パブの奥の部屋で、持ち寄ったレコードを一切のコメントも感想もなしでただ聴く倶楽部。この設定だけで既にクスクス笑ってしまう。
何かの比喩なのかなと思うと、そうでもなくて。でもどこか不条理の匂いもあって。
あとがきでトービー・リット氏による書評に触れられていて、そこに「人が何らかの『私たち』を築くとた
...続きを読むん、それに応えて『彼ら』が形成されることをミルズは示唆している。」とあり、そんな大仰な意図あるかな?とも思いながら、でも読みながら感じた可笑しさと不条理感は、確かにそれに由来するのかもと思う。