星野道夫のレビュー一覧

  • 旅をする木

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    3章に分かれていて、1は丁寧で美しくて語りかけるような文章と表現、2は穏やかな追憶、3は彼の体験からの思いとメッセージかな。
    アラスカの雄大さや各地の自然や歴史、読んでいるだけで一緒に旅しているような気分になる素敵な本だった。
    もっと早く出会いたかったな。

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    2025年09月24日
  • 旅をする木

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    穏やかで美しい詩のような本だった。

    自分もアラスカを歩いている気持ちになる。
    自身のお気に入りの写真家や作家の本を引用している話も多く、読書家だったのだろうなと。
    ただ「自然が好き」だけでなく、
    壮大な自然への敬意や、百年後の地球へ責任を持つこと、狩猟民についての話が面白かった。
    ルース氷河、旅をする木、十六歳のとき、カリブーのスープがお気に入り。

    「氷河の上で過ごす夜の静けさ、風の冷たさ、星の輝き…情報が少ないということはある力を秘めている。それは人間に何かを想像する機会を与えてくれるからだ。」

    「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日

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    2025年09月21日
  • 旅をする木

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    著者の本は、ずいぶん前に『アラスカ 風のような物語』と『ノーザンライツ』を読んだ。
    そのイメージで読んだんだけど、これはそれらとはちょっと違う感じ。
    最後を見たら、雑誌に連載されたものに加筆した文章と書き下ろしで構成されているらしい。
    大自然の描写より、著者のホームタウンとなったアラスカや撮影の旅で出逢った人の話が多いように感じたのはそのせいか?
    それとも、著者が写した写真がないからかな?

    著者が神田の洋書店でアラスカの本を見て、そこにあった村の村長に「そこに行きたい。お世話してくれる人はいませんか?」みたいな手紙を出すエピソードが面白かった。
    この本の前に読んだ『そして、ぼくは旅に出た。(

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    2025年08月24日
  • 旅をする木

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    2025.5

    ちびちび読んでいて、
    読みかけのまま長い間放置していたけど
    久しぶりに本棚に手を伸ばして
    最後の40ページ程を一気に読んだ。

    気づいたら泣いていた。
    あとがきと解説も素晴らしかった。

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    P231 最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。頬を撫でる極北の風の感触、夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうな小さなワスレナグサのたたずまい・・・ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。あわただしい、人間の日々の営みと並行し

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    2025年08月20日
  • 旅をする木

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    ☆☆☆ 2025年7月 ☆☆☆

    2025年7月。この本を読んだのは2回目。
    一回目に読んだ時よりもずっと心に染みた。
    星野氏の自然に対する眼差しやアラスカの自然の雄大さを感じることができた。
    本書で触れられているが星野氏は20代前半で親友のTを遭難事故で亡くしている。そのことが彼の人生に大きな影響を与えているようだ。全体を通して「命の儚さ、人生の短さ」ということがテーマの一つになっていると思う。
    ただ、本のタイトルになっている『旅する木』のように、朽ちてしまった命でも別の命の拠り所になったり、食物となって脈々と引き継がれていく。
    1996年に熊の事故により命を落とした筆者。
    彼の思いもまた本

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    2025年07月30日
  • 旅をする木

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    星野さんの濃い人生。
    読んでいてアラスカ行ってみたくなった。
    生きているというのはどういうことか?
    長く生きる、よく生きる
    池澤さんのあとがきもよかったな。

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    2025年07月19日
  • 旅をする木

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    ネタバレ

    ・私たちが生きてゆくということは、誰を犠牲にして自分自身が生きのびるのかという、終わりのない日々の選択である。生命体の本質とは、他者を殺して食べることにあるからだ。近代社会の中では見えにくいその約束を、最もストレートに受け止めなければならないのが狩猟である。約束とは、言いかえれば血の匂いであり、悲しみという言葉に置きかえてもよい。そして、その悲しみの中から生まれたものが古代からの神話なのだろう。

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    2025年07月06日
  • 旅をする木

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    アラスカに行きたくなった。自然を感じたくなった。
    旅に行って、ぼーっと考えごとをしている時の感覚を思い出させてくれる。トルコに留学していたときのことを懐かしく思った。
    好きな章はたくさんあるけど、「もうひとつの時間」が一番お気に入り。
    旅に出た時、写真はたくさん撮るけどそれ以外の記録はしないから、これからは少しだけでも文章に残したい。

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    2025年06月08日
  • 旅をする木

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    エッセイ。
    自然に身を置きたくなる。
    自分が仕事してる間、眠っている間にも、どこかでそれぞれの時間が流れていることをふと意識するだけでも日常の捉え方が変わると思った。
    トウヒの木の話がよかった。

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    2025年05月26日
  • 旅をする木

    匿名

    購入済み

    きらめく言葉

    読み終わった後も、見たこともないはずのアラスカの大自然の情景が心に焼き付いて、しばらく抜けなかった。星野さんは、自然からも、動物からも、人間からも広く深く愛され、また愛することのできる特別な資質を持つ人だと思う。この本にはたくさんのかけがえのない出会いや奇跡が濃密に書き留められている。三十年近く前の文章なのに、今そこで紡がれたばかりの言葉であるようなみずみずしいきらめきを放っていることに驚かされる。

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    2022年11月19日
  • 旅をする木

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    大自然を感じることができた
    ずっとスマホばかり触っていないで歩いて人と会話して感じて生きることが大切だよなと改めて
    アラスカに興味持ちはじめました

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    2025年10月09日
  • 旅をする木

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    家族におすすめされて読んでみた。
    過去に1度とカナダに行ったことがあり景色が想像しやすかったが、何故か内容が頭に入ってきづらかった、、、。もっと深い経験をし様々な景色を見たら今よりこの本の良さに気づける気がする。また何年後かに読み直したい1冊。

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    2025年07月30日