谷頭和希のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
・ニセコ化とは、「選択と集中によるテーマパーク化」
・ニセコ化は日本中に広がっている
・ニセコ化に成功するとそこは賑わう場所になる
・ニセコ化は選ばれなかった人たちを静かに排除する
ということを、ニセコ、千客万来、ディズニーリゾート、渋谷、新大久保、スタバ、びっくりドンキー、ヴィレバンなどの例を挙げて述べる。
ニセコ化は狙ってやれば必ずうまくいくもんじゃない。時代の変化で失敗するケースもある。
公共性と企業経営方針は相反する場合がほとんどだろうから排除はやむなしでは、が私見。マーケティングの結果だからこの問題は昔からあったんじゃないだろうか。今の方が露骨になったとか情報化社会だから拡散されやすくなったとかはあるかもしれない。俺はニセコもディズニーも渋谷もスタバも興味ないし代わりになる場所はいくらでもあるんだから自分にとっての「推し」を推していけばいいんじゃないでしょうか。人が行かないところを探して行くのもいい。情報に踊らされるな。
この本を読んで内容と直接関係ないけど、新卒の初任給が上昇傾向の一方で中年世代は上がらないとのニュースが少し前にあったのを思い出し、あれも選択と集中であり氷河期世代は静かに排除されている…と当該世代の1人として思った。 -
Posted by ブクログ
選択と集中、そして排除を受け入れていけるか。
本書は外国人富裕層が多く訪れるニセコを皮切りに、日本のニセコ化についてまとめている。ニセコ化とは、その特徴を活かしつつ選択と集中をしていくことであり、これが上手くいくことで魅力を高めることができるというのが分かってくる。
一方、時代の変化などで選択したことが合わなくなったり、静かに排除されてしまうことの問題点も指摘しており、実例に頷きながら読んでいた。
このような排除される人がいることに対し、著書が述べる排除された人が受け入れらる場所を沢山生み出すというのは、前向きかつ良い方向性と個人的に感じた。 -
Posted by ブクログ
タイトル詐欺やん!
もっとニセコの現状をつぶさに語ってほしかったよ!現地の観光客、観光産業従事者、行政、観光に関わっていない現地民の話を調査して、総括してほしかった。
しかも、「選択と集中」ってゆうてるくせに、内容が全然違うやん!!
あちこちのネットニュースで記事にしたような内容で、ウケたやつだけまとめて本にした感じするやん!
読みながら、ツッコミどころ多いなーと思ってたら、巻末でちゃんと断ってあった。なんやねん。
でも内容的には面白いところもたくさんあって、概ね楽しく読めた。書き振りがキャッチーすぎて、もう少しお堅い文章で構成もしっかりしてたら論文になってたと思う。
タイトルに副題つけてほしい。騙される人多いと思う。 -
Posted by ブクログ
チェーンストアは既存の都市を均一化するのか。
実はそうでもないんじゃないのということをチェーンストアの「異端児」ドンキを分析しながら掘り下げていく。
一般化というか、全体の傾向として設定された問いを、異端児と認める形態から分析していくという宣言がもう、どうかと思う。
結果的に、均一化という大きな主題を枕に、ドンキの分析をしているような本。
経営学者でも都市や文化の専門家でもなさそうな著者が、いろんな先人の研究の上澄みを啄んで「お気持ち」を表明しているような印象を受けた。
大体、ドンペンがなぜドンキにいるのかの分析で、構造化論とか、文明論とか、いろんなことぶち上げる必要があったのか。
ドンキが、祭りであるのは判る。
居ぬきを多様化するし、現場への権限移譲を積極的にやってるので、個々のドンキが「均一」でないことはそうだろうが所詮ドンキという「均質」であることからは一歩も出てない。
そこに人が集まるという意義も見出しているが、そのために既存の商店街やつながりが壊れるも事実。近所の商店に行って買い物する光景と、そこに人が集まるのと、遠くのドンキにわざわざ行くことは、異なると思う。
ただ、それが悪いのかというのは別。
消費者としては、どこに行っても安定したものが安定した価格で必ず手に入るというのは魅力で、大量集積型の小売りが有利だし求められるもの事実でしょう。
田舎を車で走ってみれば、ちょっとした繁華街にある店は、すべてどこかで見たようなものであり、それで安心するのも事実なのだ。均一化が、必ずしも悪いわけではない。すべてが均一化するわけでもない。
ちょっとテーマに沿ってない気がして、どうだかな。