松城明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エキシマは表紙のようなヒト型ではく、ラグビーボールのような楕円に4本足ついている黒い物体。会話は独特で、所有者の空木にしか解読できないし、命令できない。空木はリュックにいれていつもエキシマを持ち歩いている。
誰が作ったのかもわからないエキシマには特別な事を見抜いて断罪する能力がある。
特殊設定ミステリなのでしょうか。ミステリというよりSFっぽい印象をうけました。英語タイトルがついた章が5つで、読んでいくとエキシマとはなんぞや?というのが少しずつわかってきます。いや、結局私には良くわかんなかったけどね。あ、でも結構面白かったです。特殊設定の使い方がとても良かった。
殺人とややグロい表現ありなので -
Posted by ブクログ
誰よりも早く犯人を見つけ出そうとするAI探偵、人との関係性と機械の存在意義は… #探偵機械エキシマ
■あらすじ
AI探偵エキシマはラグビーボールほどの大きさの機械で、いつも空木という青年によって扱われていた。エキシマはある目的のために、誰よりも早く犯人を見つけ出そうとするのだ。
AI研究を専攻していた大学生の実沙は、教授からエキシマのオブザーバーを依頼される。様々な事件を一緒に推理することにより、エキシマと空木の秘密がわかり始める…
■きっと読みたくなるレビュー
皆さん、AIって利用してます? ChatGPT、Gemini、Copilotなど、色々あって良くわかりませんね。
と言いつつ -
Posted by ブクログ
「観測者」が起こすSNS投稿者への殺人、親友を殺された女子大生が真相を追う…。
前作に続き「鬼界」が企む殺人となるので、「可制御の殺人」を読んだ方が、背景・その思想が分かりやすい。
真相・事実が二転三転して姿を変えていく展開はよく練られているし、心理学の理論なども適度に取り入れらていて(そのラプラス理論は大げさすぎるにしても)面白く、最後まで楽しめる。
ただ、帯にある恩田陸の名前が作者の名前より大きいのには違和感があるし、「すべてを覆す大どんでん返し」とか大袈裟すぎて呆れる。
前作を読んだ人なら大体構図は想像できるし、もっと先読みもしてたくらいで、落としどころにはさほど意外性はないので過大 -
Posted by ブクログ
ネタバレ特殊設定ミステリって要は「オレの考えた最強のルール」の中で謎解きが行われるわけなので、ネタ切れ気味のトリック界隈に新風を吹き込ませるのが魅力です。その一方で、①設定に上手く馴染めなかったり、②設定そのものが壮大すぎたり、③制約がなさすぎたりすると、「もう勝手にやっとけ」「殺人なんてこの際どうでもよくね?」「なんでもありかよ」となるのが弱点です。
本作はどうも①と②のきらいがあって、合わない方も結構いると思われますね。私もルールを追うのにかなり苦戦して読み疲れました。
本作の設定は寄生獣みたいな感じ。蛇だけど。
部屋密室・蛇密室・肉体密室の三重の密室をどう突破するのかに引っ張られてずっと読んで -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間の体と記憶を乗っ取って生きる「蛇」。というまあいわゆる特殊設定なミステリ。読み始めてすぐに「不愛想な美少女とつきまとうイケメン」というあまりにも手垢のついた登場人物に辟易してげんなりしましたが、ストーリー進行は案外そういうベタベタな感じはなく、なかなかに意外性に富んだものだったように思いました。そうくるのかーみたいな。
ただ、流行りの特殊設定ものにしてはなんというか、設定が多い。あんまりそのあたりがこみいってると読みづらさというか推理する気を放棄したくなってしまう。
あと、なんか最後いい話っぽく終わらせてるけど善良な写真部の高校生たちはほぼ殺されてるからね?あんなとってつけたようなさわやか