あらすじ
「国民的地元のツレ」、ヒコロヒー初の小説! 平気をよそおって言えなかった言葉、感情がほとばしって言い過ぎた言葉。ときに傷つきながらも自分の気持ちに正直に生きる人たちを、あたたかな視線で切り出した共感必至の掌編18編を収録。
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正直なめてました。
俵万智さんの生きる言葉から派生して読んだのですが、ヒコロヒーさんのテレビのイメージから小説書くなんて想像もしてなかったので、侮っておりました。
文書が繊細とかいうわけではないですが、
なんかめちゃくちゃ登場人物の脆さ、弱さ、人間くささが伝わってきます。読点多めの言い回しも段々クセになる。
全て主人公は女性ですが、勝手に共感して祭しておりました笑
好きな人ができた、ごめん
ねえ由莉ちゃん
が個人的ベスト2です
Posted by ブクログ
書店でも、いわゆる「タレント本」に分類された棚に並んでいたもので、タレントのヒコロヒーが初めて書いたという小説です。
川端康成の作品で、「掌(てのひら)の小説」という掌編小説を集めた作品がありますが、掌編小説というのは、いわゆるショートショートとも呼ばれている、短編小説よりもさらに短い小説のことだそうで、本書は、せいぜい10ページ程度のそんな掌編小説が18作品収録されています。
内容はずばり恋愛小説集です。
帯には、『感情がほとばしって言い過ぎた言葉、平気を装って言えなかった言葉、「もう黙って」「もっと喋って」と思わずにはいられない、もどかしくて愛おしい掌編18本。』とあります。
私のような年齢の者でも、いや長く生きてきた者だからこそかもしれませんが、微妙な男女の関係とか、繊細でやるせない想いとか、頭の中ではなく胸の奥の方で共感できる、正直で素直な恋愛感情をドンピシャの言葉で描いた作品でした。
おそらく18編の掌編小説のどこかに、自分が経験したこと、あるいはほろ苦い思い出、それらと似たような場面がきっと出てくると思います。
先ほども言った通り、ひとつひとつの作品が、せいぜい10ページ程度と短いので、サクッと読める1冊でした。
ちなみに、2024年度の「島清恋愛文学賞」を受賞したそうです。ヒコロヒー凄い!
Posted by ブクログ
ヒコロヒーさんの『黙って、喋って』を読んだ。
この本を読んで一番強く心に残ったのは、心地よい「もどかしさ」だ。
たとえば、『覚えてないならいいんだよ』というエピソード。言葉の裏側には「私を奪い取ってほしい」という泥臭い本音が隠されていて、素直になれない不器用さに、読んでいるこちらまで胸がヒリヒリするようなもどかしい気持ちになった。
また、『大野』のエピソードでは、大人の男女の絶妙な牽制合いに「口説けや!この男!(笑)」とついツッコミを入れたくなってしまった。こうしたジリジリとした会話の積み重ねがもどかしくも、とてもおもしろい。
そして、この強烈な「もどかしさ」を生み出している正体は、彼女の文章の描き分けにあるのだと気づいた。
表に出る会話の積み重ねは、他愛もないけれどテンポが良く、とてもあっさりしている。情景がパッと頭に浮かびやすく、スラスラと読み進められる軽快さがある。
しかし一方で、心の中の動きになると、途端に息継ぎの少ない長文で描かれるのだ。この長文が、複雑に揺れ動く心の機微を見事に表現している。
あっさりとしたテンポの良い「会話」と、内に秘めた感情が溢れ出す長文の「心理描写」。この2つのギャップがあるからこそ、表面上のやり取りの裏にある「本当はこう思っているのに」という本音がより一層際立って感じられる。
芸人としての顔とはまた違う、不器用で人間味あふれる魅力と、見事な文章表現を味わえる一冊だった。
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岩場の女、貴女は言わば黙っている中、雄弁である様々な場面を見、聞き、体験して今があるわけですね。私もこんな角度で日常を切り取れるようになりたいものです。
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テレビで喋っているところはあまり見たことがなかったけれど、面白いと書いてあったので読んでみました。面白かった!短編集なので、色々な話がトントントンと進んで読みやすく、一つ一つが、どこか身に覚えがあるようなないような、そういう時あるよねと思って、読めるのではないでしょうか。読みながらほろっとしてしまいそうになる場面が何度かありました。他の著書も読んでみたいと思いました。
匿名
大人の恋愛の酸いだけ(途中口直し程度に甘いもあったけど)を全部集めたんじゃないかと思うくらい濃厚で面白かった。
ヒコロヒーが書いたってのは驚いたけど、また是非書いてほしい。
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男女の恋愛が一編一編ごとにいろんな角度や関係性から語られて、スッと読むことができ、面白かったです。良くも悪くも人の生々しさが垣間見れたり、不条理な思いや居た堪れないと思いながら自分にも置き換えてみたりして、苦笑いを浮かべながら楽しむことができました。
最後のあとがきはやはり面白く、さすがと思いました。
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文章のリアリティさが面白い。オチではなく文体を楽しむような感覚。ただ最初の方は作者の顔ががっつり浮かぶ分、余計なことを考えて小説に没頭できない感じがあった。
共感まではいかないけど心に染みる話がいくつかあった。
好きだったのは、「覚えてないならいいんだよ」「俺が福岡行って、せいせいした?」「黒じゃなくて青なんだね」
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主に男女にまつわるショートエピソード集。4〜5ページで、凝縮された言葉でそこに描かれる人となり、感情の揺らぎがふっとどこか自分の過去の恋愛のかさぶたをつつかれる感覚。なんとなく今ドラマをやっている「冬のさ春のね」を観ている感覚に近い。
ただ、娘の靴を買うエピソードはそれらと別格で著者の引き出しの豊かさに驚いた。
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読書初心者にすごくおすすめの本。
ものすごく短編の恋愛小説がたくさん入っているので、少しずつ読み進められる。
私は特に「紙ストローって誰のために存在してんの」が好きだった。
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短編集なこともあり、とても読みやすくすらすら読めた。どこかで感じたことある感情や、ふわっと聞いたことのあるような話が具体的に文章にされていて、共感や反対に共感できないという感情が湧きやすい本だと思った。
また、登場人物の感情の揺れが物や事を描写することで表現されていて、表現したいものがより読者に伝わりやすい文章になっていたと思う。
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芸人として活躍するヒコロヒーさんの18本の短編小説集。心の揺らぎやもどかしさが丁寧に等身大で描かれていて、共感できる話ばかりでした。
「あと十分だけ」「紙ストローって誰のために存在してんの」「春香、それで良いのね」が特に好き。
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島清恋愛文学賞
島清恋愛文学賞授賞式にて、ヒコロヒーと選考委員の桜木紫乃さんを拝見。
授賞式のあと、ヒコロヒーと桜木紫乃さんによる文芸懇話会があり、楽しい話を聞けたのだが、本来、学生さんたちのヒコロヒーへの質問の場のはずが、桜木紫乃さんが恋愛話に夢中になり、ほとんど学生さんの出番は数名分しかなかった。皆、準備していたようだったが、かわいそうに。
ヒコロヒーはかっこよかった。そして、コメントも的確だった。頭のいい人だなと思った。
後日、この本を読んだのだが、もしこれがヒコロヒー一人で書いたものだったらすごい。
桜木紫乃さんも、「あなたは書ける人だから、もっと書いて欲しい」と言っていたが、こんどは長編を書いてほしい。
ヒコロヒー自身、登場人物に対して「しゃんとせいよ」と言いたくて、本の題名も『しゃんとせいよ』にするつもりが、朝日新聞出版の編集者になおされて、『黙って喋って』になったとあとがきに書いている。
桜木紫乃さんが、そこにいた編集者に、「『しゃんとせいよ』の方がよかったよ、なんで変えたの?」と文句を言っていたが、どうなんだろうか。
Posted by ブクログ
ヒコロヒー前から好きだったけど、本書を読んで更に好きになったよ。
7頁〜14頁くらいに収まる短編が18編も載っていて全部いい。
いい恋愛(成就してもしなくても)をしてきたんだろうな、きっと好きな人には面倒見が良すぎるくらい良くて、自分に好意を持っているとわかっていて自分が恋の対象とみれない人には魔性の女なんだろうなとうかがえる。
これ短編じゃなくてもっと長く書けば直木賞狙えるんじゃない?
あとがきに書名「しゃんとせいよ」「お前は黙れ、ほんでお前は喋れ」が候補にあったみたいだけど。後者でも良かったんちゃう?
でもやっぱり「黙って喋って」だね。
Posted by ブクログ
とても短い恋愛ショートショート集。どの話も一人称視点で書かれていて、考えていることと口から出ることに不一致があって面白い。何よりも思考の言語化能力の高さと、ユーモアを交えて表現できる文章力の高さにビビる。一本がめちゃくちゃ短く10分程度で読めるので、通勤時間のおともに最適。「覚えてないならいいんだよ」「かわいいなあ、女の子って感じ」「紙ストローって誰のために存在してんの」「大野」「春香、それで良いのね」が好き。
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ヒコロヒーが好きだし紡ぐ言葉も好きだし、なにより本の質感が好きすぎた。
ずっと、これヒコロヒーが書いてんの?!ってなりながら読んでた。
読みやすい。上手だと思う。超上から目線でごめんだけど。
Posted by ブクログ
面白いけど面白くない。
80ページでやめてしまった。
展開に飽きてきた。
でも、うまいとは思う。
僕はヒコロヒーには、もっとほりさげた長編を描いてほしいと思う。
そしたら最後まで読む。
断片的表現だけではもったいない。
Posted by ブクログ
ヒコロヒーさん、初作品。恋愛短編集。
いろいろな恋愛があって、どれもありそうで。
短編なので読みやすいです。
他の作品も読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
恋愛詰め合わせ超短編集。ひとつひとつが短くて読みやすい。しかもどこか聞いたことあるような恋愛がいっぱい。驚きはないけど、だからそこ読みやすい。最初は芸人が書いたてことでちょっとした比喩表現に引っかかってたけど、普通に文章うまくてスラスラ読める。
「普通に生きてきて優に出会ったんだもん」
視覚障害の彼氏を持つ女性とASDの彼氏を持つ女性が駄弁ってる話。障害がある、障害がある人と付き合ってる、なんかそれだけでひとつレッテルを貼られてるというか、それだけで特別感が出る。でも、普通に生きてきて、普通に出会ったんだよなあと。
「かわいいなあ、女の子って感じ」
女友達という特別枠。嫉妬もできない。それにもやっとしてぶつけちゃう彼女の話。
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一緒にいる為、生きていこうとする為、傷つき、我慢し、見失った自分を取り戻すため別れを告げる等身大の会話が綴られている。もう黙って もっと喋って
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どこかで聞いたり、はたまた自分にも身に覚えがあったようなないようなある意味平凡でリアルな恋愛の短編集だったな〜と読んでみて思ったのだけど、あとがきにある「愚鈍な人々による愚鈍な言動を繰り返す愚鈍物語はどういう存在になるのかは知る由もないのだが、あなたの人生の何かの拍子に、ああ自分もいつか読んだあの本の登場人物のように愚鈍だ、とふと笑ってくれる瞬間が生まれたならばそれはもう最高の出来事である。」というこの一言で完璧に落ちがついててヒコロヒー姉さん流石っす…!ついていきます…!って気持ちになった。小説を読むことって、共感力を高めるとかそういうことだけじゃなく、自分のようなものでもそこにいていい、そんな考え方もあっても良いという救いにもなるもんね。あと本のタイトル、最初の候補が「しゃんとせいよ」だったのにはめちゃくちゃわらった。売れなそうすぎる。笑
Posted by ブクログ
大好きなヒコロヒーさんの初の小説です。
畳み掛けるような比喩表現の連続で、現場のシーンがリアルに感じられる一方で、短編小説でありながらとても疲れてしまいました。男女関係の機微を描いたストーリーは素晴らしいです。
Posted by ブクログ
毎晩寝る前に1話ずつ大切に読みました。1話が短いのでサクッと読みやすい。あ〜〜本当に男って…!とか、あ〜〜分かる分かる…とか、おいおいやめとけって〜!!とか、共感したり懐かしい気持ちになったり。とてもいい時間でした。
Posted by ブクログ
ちょっと面白い恋愛小説。あまりに日常すぎるので、明日には忘れていそう。
きれはしが良かったのでこっちも読んだけど、エッセイとは全然違うことを認識しておくべきだった。あとがきはあります。
Posted by ブクログ
芸人ヒコロヒーによる恋愛がテーマの短編集。
設定とか文書力はもちろん、揺れ動く感情の表現と、お笑いでいうところのオチのようなものがとても良くて、余白が余韻を創る美しさみたいなものがとても心地よくて好きでした。
Posted by ブクログ
2026.01.26 (月)
たのしかった。わたしは普段人の顔を見てその人の人となりを嫌でも見て勘繰ってしまうから、あまり著者の情報は文字のみでしか入れないようにしているのだけど、ヒコロヒーさんはたまにテレビで拝見して雰囲気も声も心地良かったので意を決して購入。結果良かった。最初は著者がチラつくこともあったが、時期に作品に集中できた。
読み終えて、あとがきを読んだらクスッと笑えてああ心地よいな…となった。
わたしは「しゃんとせいよ」でもきっとクスッとなって好きでしたよ。
安い感性をしているので、「あと十分だけ」と「大野」が甘酸っぱくて好きでした。人から大事にされてるものがすき。
Posted by ブクログ
ヒコロヒーさん、普通の人の三倍くらいいろんなものが見えてるんじゃないかと思った。
言外の言葉は饒舌よね~
ただ最後の方の数編が、なんとなく面白くないと言うか、文章が読みづらい感じだった。
Posted by ブクログ
感情がほとばしって言い過ぎた言葉、平気をよそおって言えなかった言葉。
「もう黙って」「もっと喋って」と思わずにはいられない、もどかしくて愛おしい掌編18本。(紹介文より)
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紹介文のとおり、恋愛に絡む女性の心情を切り取った短編集。
これだけのパターンを生み出せるだけの深さが、この人にはあるんだな。
出てくる女性はみな自分を見つめている女性に感じた。
その感情を、独特の表現で表していて、
共感が高いものも、よく分からないものもあった。
ハマるまではいかなかったけれど、
筆者をテレビなどで見てるから、
こういう文章を書く人なんだという参考書として受け止めてしまった。