岡本茂樹のレビュー一覧

  • いい子に育てると犯罪者になります

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    前に読んだ「ケーキの切れない非行少年たち」の本に出てきて気になっていた1冊。
    もう著者が亡くなってることに驚き…。

    全ての原点は幼少期にある、という考えと
    子どもにはあるがままの自分でいい、どんなあなたでもいいと伝えることが本当に大事なこと、という点に非常に納得。
    厳しいしつけは抑圧にしかならない。少年を教育すべき少年院でも私語禁止のようなルールがあることが本当に悔しい。職員不足とかそういう現場の事情があるんだろうけれども、
    それで再犯して新たな被害者に結び付くことほど悲しいことはない。
    改めて自分の幼少期にも向き合ってみようと思えた一冊。

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    2021年12月30日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    目からウロコの一冊。親になったとき、自分を見つめ直したいとき、過去を振り返りたいとき、この本をまた手に取りたい。

    自身に少なからずいびつさを感じながらも、振り返ると自分はいい子だったと振り返る人こそ一読すべき一冊だと思う。
    以下、回想。
    自分は絵に描いたような「いい子」だった。しかし同時に自分の心を守るためなら人を傷付けてもかまわないと思う側面があった。私の心は傷付くことを恐れ、人の怒りに相当敏感だった。
    この方の授業を受けて感想文を書いたらきっと冒頭で紹介されるような生徒だったろう。
    親のせいとは思わない。でも、私の危険の芽に、親は気が付かなかった。気が付いたら向き合ってくれたのかもしれないけれど、私自身が巧妙に隠したから、気が付かなかったのだろう。
    幼い頃は「自分の心を守る」ことが最優先で、「自分の危険の芽を摘み取らなかったらこの先どうなるだろうか?」というところまで考えが及ばない。
    表面的には聞き分けがよく素直で明るい生徒。いかにも非行へ走りそうな少年少女より先に、私の心の矯正教育を優先してくれる教師がどこにいるだろうか?
    また、自身が教師という職業に憧れ、周囲の教師に歩み寄っていたことも影響したかもしれない。自分を慕う生徒に対し、「君は間違っている、危ない、心を見直せ」と言える教師がどれほどいるだろうか?
    小学校では私の性質を見透かすようなベテラン教師がいたが、矯正するところまでは至らなかった(私は悪い意味で教師の熱意をかいくぐり、逃げ切った)。
    自身にとって救いとなりうるのは、そうした自分の歪みをこれまでも認識していたし、今ははっきりと意識できることかもしれない。
    大人となった今、自分の性質を親のせいにするのはナンセンスだ。大人として、自分を矯正していかないといけない。
    この方の言うとおり、「これからは自分を見つめて、自分をコントロールしていきます。」という宣言は意味を持たないだろう。
    私は弱い人間で、自分を守るためなら今でも人を傷付けうる人間だ。認めたくないけれど、きっとそうなのだろう。
    弱さを常に抱えながら、いつも自他に言い訳し、逃げて生きている。だから周囲の人間の弱さを見ても、責めるのはよそう。お互い弱い人間だなと、受け入れていけたらいい。

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    2021年11月18日
  • 反省させると犯罪者になります

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    ネタバレ

    この作者が言いたいことは問題行動をした時に“反省をさせてはいけない”ではなく、第一に問題行動をした理由(主に幼い頃からの親からの抑圧、気持ちを受け止めて欲しかった等)を追究し、加害者の抑えてた気持ちを吐き出させた後に被害者(迷惑をかけた相手)の気持ちに思考を巡らせて反省ができるようになるって事だと思います。筆者の受刑者との講義の経験談もあって分かりやすかったです。

    私は児童養護施設の職員として働いていますが、現場の子どもたちと重なるケース(問題行動)もいくつかあって勉強になりました。ただ問題はそれに向き合うためにその子との個別の関わり、時間をかけて丁寧な支援が必要というのが課題だと思いました。

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    2021年09月26日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    もっと早くこの本と出会っていたら。
    メンタル不調の時に出会っていたら。

    多くの救いと、前に進む勇気をいただけました。

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    2021年07月03日
  • 反省させると犯罪者になります

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    ネタバレ

    すごく新鮮で、教育にも大いに参考になる内容であった。
    受刑者更生支援者としての経験をもとに、悪い行いに対してすぐに反省させることへの警鐘を鳴らしている。

    ・悪い行いをしたときは、まずは「加害者のこと(心情・背景・経緯など)」について考える。その後、被害者のことを考え主体的に反省できるように支援する。
    ・しっかりした人が良いという子育てをすることで、しっかりしていない人を見て嫌悪感を抱くようになる。
    ・怒っても、何もよくならない。
    ・人を頼ること、繋がることが、まっすぐ生きるためのポイント。

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    2021年06月19日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    子育てについて考えさせられる。「いい子」、親の言うことをよく聞く子、明るくて笑顔の子。でもその背景にある本当の思いを、ちゃんと知らないといけないと感じた。何よりも子どもたちが、ちゃんと自分の気持ちを発信して、それを受け止めることのできる親でありたいと思った。良書。

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    2021年03月07日
  • 凶悪犯罪者こそ更生します

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    ネタバレ

    前作「反省させると犯罪者になります」の実践編として書かれた今作。
    おやと思ったのが矯正保護の世界ではおなじみの格言「反省は一人でもできるが更生は一人ではできない」をつかまえて「反省も一人ではできない」との批判を加えている点。
    「反省は一人でも~」の言葉にいう「反省」は筆者が前作で批判した上っ面の(本心からでない)反省であり、筆者の望むところとする「反省」はむしろ格言にいうところの「更生」に近いのではないか、とも考えられます。
    ここで疑問が。筆者のいう「反省」は「更生」とどう/どれだけ違っているのか。さらには、筆者の望む「更生」と一般の人が考える「更生」には何か差異があるのか。

    個人的に、岡本氏の考えるメソッドは更生保護のあり方として十分に「アリ」だとは思うのですが、筆者の指摘する通り大半の受刑者は本音を吐いたり反省する気がない現状があるのと、筆者自身がお亡くなりになってしまったことで、筆者の提唱する更生保護システムの実現にはまだ程遠いのかな、と思ってしまいます。

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    2016年04月30日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    幼少期の家庭に問題があった子なんていっぱいいるだろうな。っと思いながら読んでいました。特に両親ともに共働きとか。しつけの方向が違う親とか。
    そんな子達でも普通に犯罪をおかさず大きくなった子達が大多数な訳で…自分の言葉で言語化できたり、まわりの環境で変わるんだろうけど…
    中学生の頃に晩ご飯の準備をしないで寝落ちていたら、仕事から帰ってきた親に怒られ(笑)
    カチンときたので、母親に「働いてって頼んだ覚えはない」って言ったのを思い出しました。これ言った日は、晩御飯も食べず寝たし今になっても後悔している。
    特に親になった今は…
    親になったら子どもの育て方が分かる訳じゃないし、忙しいと子どもにあんまり余裕をもって接することも出来ない。第6章に書いてあることを頭において接していけば良いと思うんだけど、なかなかベストな対応は自信がないです。ただ幼少期は甘えさせてあげようって思いました。

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    2025年09月29日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    遺稿を出版社が出版したもの。亡くなってたんですね。これまでの反省ダメりろんを子育てに応用したものだがい,酒井法子がいかに更生していないかを詳細に論じるパートがあり,なかなか凄いなと思った。著者が存命なら出版されなかったかもねぇ。
    幼少期に刷り込まれた価値観が負の感情を抑圧し,それが爆発すると犯罪になる。ありのままの自分を出すこと,人に甘える(頼る)ことが大切,という主張は一貫している。
    そして,全ての問題を幼少期の抑圧が原因とする理論も同じ。フロイト的というかなんというか。
    価値観を持つことが抑圧を生むとして,価値観を持たずに生きることはできないわけで,価値観を絶対化しないことが大切ということなんでしょう。
    自分の親子関係を考える20のヒントとかあって実践的ではあるのですが,この歳になると,自分の価値観もある程度客観視できているように思うのだが,それも幻想か。

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    2025年07月15日
  • 凶悪犯罪者こそ更生します

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    反省させるのではなく,抑圧されている負の感情を解放することが大切。負の感情は幼少期に生じている。
    ちょっと幼少期のトラウマに引きつけ過ぎな気もしますが,実践経験がベースになっているのでそれなりに説得力はある。過去の感情を体験することでカタルシスが得られるというのは心理療法のひとつのコアな部分だと思うのだが,認知行動療法が主流の現在においては古くさいと思われる部分もあるのだろう。何より支援者の力量に左右される。
    刑務所でこれをやることの意味はあると思います。

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    2025年07月15日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    「いい子」は危ない。自分の感情を表に出さず、親の期待する役割を演じ続け、無理を重ねているからだ。とても納得。ただ、「じゃあどうしたら?」と答えを求めてしまう。それは自分で考えることなんだろうな。

    ★子どもが問題行動を起こしたとき、親は「なぜ?」という視点をもつこと
    ・問題行動は子どもの本音を知るチャンス
    ★「何かしんどいことがあったの?どんなことがあっても、お母さんは君の味方だから」と子供を抱きしめるのが、大事な愛情表現
    ・問題行動が出る前はみんないい子。笑顔は自己防衛かもしれない
    ・問題行動の根本を考える。反省させても解決しない
    ★嘘をつかないことを、子どもに約束させてはいけない。人間は嘘をつく生き物だから。嘘を責めると、隠すこと謝罪の方法を覚えていく
    ・自信とは「自分は自分でいい」と思えること=子どものそのままを肯定する
    ・反抗期=自己表現期
    ・褒め方には注意、評価する言葉では褒めない

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    2023年10月07日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    感想
    親の期待に沿うことは望ましいことか。コントロールと保護は必要だがあえて親の目が届かない部分を作る。子供にも息抜きの時間は必要。

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    2023年01月04日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    わがままでいい。
    ありのままの自分を表現させる。
    親の都合の良いように、子供をコントロールしない。
    良かれと思っているしつけが、価値観を植え付け、できていない他人を見ると否定的になってしまう。

    ★裏表のある人間
     子供は常に親の愛情を求める。
     親の前では、厳しいしつけに必死に従ういい子になる。その反面でストレスを他人にぶつける。

    ★評価の言葉
     そもそも、他人と比べて良いことはない。
     ✕「えらい」「立派」
     ◯「ありがとう」「うれしい」

    自分自身のことを振り返ると、すごく当てはまる。
    これからは、子供をよく見て、自分の価値観を押し付けていないかを考えていきたい。

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    2022年12月09日
  • 反省させると犯罪者になります

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    タイトルそのままというか、タイトルが全てというか。反省文を書かせた場合と書かせなかった場合で再犯率がどうなのか等のエビデンスが無く、その辺が物足りなかった。
    ただ、所々絶妙な警句が挟まれていたのでそこは評価したい。
    一番のお気に入りはこれ。
    「あらゆる人間関係において、正論を言うことは相手との関係を悪くする可能性があることを理解しておきたいものです」

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    2022年12月07日
  • 反省させると犯罪者になります

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    「はじめに」反省させることがだめってこと。
    まずは、自分勝手な公開があるはず。
    アイツのせいで、自分の時間が、また罰が・・・
    それを経た上で、どうして悪いことをしてしまったのかを考えさせ、思いを引き出さないと、形だけの反省しか出てこない。
    根本はだいたい、育成環境か家族関係。

    ★真の反省
     自分の内面と向き合い、否定感情を吐き出し、最後に出てくるのが謝罪の言葉

    ★頑張るしつけ
     我慢できないこと、人に甘える人を見ると腹がたってしまう。
     価値観はなかなか変えられない。まずは、自分の価値観を知る。

    ★教師の子供だから余分なもの
     周りから道徳的なことを求められる。
     さらに、親もしっかりさせなきゃと思ってしまう
     弱音を吐いたり、人に甘えたり、ありのままの自分を認める姿勢が大切

    「反省」という形ではなく「更生」・・・更に生きる、立ち直る。

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    2022年12月06日