R・V・ラームのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃおもしろかったよ!
代々の主が非業の死を遂げる資産家の大屋敷、その資産を狙う親族たち、現れた切れ者の探偵(元警察官)、土砂崩れで閉ざされてしまうその屋敷、遺書…
もうアガサ・クリスティでしょ〜
でもなんと…
舞台は南インドのニルギリ丘陵に植民地時代に建てられた洋館〜
しかも電動車椅子やらスマホを使うバリバリ現代の設定…(笑)
頭脳明晰な探偵役の元警官アスレヤはあのエルキュール・ポアロとは違い細身で長身…
そしてなかなか魅力的な紳士なのだ!
失礼…ポワロも紳士だね〜♪
とにかく、このアスレヤもポワロのように霧につつまれた謎を鮮やかに解き明かしていくのよ〜
これは続編も楽しみ〜
しかし -
Posted by ブクログ
ネタバレ植民地時代に英国人が建設し、代々の主が非業の死を遂げると言われているグレイブルック荘。
元警察官のアスレヤは現代の主人であるバスカーに招待されて、屋敷へ。
財産家のバスカーは何者かに命を狙われていた。そのために数々の事件を解決したアスレヤの助けを求めたのだ。
そして、彼は2通の遺言書を準備していた。その死に方によって、効力変わる遺言書。
その遺言書を巡って、一族と隣人の間に流れる不穏な空気。
その中で誰からの好かれている画家が惨殺される。
彼の遺体の側にはバスカーが使っている電気車椅子があった。
狙われてのはバスターだったのか?
一見、平凡な一族と隣人の裏の顔 -
Posted by ブクログ
インドの風が薫るような雰囲気たっぷりのミステリ!
まず、舞台背景が最高。世界遺産にも登録された最古の山岳鉄道を使って自然あふれる山奥へと入って行く。見渡す景色は茶畑と濃霧!紳士な退役軍人とお話ししたり、魅力たっぷりな若者たちに地元案内してもらったり。
そして、豪商一族の頂点に立つ老人の遺産争い。問題だらけの男性陣と秘密を抱えた女性たち。
インドが舞台ではあるものの、イギリス被統治下の歴史がそこここに感じられる。推理の仕方や全ての人物を一堂に並べて犯人あてするところなどは本格ミステリの影響が濃い。
惜しむらくは、本格ミステリではないこと。読者にフェアな推理材料を並べてくれてればもっとワクワク読め