松城明のレビュー一覧

  • 蛇影の館

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     人間の身体と記憶を乗っ取る人工生命体『蛇』が存在する世界観で起こる特殊設定×館×クローズドサークルかつガチガチのロジックで固められた本格ミステリーで、『蛇』が存在する世界観かつ様々な制約が存在する上で成立するトリックや動機、そして登場人物の思惑が物語を引き立てる重要な要素になっていて面白かった。

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    2024年08月25日
  • 観測者の殺人

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    シリーズものの2作目だったからか、世界観を理解するまで時間を要し、なかなか読み終えなかった。顔は違っても性格が全く同じ人間がいたとしたらそれは別人となるのかなどと考え、人を操れる人間と争う人間のお話だと思った。

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    2024年04月28日
  • 可制御の殺人

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    ネタバレ

    面白かった。序盤の話や人間関係が、終盤で一冊としてまとまるのはすごく爽快感がある。
    キャラが立っているので、アニメ化とかと相性良さそう。
    理工系・SF好きとしては機械・制御系の単語が出てくるのも嬉しい。

    個人的には、もっと制御・システム同定の話を掘り下げて欲しかった。可制御と可観測という概念の違いで足を掬われたりとか、人という非線形システムを同定するにあたっての着眼点とか…

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    2023年09月17日
  • 探偵機械エキシマ

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    エキシマは表紙のようなヒト型ではく、ラグビーボールのような楕円に4本足ついている黒い物体。会話は独特で、所有者の空木にしか解読できないし、命令できない。空木はリュックにいれていつもエキシマを持ち歩いている。
    誰が作ったのかもわからないエキシマには特別な事を見抜いて断罪する能力がある。
    特殊設定ミステリなのでしょうか。ミステリというよりSFっぽい印象をうけました。英語タイトルがついた章が5つで、読んでいくとエキシマとはなんぞや?というのが少しずつわかってきます。いや、結局私には良くわかんなかったけどね。あ、でも結構面白かったです。特殊設定の使い方がとても良かった。
    殺人とややグロい表現ありなので

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    2025年07月31日
  • 探偵機械エキシマ

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    ちょっと特殊な探偵を絡めたミステリ。
    連作ですが、変わった展開や騙しのテクニック含めて面白かった。


    2939冊
    今年167冊目

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    2025年06月16日
  • 探偵機械エキシマ

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    ネタバレ

    エキシマ。空木。真砂実沙。AI。拳銃。幼馴染。人間関係。エネミー。アンノウン。フレンド。殺人者を見つける。見つけたら殺す。管理者。空木の過去は?続編ありそう。

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    2025年05月17日
  • 探偵機械エキシマ

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    誰よりも早く犯人を見つけ出そうとするAI探偵、人との関係性と機械の存在意義は… #探偵機械エキシマ

    ■あらすじ
    AI探偵エキシマはラグビーボールほどの大きさの機械で、いつも空木という青年によって扱われていた。エキシマはある目的のために、誰よりも早く犯人を見つけ出そうとするのだ。

    AI研究を専攻していた大学生の実沙は、教授からエキシマのオブザーバーを依頼される。様々な事件を一緒に推理することにより、エキシマと空木の秘密がわかり始める…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    皆さん、AIって利用してます? ChatGPT、Gemini、Copilotなど、色々あって良くわかりませんね。

    と言いつつ

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    2025年05月02日
  • 探偵機械エキシマ

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     冷酷無比にただ殺人犯を暴きある目的を達成しようとするAI探偵・エキシマと管理者の空木、彼らと関わることになった大学生の美沙が織り成すミステリーで、「最悪の未来」を回避するために推理に奔走する美沙とただ目的の達成を前提として行動するエキシマの対比が如実に描かれ、エキシマの優秀さと恐ろしさの描写がしっかり描かれているのが面白かった。

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    2025年04月27日
  • 観測者の殺人

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    この作品は、事件の裏に若干電波チックな鬼界がいて事件を起こすという感じで、まず前作読んでなくても読めるけど前作読んでおいた方がいいと思う。
    ミステリとしてはいろいろな視点から浮かび上がってくるミステリと電波チックな物語で、自分は案外好きだなあ。ただ前作読む前に読もうとした時と前作読んでから読むのとだいぶ印象違う。
    要は鬼界の設定を知り、理解するしないんじゃなくてこういうもんと思って読まないと敷居たかいきがする。

    2793冊
    今年21冊目

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    2025年01月20日
  • 蛇影の館

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    個人的にこの作品今年1、2を争う本格ミステリ。
    特殊設定もわかりやすく解決も余剰なくスマート。
    定期的に見てるブログのレビューでは微妙な評価だった為、良い意味で驚けた。
    次作をたのしみにする作家さんがまた増えた。
    本格ミステリ好きにはおすすめ。

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    2024年09月02日
  • 蛇影の館

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    特殊設定ミステリの楽しさってここだよね、というポイントでちゃんと楽しませてくれる作品。たくさんのルール、そう設定された登場人物たちの悲哀、ルールの中に見える謎解きへの光。物語としても最後はしっとりとした気分になり読後感もよし。
    彼らの定めた"願い"は破られることなく永遠に続いていくのでしょうか?それは誰にもわからないことなのかも。

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    2024年07月26日
  • 観測者の殺人

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    「観測者」が起こすSNS投稿者への殺人、親友を殺された女子大生が真相を追う…。

    前作に続き「鬼界」が企む殺人となるので、「可制御の殺人」を読んだ方が、背景・その思想が分かりやすい。
    真相・事実が二転三転して姿を変えていく展開はよく練られているし、心理学の理論なども適度に取り入れらていて(そのラプラス理論は大げさすぎるにしても)面白く、最後まで楽しめる。

    ただ、帯にある恩田陸の名前が作者の名前より大きいのには違和感があるし、「すべてを覆す大どんでん返し」とか大袈裟すぎて呆れる。
    前作を読んだ人なら大体構図は想像できるし、もっと先読みもしてたくらいで、落としどころにはさほど意外性はないので過大

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    2024年06月16日
  • 観測者の殺人

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    ネタバレ

    観測者、追跡者、変革者、部外者……それぞれの視点が描かれていて切り替えができてスムーズに進めた。
    他人の思考を操れる鬼界怖すぎるし、対抗しようと自らの意思で決めた唯ちゃんが無自覚に侵食されているのも恐怖を感じた。
    鬼界の正体は一体どんな人物なのか……この先が楽しみ

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    2024年06月09日
  • 可制御の殺人

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    人を1つのシステムと見立てて、その構造を解明すること(本文中ではシステム同定すること)で、人を意のままに操ろうとする男(かどうかわからない)のお話。
    正体が明らかにならないので、続くのかも。

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    2023年08月17日
  • 蛇影の館

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    ネタバレ

    特殊設定ミステリって要は「オレの考えた最強のルール」の中で謎解きが行われるわけなので、ネタ切れ気味のトリック界隈に新風を吹き込ませるのが魅力です。その一方で、①設定に上手く馴染めなかったり、②設定そのものが壮大すぎたり、③制約がなさすぎたりすると、「もう勝手にやっとけ」「殺人なんてこの際どうでもよくね?」「なんでもありかよ」となるのが弱点です。
    本作はどうも①と②のきらいがあって、合わない方も結構いると思われますね。私もルールを追うのにかなり苦戦して読み疲れました。 
    本作の設定は寄生獣みたいな感じ。蛇だけど。
    部屋密室・蛇密室・肉体密室の三重の密室をどう突破するのかに引っ張られてずっと読んで

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    2025年10月31日
  • 蛇影の館

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    なかなか独特の設定だったけれどラストの感じとか嫌いではなかった。
    乗っ取られるというと怖いけれど記憶が継承されていくならばそれはそれで素敵な気もする。

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    2025年07月03日
  • 探偵機械エキシマ

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    ネタバレ

    【収録作品】Open the curtain/Lost and found/Don't disturb me/You have control/Just a machine

    AI探偵エキシマは、誰よりも早く殺人犯を見つけ出し、殺害しようとする。彼女が従うのは「管理者」の空木(ウツギ)のみ。
    設定が面白い。しかしこの機械、今後どうやって管理していくのだろうか。

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    2025年06月13日
  • 蛇影の館

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    描写がとても気持ち悪い
    人を乗っ取って生きている蛇が
    行方不明の仲間を探すために
    乗っ取っている女の子の
    仲間の写真部のメンバーを
    蛇のあじとみたいな館に誘って
    彼らの体をもらおうとする
    けれど、写真部の1人に疑われ、
    蛇対人間の知恵比べみたいになった感じ。

    登場人物や蛇の名前もややこしいし
    ラテン語がでてきたり、蛇が歌を歌ってその間に聞かなきゃいけなかったり、
    設定もややこしい

    もしかしたら、蛇かもしれない、という駆け引きがおもしろかった
    杯中の蛇影という言葉は
    知らなかったので勉強にもなりました。

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    2025年05月31日
  • 蛇影の館

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    ネタバレ

    人間の体と記憶を乗っ取って生きる「蛇」。というまあいわゆる特殊設定なミステリ。読み始めてすぐに「不愛想な美少女とつきまとうイケメン」というあまりにも手垢のついた登場人物に辟易してげんなりしましたが、ストーリー進行は案外そういうベタベタな感じはなく、なかなかに意外性に富んだものだったように思いました。そうくるのかーみたいな。
    ただ、流行りの特殊設定ものにしてはなんというか、設定が多い。あんまりそのあたりがこみいってると読みづらさというか推理する気を放棄したくなってしまう。
    あと、なんか最後いい話っぽく終わらせてるけど善良な写真部の高校生たちはほぼ殺されてるからね?あんなとってつけたようなさわやか

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    2025年03月12日
  • 蛇影の館

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    ネタバレ

    人に入り込むことができるヘビという特殊設定は面白かったが、設定がやや複雑で分かりづらかった。事件の真相と真犯人は設定を上手く活かしたものだと思うが、そのせいで驚いたものの、めちゃくちゃびっくりしたとはならなかった。

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    2025年03月09日