込まれてゆく著者の葛藤! 新しい人物ルポの誕生である」と推薦文にあった。登山に夢中だったころ、来埼した野口さんの講演会を夫と二人で聴いたことがある。全然飽きもせずあっという間に時間も過ぎ、かなり強いインパクトで聴き終えた。富士山清掃活動で小池さんとのからみが今一つ不可解だったのを妙に覚えていた。
    読み終えて、やはり健さんは所謂”山家”ではなく、どちらかと云えば山は手段だったのではないかと思える。健さんが政治家を目指していたと知り、講演会を聴いた時の謎が解けた。著者の小林元喜さんと健さんは激しい直情型の似たタイプ。しかし元喜さんは繊細でナイーブな一面を持っているように受ける。二人が惹きあいながらぶつかるのは当然だろう。
    元喜さんのもう1冊は『親友は山に消えた』で、山岳カメラマンの平賀淳さんを書いている。平賀さんとは中学時代からの親友だったらしいが、ここでも”山”が接点となっているのは、単なる偶然なのだろうか? 最初は惹きつけられて耽読したが、これでもかと畳み込まれると週刊誌記事を読んでいるようで、少々興ざめし始めたのは正直な感想です。

    0
    2026年05月14日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    野口健に興味を持ったことも有りませんでしたが、登山という事を切っ掛けに社会進出を遂げた、登山家ではない登山家という事が良く分かりました。
    登山に魅せられて、誰も立った事の無い頂に立つ事を追求する、誰も登った事の無いルートを攻略する。という事を目指すのが登山家とすれば、野口健は自己アピールする為に登山というツールを利用したという事なのでしょう。それ自体は全然非難される事ではありません。でも服部文祥が3.5流と言ったのも致し方ない事ですね。

    0
    2023年10月04日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    かねがね、野口健という人はいったい何をしている人なのか、本業は何?的な興味があって読んでみた。
    野口健にさよなら、というよりは、著者が昔の自分にさよならする経過を読んだ印象。

    0
    2023年07月22日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    作者の私小説としては興味がないが野口健のバイタリティーはすごい。登山家ではなく起業家に近く、自己認識力も高い。作者のノイズがすごいのが勿体無い。もっと客観的にやってほしい

    0
    2023年03月18日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    自分がどのようにして野口健と関わり、支えて壊されたかを、野口健を語ることで表現している。メディアに露出の多いパフォーマンスの派手な人物だと思っていたけれど、そのお陰で資金が集まって色々な活動が出来たのであればそこは本当に良かったと思う。人間だから良い面もあれば悪い面もある。でも最後のネパールの2人の言葉だけからでも野口健の存在意義が感じられた。

    0
    2023年02月10日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    野口健批判の本ではない。
    好きすぎて依存した筆者の自伝。
    野口健の話ではなく筆者の自分語りが多い。

    なので野口健への否定的なことはほとんど出てこない。
    タイトルはうまいことつけたなと思う。
    野口健への依存とさよならしているだけで野口健への暴露とか批判はない。

    野口健の凄さも登山家としてイマイチなこともよくわかる。
    面白いとは思うけれど得るものはない。

    0
    2022年12月28日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    野口健をモチーフにしているが、著者である小林元喜の自叙伝でもある。自分にとって野口健さんはイメージ先行の人物だったが、イメージ通り、エネルギー=情熱がすごい人間だった。それに引きこまれながら、時に離れ、伴走した著者もすごいと感じました。

    0
    2022年10月14日
  • さよなら、野口健(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    野口健のマネージャーの手記。
    読みやすいが、野口健がどうして変わっていったのか、野口健がいったいどういう人物なのかが、読んだあともよくわからない。
    この著者は、何度か精神科の病院にかかるが、なぜそこに至ったのか、どう精神的に追い込まれていったのかについても、描写が弱いと感じた。

    0
    2022年03月30日