よこのななのレビュー一覧

  • サメのイェニー

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    とても良かった。
    他の海外児童文学でも、サメの優しさがキーになっているお話があった。そちらの作品も、怖いイメージのあるサメの意外な姿のギャップが、主人公が重なるような話だったと記憶している。
    色々な視点で語れる本だと思うけど、シンプルに物語にスッと入って、イェニーの気持ちで展開を楽しめる。そしてイェニーのことが好きになる。
    イェニーは大きな声で話すのは苦手だけど、周りのことをよく見ていて、よく考えて、そして行動を起こせる勇気ある子どもだと、先生も親も分かってくれている、けど「大きな声で話そう」とか「友だちと一緒に遊ぼう」とか、大人は言っちゃうよなぁ。それができた方が、社会では生活しやすいから。

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    2025年10月20日
  • サメのイェニー

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    一部の子たちにはドンピシャで刺さる内容。「成長」しなくても大丈夫、と背中を押してくれる。

    それにしても、まだ先生たちは声が大きくて友だちが多い子どもが「良い」と思ってるんだろうか。いろんな人がいてこそ世界は面白いのだと、大人なら知ってるはずなのに。

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    2025年07月05日
  • サメのイェニー

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    こういう子いるよ。悪いことじゃないよ。私も読書好き。群れなかったからか周りや親戚からは「変わってる」て言われてたらしい。母が後々教えてくれた。母は私の本好き肯定派でむしろほめてくれてたなあ。授業中、手を挙げて答える、発言するのが苦手な子もいるって。うちの次女なんかそんなかんじ。でもたまに、ぼそっと言ったことを拾ってくれる先生がいて、ありがたかったなあ。イェニーも本をよく読んでいるから、いろんなこと知ってるし覚えてる。周りのこともよく見てる。それってすごいことだし、だいじなことだなあ。大きい声で言えなくても大丈夫。自分らしくして大丈夫だよ。

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    2025年05月03日
  • ゴリランとわたし

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    こどものいえから少女を引き取ったのはゴリラでした。
    社会からはみ出してしまった人、見た目で嫌な先入観を持たれてしまう人。それをゴリラに託すのは物語の妙。
    初めは怖がっていたのに、少しずつゴリランとの生活を楽しみ出す流れが素敵。

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    2023年09月25日
  • ゴリランとわたし

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    「わたしは九歳でゴリラに引き取られました。自分で頼んだわけじゃないけど、そうなったのです。九月のある日のことでした。」で始まる2005年にスエーデンで出版2021年に翻訳本として出版された物語。

    表紙はオレンジの地に、花柄のシャツを着たらゴリラと三つ編みの金髪の小さな女の子の絵で、とても可愛らしい。

    孤児院では皆んなで掃除をしている。養子する人をひとり見つけにお客様が来ることになっているからだ。そんな中わたし.ヨンナは、ヤード(孤児院であるヨモギギク園の園長)先生に手を洗わない事を叱られていた。私は手を洗うって事を覚えられないのだ。

    養子を貰いにやってきたのはゴリラのゴリランで、選ばれた

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    2022年05月22日
  • サメのイェニー

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    翻訳家、さくまゆみこさんの書評で紹介されていたので読んでみました。

    訳者あとがきによると、作者は「おとなしいこどもがポジティブに描かれている本がもっと必要だと思っていた」そうです。

    こういうのは世界共通なんですね。

    「ひとりになりたくなくてつまらないことをするよりも、自分がしたいことをひとりでするほうがずっといいって、私は思うんだけど。」

    今の私はまさにそれですが、親としては子どもには友だちと過ごしてほしいと思っていたこと、少し反省。
    そして、小学生時代にしっかり自分の世界を持っていた娘は、今ではすっかり他人の目を意識したり、他人に合わせようとする人間になってしまったように見えるのはな

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    2025年10月08日
  • サメのイェニー

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    ネタバレ

    静かに話すことが好き、考えることが好き、休み時間は一人でいるのが好き、本が好き…9歳息子もイェニーと共通点が多いサメタイプなので、担任の先生に自分はサメなんだとどうすればわかってもらえるだろうと思い悩む彼女の心境は他人事とは思えず、胸が熱くなって仕方なかった。
    水族館でカニを探し当てたことはイェニーにとっても大きな自信になったんだろうな。
    タコみたいな子、サメみたいな子、イルカみたいな子…いろいろな子どもがいて、それぞれの個性だからできることがある。
    教職を志す人にぜひ読んでもらいたい本だと思った。

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    2025年06月11日
  • ぼくらにできないことはない

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    ネタバレ

    「宇宙人」の話……だろうか。気持ちはそうなのだと思う。

    父親と離れ、見知らぬ土地で母親、兄弟、犬と共に暮らさざるをえない子どもたち。不安が押し寄せる中で、「できないことはない」と言い切って前を向こうとする兄弟の姿に胸が締め付けられる。
    がんばれ、と思うのすらためらわれる。彼らの居場所を守れなかった大人だから。
    彼らの姿に希望を見ているだけでいいのか。

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    2025年02月04日
  • ぼくらにできないことはない

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    何でしょう……
    ふしぎな絵本。
    さっぱり意味がわからないのに
    どんな意味でもしっくりくる。
    さまざまに
    おもいを巡らせてしまう絵本でした。

    ****
    ぼくらは かんぺき、それしかない
    そう おもってる。
    ぼくらには なんでも あるんだから
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    2024年11月08日
  • ゴリランとわたし

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    大事な土地よりハンナをとったゴリラン。優しさがぎっしり詰まった本。これくらいだと四年生くらいで読めるかな。

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    2022年02月20日
  • ゴリランとわたし

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    ネタバレ

    「次世代のアストリッド・リンドグレーン」と評されているんですって。
    リンドグレーンは大好きな『長靴下のピッピ」の著者。
    彼女は、スウェーデンの今人気の作家ですって。

    ゴリラのママとヨンナのお話し。
    児童文学の面白さを堪能させてもらいました。

    不器用だけど誠実なゴリランとおしゃまなヨンナ。
    二人の暮らしは身勝手な大人にこわされます。
    でも、未来に向かう二人に拍手。

    登場人物も魅力的です。

    ≪ 期待した ママじゃないけど それ以上 ≫

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    2021年06月16日
  • ぼくらにできないことはない

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    現代的な絵本なのだろう。書いていないことを(描いていないことを)読み取らなくてはならない。児童室で借りたが、子ども向きではないと思う。

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    2025年03月18日
  • ゴリランとわたし

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    書評で高評価だったので、読んでみました。

    ゴリラの養女になる、という設定にひっかかってしまって、私は物語に入りきることができなかったのです。
    頭が固くなっちゃったかなぁ。

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    2022年04月19日
  • ゴリランとわたし

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    スウェーデンの人気児童文学作家による作品。(日本初翻訳らしく他書はまだないよう)
    孤児院にいた女の子ヨンナが主人公。孤児院では掃除ばかりさせられていて、ヨンナはいつも気をつけようと思うのに手を洗うのを忘れてしまって怒られ、ビクビクして生活していた。孤児院の院長は、大人や役所にばかりいい顔をするタイプ。こんなところからは抜け出したいと思っていたが、ある日、ゴリラン(本物のゴリラ)がやってきて、引き取られてしまう。
    ゴリランは廃工場に住み、そこで廃棄物を売って暮らしている。
    初めは逃げたいと思ったが、ゴリランとの生活は孤児院とは全く違い、清潔さや決まりには無頓着でヨンナの気持ちや意見を大事にしてく

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    2021年09月18日
  • ゴリランとわたし

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    孤児院の「ヨモギギク園」で育ったヨンナは、9歳の時ゴリラ飲みながらゴリランに引き取られ、町はずれのスクラップ置き場で暮らすことになります。怖いと思っていたゴリランは、実は子どもが好きな良い人で、二人は自由にユカイに暮らしていますが…。

    ゴリラの養子?なんとも驚きの設定だが、思わず笑ってしまう。ピンチも協力して乗り切る二人にエールを。
    スウェーデンのお話。

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    2021年07月27日