北村英理のレビュー一覧

  • 満月のとちゅう

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    コピーライターのソラモリさんと、物語を書いている美話。大人と子どもだけど、二人は気の置けない友人どうし。でも、美話はソラモリさんを尊敬してる。

    創作が行き詰まったとき、美話はソラモリさんに会いたくなる。ソラモリさんの言葉が、美話の創作を支えていく。

    例えば、心の畑を広げること。そのために、興味がないことも試してみること。たとえ「?」でも、それを楽しんでみること。

    例えば、アイデアが閃いたときでも、それにすぐに飛びついて「最初のバス停でおりないこと」。

    「創作」においては師匠と弟子のようだった二人が、同じ創作の道を歩む同志のようになる関係の変化も素敵だったな。「きみは、自慢の友だちだよ」

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    2024年08月31日
  • ソラモリさんとわたし

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    言葉をちゃんと使うことって難しいなと思いました。
    ソラモリさんと出会い美話が少しずつ成長していくお話でした。
    ソラモリさんと美話のやり取りが好き。

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    2024年03月31日
  • 満月のとちゅう

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    ネタバレ

    じぶんが生み出すものに、ていねいに向き合うことの大切さを知りました。

    美話と空森さんとの関係性がいい。全部言わなくても、お互いを尊重してるのが伝わります。
    最初のバス停で降りるな、と言う言葉。
    めちゃくちゃ刺さりました。
    これは全ての創作に言えることで、思いついた勢いでサクサクと進められたものを最上とするな、ということ。
    美話との対比となる文芸部同級生の直井さんと、これからどう2人が影響しあっていくのか、とっても楽しみです。

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    2023年11月06日
  • 満月のとちゅう

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    前作『ソラモリさんとわたし』の続編。
    はんださんの文章は瑞々しくて、心をぎゅっと掴んでくる。会話や感情の表現が見事。
    特に私の琴線に触れた言葉、シーンはこちら。

    ・普段、自分が興味のないことに触れてみると、心の畑が広がって、収穫量が増える。発想の幅が広がる。(ソラモリさんの言葉)
    ・小学6年生の時に作った絵本が成功だと言う唯ちゃんと、失敗だという美話。中学校に上がっても、「あのときどうすればよかったか考えてる」という美話に、「すごい!応援したい!」と本気で感激する唯ちゃんが愛おしい。

    ソラモリさんと美話ちゃんの今後の話も読んでみたい。続編が出ることを期待しています!

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    2023年09月21日
  • ソラモリさんとわたし

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    ずっと読みたいと思っていた作品、続編が発売になるそうなので、慌てて読みました。
    いやー、すごいものを読んだ。
    大傑作すぎる。

    大人のソラモリさんから教わる、言葉のレッスン。
    ソラモリさんと小6の美話、2人の空気感が絶妙で心地よい。
    「言葉をちゃんと使うひとになれたら、言葉にできない心が読めるようになる。」

    ソラモリさんのキャッチコピー、天才すぎんか…と思ったら、作者さんがコピーライターさんなのね。納得。

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    2023年09月05日
  • 満月のとちゅう

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    大人だけど、友達のソラモリさん。対小学生とは思えないやり取りにふふッと微笑んでしまう。
    最初のバス停で降りるな。創作をする人にとってはより良いものができるかの境界線なのかも。
    ジャンボチョコモナカが食べたくなっちゃうなー。

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    2025年02月19日
  • ソラモリさんとわたし

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    言葉をちゃんと使う、って実は難しいこと。日常の何気ない会話で、どれほどきちんと使えてるだろう。誤魔化したりしちゃうことなんてしょっちゅうだろうな。
    ソラモリさんと美話の会話が心地よい。コピーライターってすごいよなぁ。タイトルやテーマを決めるのに苦労してる身としては尊敬する…。本の帯なんかも、キャッチコピーによって手に取ったりするもんなぁ。ゆっくりでも、大事に言葉を使いたいなと思った。

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    2023年10月27日
  • ソラモリさんとわたし

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    フレーベル館ものがたり新人賞受賞。
    賞を受賞したものなら、そんなにハズレはないだろうと感じつつも、過度な期待もせずに最近、児童文学の新人賞を受賞した作品を読んでいた。
    この小説はさらさらとあっさり読めてしまうのだが、独特な心地よい雰囲気があり、かつ言葉の大切さをあらためて感じさせるものでした。
    結構よい感じだと思います。

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    2023年08月27日
  • ソラモリさんとわたし

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    小学6年生の美話が、26歳のコピーライター空森さんと出会って、ひと夏の間、言葉選びのレクチャーをうける。ひとまわり以上年齢差のある2人が親密になっていくのは面白い。空森さん、ちょっと大人気ない。でも、そこがいい、たぶん。
    親じゃない大人と親しくなる経験って、子どもを大きく成長させると思う。
    覚悟を持って、言葉を使うようになった美話にたくましさを感じた。続編も楽しみ。

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    2025年09月25日
  • ソラモリさんとわたし

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    コピーライターのソラモリさんと小6の美話の言葉レッスンのお話。言葉が大事な話のはずだが私には肝心の言葉はストンと落ちてこなかった。

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    2022年03月03日
  • ソラモリさんとわたし

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    言葉少なく、あまりしゃべらない美話が、ソラモリさんと出会ってから、言葉を大切にするようになって、自分の気持ちを表現するのが上手になっていく。
    子どもの吸収力はすごいけど、それを引き出すソラモリさんもすごい。ダメダメな大人のギャップも、人間らしくて好き。

    ソラモリさんが生み出すキャッチコピーが、不思議と記憶に残るもので、著者がコピーライターだというのも納得。

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    2021年11月19日