あらすじ
人気Vチューバ―の女性が生配信中に首を切って殺されるという事件が発生する。「観測者」を名乗る犯人はSNS上で「日本在住のフォロワー100人以上」のアカウント主を週に一度、無差別に殺害すると予告し、日本中が大騒ぎになる。犯人の目的とは? そしてその裏で何かを企む謎の人物の正体とは? ミステリー界の新鋭が描く傑作長編ミステリー。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズものの2作目だったからか、世界観を理解するまで時間を要し、なかなか読み終えなかった。顔は違っても性格が全く同じ人間がいたとしたらそれは別人となるのかなどと考え、人を操れる人間と争う人間のお話だと思った。
Posted by ブクログ
この作品は、事件の裏に若干電波チックな鬼界がいて事件を起こすという感じで、まず前作読んでなくても読めるけど前作読んでおいた方がいいと思う。
ミステリとしてはいろいろな視点から浮かび上がってくるミステリと電波チックな物語で、自分は案外好きだなあ。ただ前作読む前に読もうとした時と前作読んでから読むのとだいぶ印象違う。
要は鬼界の設定を知り、理解するしないんじゃなくてこういうもんと思って読まないと敷居たかいきがする。
2793冊
今年21冊目
Posted by ブクログ
「観測者」が起こすSNS投稿者への殺人、親友を殺された女子大生が真相を追う…。
前作に続き「鬼界」が企む殺人となるので、「可制御の殺人」を読んだ方が、背景・その思想が分かりやすい。
真相・事実が二転三転して姿を変えていく展開はよく練られているし、心理学の理論なども適度に取り入れらていて(そのラプラス理論は大げさすぎるにしても)面白く、最後まで楽しめる。
ただ、帯にある恩田陸の名前が作者の名前より大きいのには違和感があるし、「すべてを覆す大どんでん返し」とか大袈裟すぎて呆れる。
前作を読んだ人なら大体構図は想像できるし、もっと先読みもしてたくらいで、落としどころにはさほど意外性はないので過大な期待はしない方が良い。
今回も福岡が舞台なので、命名(地名)が分かる人には少しだけよけいに楽しめる。
Posted by ブクログ
観測者、追跡者、変革者、部外者……それぞれの視点が描かれていて切り替えができてスムーズに進めた。
他人の思考を操れる鬼界怖すぎるし、対抗しようと自らの意思で決めた唯ちゃんが無自覚に侵食されているのも恐怖を感じた。
鬼界の正体は一体どんな人物なのか……この先が楽しみ
Posted by ブクログ
帯には「すべてを覆す大どんでん返し!」と書いてあるが自分に読解力が無いせいなのか、どんでん返しなんて有ったっけ?となった
もしかして本物一真が実は偽物だったって言う叙述トリックの事なのかな?と思ったけど真相は不明
Posted by ブクログ
鬼界システムという世界観はなかなか興味深い。
どうやら前作があるようなので、いずれそちらも読んでみたい。
自分こそが、と思っている人ほど、
実は人に操られやすいのかもしれない。
Posted by ブクログ
前作があったとは知らず、表紙買いです。
かわいいけど残酷な表紙に心惹かれました。
現代ニーズの高いSNSを題材にした作品だからこそ、登場人物の心情に共感できる部分がありました。
SNSやインターネットを介して、無数の情報を得られる今。私たちは情報リテラシーを正しくもって生活していかなければならないなぁと思いました。
前作を知らなくても、読める内容ではありましたが、馴染みのないカタカナ言葉が多く、私自身理解しきれていない気がします…。悔しい…。
「観測者」「変革者」「傍観者」「追跡者」と視点が分かれており、最初はなんだろう…?となっていましたが、後半になるにつれて、理解が追いつきました。