岡本茂樹のレビュー一覧

  • いい子に育てると犯罪者になります

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    子育てについて考えさせられる。「いい子」、親の言うことをよく聞く子、明るくて笑顔の子。でもその背景にある本当の思いを、ちゃんと知らないといけないと感じた。何よりも子どもたちが、ちゃんと自分の気持ちを発信して、それを受け止めることのできる親でありたいと思った。良書。

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    2021年03月07日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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     反省させると犯罪者になります……の著者の遺作。
     本作でいう「いい子」とは親などの他者にとってのいい子であり、己の本心を押し隠したうえでのいい子である。世間に向けたいい顔をするともいえる。
     読んでいると、確かにいい子であり続けようとして、そのいい子の姿に無理があり、己を抑圧し続けると何かが起きるかも、と思える。
     でも、他者目線で生きてきてそのいい子であり続けようとしたときに、己を見ようとすることはとても勇気のいることだし、他者にとって都合が悪いから応援も得られない可能性もある……と考えるとなかなかむつかしい。やはりプロにたよるしか。

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    2020年11月11日
  • 凶悪犯罪者こそ更生します

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    ネタバレ

    前作「反省させると犯罪者になります」の実践編として書かれた今作。
    おやと思ったのが矯正保護の世界ではおなじみの格言「反省は一人でもできるが更生は一人ではできない」をつかまえて「反省も一人ではできない」との批判を加えている点。
    「反省は一人でも~」の言葉にいう「反省」は筆者が前作で批判した上っ面の(本心からでない)反省であり、筆者の望むところとする「反省」はむしろ格言にいうところの「更生」に近いのではないか、とも考えられます。
    ここで疑問が。筆者のいう「反省」は「更生」とどう/どれだけ違っているのか。さらには、筆者の望む「更生」と一般の人が考える「更生」には何か差異があるのか。

    個人的に、岡本

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    2016年04月30日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    幼少期の家庭に問題があった子なんていっぱいいるだろうな。っと思いながら読んでいました。特に両親ともに共働きとか。しつけの方向が違う親とか。
    そんな子達でも普通に犯罪をおかさず大きくなった子達が大多数な訳で…自分の言葉で言語化できたり、まわりの環境で変わるんだろうけど…
    中学生の頃に晩ご飯の準備をしないで寝落ちていたら、仕事から帰ってきた親に怒られ(笑)
    カチンときたので、母親に「働いてって頼んだ覚えはない」って言ったのを思い出しました。これ言った日は、晩御飯も食べず寝たし今になっても後悔している。
    特に親になった今は…
    親になったら子どもの育て方が分かる訳じゃないし、忙しいと子どもにあんまり余

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    2025年09月29日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    遺稿を出版社が出版したもの。亡くなってたんですね。これまでの反省ダメりろんを子育てに応用したものだがい,酒井法子がいかに更生していないかを詳細に論じるパートがあり,なかなか凄いなと思った。著者が存命なら出版されなかったかもねぇ。
    幼少期に刷り込まれた価値観が負の感情を抑圧し,それが爆発すると犯罪になる。ありのままの自分を出すこと,人に甘える(頼る)ことが大切,という主張は一貫している。
    そして,全ての問題を幼少期の抑圧が原因とする理論も同じ。フロイト的というかなんというか。
    価値観を持つことが抑圧を生むとして,価値観を持たずに生きることはできないわけで,価値観を絶対化しないことが大切ということ

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    2025年07月15日
  • 凶悪犯罪者こそ更生します

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    反省させるのではなく,抑圧されている負の感情を解放することが大切。負の感情は幼少期に生じている。
    ちょっと幼少期のトラウマに引きつけ過ぎな気もしますが,実践経験がベースになっているのでそれなりに説得力はある。過去の感情を体験することでカタルシスが得られるというのは心理療法のひとつのコアな部分だと思うのだが,認知行動療法が主流の現在においては古くさいと思われる部分もあるのだろう。何より支援者の力量に左右される。
    刑務所でこれをやることの意味はあると思います。

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    2025年07月15日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    言っている事は分からなくもないが、「良い子に育てても犯罪者にならない大多数」を無視した断定的な雰囲気もあって、素直に読めない部分がある。少年院の運用として、私語を禁止するなどの抑圧のし過ぎが更生に繋がらないとの主張はよくわかる。しかし、犯罪に関しては一律に因果関係を見出せるものではなく、子供一人一人の境遇や感受性に寄り添った対応が必要という事で、“必ず過去に原因がある”みたいな見方自体が危険な感じがした。まして、悪事を平気に行う成育環境の方が犯罪者を生みやすい事は自明である。

    似たような話で、YouTubeの動画だが、しきりに今のホリエモンに対して、幼少期に何か原因となる出来事があるはずだと

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    2025年02月15日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    「いい子」は危ない。自分の感情を表に出さず、親の期待する役割を演じ続け、無理を重ねているからだ。とても納得。ただ、「じゃあどうしたら?」と答えを求めてしまう。それは自分で考えることなんだろうな。

    ★子どもが問題行動を起こしたとき、親は「なぜ?」という視点をもつこと
    ・問題行動は子どもの本音を知るチャンス
    ★「何かしんどいことがあったの?どんなことがあっても、お母さんは君の味方だから」と子供を抱きしめるのが、大事な愛情表現
    ・問題行動が出る前はみんないい子。笑顔は自己防衛かもしれない
    ・問題行動の根本を考える。反省させても解決しない
    ★嘘をつかないことを、子どもに約束させてはいけない。人間は嘘

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    2023年10月07日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    感想
    親の期待に沿うことは望ましいことか。コントロールと保護は必要だがあえて親の目が届かない部分を作る。子供にも息抜きの時間は必要。

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    2023年01月04日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    わがままでいい。
    ありのままの自分を表現させる。
    親の都合の良いように、子供をコントロールしない。
    良かれと思っているしつけが、価値観を植え付け、できていない他人を見ると否定的になってしまう。

    ★裏表のある人間
     子供は常に親の愛情を求める。
     親の前では、厳しいしつけに必死に従ういい子になる。その反面でストレスを他人にぶつける。

    ★評価の言葉
     そもそも、他人と比べて良いことはない。
     ✕「えらい」「立派」
     ◯「ありがとう」「うれしい」

    自分自身のことを振り返ると、すごく当てはまる。
    これからは、子供をよく見て、自分の価値観を押し付けていないかを考えていきたい。

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    2022年12月09日
  • 反省させると犯罪者になります

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    タイトルそのままというか、タイトルが全てというか。反省文を書かせた場合と書かせなかった場合で再犯率がどうなのか等のエビデンスが無く、その辺が物足りなかった。
    ただ、所々絶妙な警句が挟まれていたのでそこは評価したい。
    一番のお気に入りはこれ。
    「あらゆる人間関係において、正論を言うことは相手との関係を悪くする可能性があることを理解しておきたいものです」

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    2022年12月07日
  • 反省させると犯罪者になります

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    「はじめに」反省させることがだめってこと。
    まずは、自分勝手な公開があるはず。
    アイツのせいで、自分の時間が、また罰が・・・
    それを経た上で、どうして悪いことをしてしまったのかを考えさせ、思いを引き出さないと、形だけの反省しか出てこない。
    根本はだいたい、育成環境か家族関係。

    ★真の反省
     自分の内面と向き合い、否定感情を吐き出し、最後に出てくるのが謝罪の言葉

    ★頑張るしつけ
     我慢できないこと、人に甘える人を見ると腹がたってしまう。
     価値観はなかなか変えられない。まずは、自分の価値観を知る。

    ★教師の子供だから余分なもの
     周りから道徳的なことを求められる。
     さらに、親もしっかりさ

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    2022年12月06日
  • いい子に育てると犯罪者になります

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    全ての価値観には表裏両極面がある
    褒め言葉も裏を返せば抑制している可能性もある
    良い子でいるよりも、ありのままでいてもらうのが一番
    大人(親)もありのままの自分を子供に見せるべき
    (人間誰でも強いところもあれば弱いところもある)

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    2020年03月04日