ジェフホーキンスのレビュー一覧

  • 脳は世界をどう見ているのか

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    『脳は世界をどう見ているか?』は、脳を単なる情報処理装置ではなく、世界をモデル化するシステムとして描いている。
    人間の脳は、古い部分の上に新しい部分を積み重ねるように進化してきた。古い脳は生存や感情を司り、新しい脳である新皮質は知能や思考を担う。この2つはルームメイトのような関係にあり、たとえば新皮質が「健康のためにケーキを我慢しよう」と考える一方で、古い脳は「美味しそうだから食べたい」と訴える。人間の行動は、そんな2つの声のあいだで揺れながら決まっていく。

    特に印象に残ったのは、新皮質の構造に関する説明。
    新皮質は、くしゃくしゃになった一枚のシートのように見えるが、実際には「皮質コラム」と

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    2025年10月25日
  • 脳は世界をどう見ているのか

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    人間の思考は言ってしまえば原始時代から受け継がれている古い脳と新皮質と呼ばれる新しい脳のせめぎ合いであり、その構造が人類の歴史を形作ってきたこと、そしてその構造が私たちの発展や課題に深く関わっていることに気付かされました。

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    2025年10月17日
  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕

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    ポイント
    ● 知能・脳(新皮質)の主要な機能は「記憶による予測」である。これが本書の一貫した主張。
    ● 知能を備えた機械を作ることは可能。しかし、それは人間に近づけたり人間を超えることとは別の話しである。そこを理解できるかが人工知能を使う一般ユーザーが持つべき前提としての知識。
    ●脳の働き方を、組織のあるべき情報伝達に当てはめて考えながら読める。



    以下メモ

    知能・脳(新皮質)の主要な機能は「記憶による予測」である。これが本書の一貫した主張。 →読み進めると言っていることがわかってくる。

    脳ある人間は、あるがままの世界をそのままの形で知覚し、考え、行動するのではない。これまでに蓄

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    2025年08月03日
  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕

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    とりあえず使うだけでもAIを学ぶ方には読んで欲しい本。
    内容は素晴らしいレビューがあるので割愛するが、文庫に1400円近く出すのに躊躇した(私もそうだ)方は、P369からの松尾教授の「解説」を読めば書いたくなるはずだ。

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    2025年05月03日
  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕

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    2004年に書かれた本なのに、今の大規模言語モデルを予言している。
    松尾先生の解説から読むと凄さが判る。
    まともな音声認識もなかった時代に、CNNや深層生成モデルやトランスフォーマーに近いモデルを論じている。自己教師あり学習のNext Word Predictionや画像のinpainting処理は現在のAIで基本になっている技術である。
    本書の予言のいくつか(音声認識、画像認識、自動運転、天気予報AI,タンパク質折り畳み問題を解くAI)は、すでに現実になっており、次は何かを予測して運動の命令が発せられ結果的に行動するロボットができてくるのか?すべてを同一アルゴリズムで扱うマウントキャッスルの

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    2025年03月18日
  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕

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    タイトルが面白そうとは思ったが、松尾先生の推薦があったので購入した。
    内容は期待以上だった。知能がどのように実現されているのか、についての答が書かれていると思った。興味のあるテーマであったので興奮した。
    タイトルで損をしていると思う。

    さらに約20年前に書かれたものであることは驚きであった。ChatGPTなど、現在の人びとの生活への浸透が進みつつあるAIはこの理論を裏付けるものであると思う。
    この後、AIや、AIが浸透した世の中がどうなるのか、とても興味深い。自分なりに考えていきたい。

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    2024年01月28日
  • 脳は世界をどう見ているのか

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    実に刺激的で面白い。物質の塊にすぎない脳になぜ知能が宿るのか。私たちの脳はある単位で「座標系」を持っており、それぞれが異なる評価軸により知覚/行動する=座標系の計算こそ知能の本質、という新説。現行AIの陥穽解決に向けた重要な道標。複製する分子に過ぎない遺伝子からの解放、という人類の「明るい」未来への提言。知的昂奮に脳が喜ぶ一冊。

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    2025年07月10日
  • 脳は世界をどう見ているのか

    Posted by ブクログ

    1,2,3章で結構書いているテーマが違う。
    1章は、脳科学の新しい発見の話。帯や裏表紙にもある、座標系の話。
    2章はAIの話。
    3章は人類の今後の話。
    2,3章は機械と人の知能に焦点を当てている点で共通項がある。

    ずっと脳科学の事かと思っていると肩透かしな部分はあるが、AIは人類に反乱を起こしうるのかとか、人の脳を機械にアップロードしたり、接続したりする事が出来たとして、どうなるのか、といった考察を噛み砕いてしているのでこれはこれで面白い。
    ただ、座標系の話からもう少し広がって欲しかった。

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    2025年10月13日