あらすじ
「国民的地元のツレ」、ヒコロヒー初の小説! 平気をよそおって言えなかった言葉、感情がほとばしって言い過ぎた言葉。ときに傷つきながらも自分の気持ちに正直に生きる人たちを、あたたかな視線で切り出した共感必至の掌編18編を収録。
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Posted by ブクログ
俵万智さんの『生きる言葉』で本書について書かれていて、気になって手に取った。恋愛をテーマにした短編集。日常を切り取ったワンシーンを描き、友達の噂話を聞いているような感覚で読めた。好きになり、相手に染まり染まられる過程は、多くの恋愛経験者が通るだろうから共感しやすい内容だと思う。その一方で、いざ失った時には自分らしさがどこにもなくなったように感じる虚無感や、その道を自分が選んだと自覚しているから、冷静になって「ばかだねえ」とも感じられた。