ヒコロヒーのレビュー一覧

  • 黙って喋って

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    2025.43
    「国民的地元のツレ」 ヒコロヒー初の小説
    平気をよそおって言えなかった言葉、感情がほとばしって言い過ぎた言葉。ときに傷つきながらも自分の気持ちに正直に生きる人たちを、あたたかな視線で切り出した共感必至の掌編18編を収録。
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    【目次】
    「ばかだねえ」
    「あと十分だけ」
    「覚えてないならいいんだよ」
    「しらん」
    「俺が福岡行って、せいせいした?」
    「ねえ由莉ちゃん」
    「翠さんの靴、それ汚すぎるやろ」
    「かわいいなあ、女の子って感じ」
    「好きな人ができた、ごめん」
    「普通に生きてきて優と出会ったんだもん」
    「克則さんって昔からそうなの」
    「ごめん、疲れ

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    2025年11月23日
  • 黙って喋って

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    最近なんだか気になる存在が、ヒコロヒー。

    タイトルを「お前は黙れ、ほんでお前は喋れ」にしようとして編集者に華麗に阻止された、と。

    ただの恋愛小説、ではなかった。

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    2025年10月27日
  • 黙って喋って

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    リアルな感じを出しつつも、ちゃんと出口を残してくれているというか、現実と架空の隙間のようなものを残しておいてくれる文章だった。あまり没入せずにいろんな恋愛を疑似体験したような感覚だった。「翠さんの靴、汚すぎるやろ」、「朝美ちゃん、ハワイ、行こっか」が好きだったかな。

    p.216
    夫が割り込んでそう告げると、春香はいやだあと言って、また身体を左右に振った。
    まだ幼いのに、なのか、幼いから、なのか、子どもは自分の判断を疑うことを知らない。
    すると唐突に、できるだけ、何にも惑わされず、そのままでいてほしいと、なぜだか強くそう思った。今のまま、自分が良いと思ったことをじることをやめずに、そうして、す

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    2025年10月21日
  • 黙って喋って

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    短編?…というのか、5ページ程度の短い恋愛話が18話。話の締めが上がるものや、下がるもの、状況が変わらないもの…ドラマのワンシーンを読んでいるようでした。

    これだけ恋愛話を考えて書くのは設定も含めて大変だったろうなぁ~。芸人さんだけあってなのか、細かな観察眼が鋭い。

    これを読めば恋愛している時の男女の考え方の違いが客観的にみれて勉強になるなとも思った。
    18パターンの恋愛教科書本。

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    2025年08月23日
  • 黙って喋って

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    人の細やかな機微や周囲の情景をとらえる文章と、ふとした会話の面白さがすごく良くて、ヒコロヒーの感性好きだなあと思う一方で、各ストーリー自体はあってないようなもので、恋愛の瞬間を短く切り抜いたかと思えばふっと終わってしまうのが少し物足りなかった。自分自身が作中人物のように恋愛にのめり込んだ経験がないせいか、どの話も「ああ、ふーん……やめとけよこんな奴……」と流してしまったけれど、その点については作者本人が意識的に書いているのだと後書きで分かり納得。『春香、それで良いのね』が収録作の中で一番好き。
    『黙って喋って』は結果的に良いタイトルだと思うけれど、他の候補もヒコロヒーの自我が出ていて面白かった

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    2025年08月22日
  • 黙って喋って

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    何かの賞を取った、という予備知識だけを持って手に取ったが、意外にも恋愛の、しかも短編集だった。
    1話ずつが短めで、ああこういうことあったな〜こういうこと思ったことあるな〜と小さな共感が度々あって、読みやすかった。

    文章からは全然ヒコロヒーを感じなかったけど、後書き読んでやっぱりヒコロヒーが書いたんだって納得した。

    他愛もないよくあるような話だけど、それぞれの登場人物が目に浮かぶ感じがして、良かった。

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    2025年08月08日
  • 黙って喋って

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    同じやらかししたな…とか、あれはそういう意味だったのか…とか、過去の自分が思い浮かんで馬鹿らしくなって面白かった

    短編の恋愛小説になってて、他愛ない話からもどかしくなる話まで色々載ってます

    ぜひ本貸すので色んな人と語り合いたい

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    2025年07月21日
  • 黙って喋って

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    「愚鈍な人々による愚鈍な言動を繰り返す愚鈍物語」とあとがきに。
    様々な男女のヒトコマを覗き見るような短編集。
    会話の切り取りがタイトルになってるのも面白い。
    悲喜こもごもだが全体通して軽やかなのは筆者そのもの。

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    2025年07月16日
  • 黙って喋って

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    全部に映像が思い浮かぶようで読みやすかった。共感するところが多かったわけじゃないけどわかるなーという感じ

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    2025年02月21日
  • 黙って喋って

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    いろんな恋愛にまつわる短編集。
    きれはしみたいにヒコロヒーさん色なのかと思いきや、予想に反して本編はクセなくあっさり。その代わりあとがきにらしさを感じて嬉しくなった。

    わかる〜っていう共感とも、「いるよなこんな女…」という感想とも違うんだけど、どの話もどこかなんか引っかかる。あとがきで愚鈍物語って表現してあって、やっぱり言葉選びがさすがだなぁと感服しました。

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    2025年02月09日