西野雅子のレビュー一覧
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「純情ババァになりました」っていうタイトルはちょっと自虐的かも。だって加賀さんはオイラ的にはババァではない。人は年齢を重ねたからといって性格が丸くなったり人格者になったりしないと思う。そうあるべき、そうなりたいと思う人だけがそうなるだけだ。19歳の加賀さんは『私は、自分のしたいことをしてるだけ。ほんとうに生きるってことは、自分以外にアルジを持たないことじゃない?』と言う。加賀さんはこのスピリットのまま、大人になったんだろう。カッコいいに決まってる。世間体で大人になったのではない、自分としてのあるべき姿に磨きをかけていまに至ったんだと思う。自分で人生を選んでいる!誰のせいにもしない生き方だ。よき
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Posted by ブクログ
昨日会った自動車修理工場の女性は、社長なのか社長の奥様なのか、それとも単なる事務員さんなのか、ついに聞き損なってしまったけれど、見た目は顔も首筋も手も足も(ごめんなさい、結局ジロジロ見たっていうことです)しわくちゃだらけで、普通には醜いという形容でしか表す以外に方法がないかもしれないのですが、いいえ、とんでもない、その輝くような笑顔、屈託のない明るい表情、作ったようなわざとらしくでない天真爛漫な身振り手振りとか仕草が、かわいらしい、と言っては失礼かな、とても上品でウットリさせられて、一見して老婆が天使のように見えたものです。そんなふうに幻視させる強烈な魅力が溢れていました。
そう、ちょっと今 -
Posted by ブクログ
ネタバレ加賀まりこさんといえば、美しくてシャキシャキしていて
頭が良くって、格好いい女優さんという認識
宮本輝原作映画『泥の川』での美しさは衝撃的だったし
この頃、年を重ねて「おばあさん」といわれる役でも
やっぱりきれいで素敵だなぁと思っていました
そして、このエッセイを読んで、ますます好きになりました
ご自分のこと、嘘偽りなく語られていますが、
印象深いのは女友達のこと
完璧な人間なんていないんだから、欠点も認めあって
自分の欠点も自覚して、許して、許してもらって、
居心地のいい関係を築いている様子が、ホント羨ましいくらい
たくさんの忘れたくない言葉が溢れていて
手元の文庫本は付箋だらけになりました -
Posted by ブクログ
期待せずに読んだのだけど、加賀さんのまっすぐな生き方がおもしろかった。普通、大人になるといろいろ頭打ちになって、だんだん丸くなるもんだけど、ずーっと子供の頃のまっすぐさを失くさないできたんだなあ。そういうのって世間知らずといわれたり、生意気と言われたりしがちだけれど、嫌いじゃない。まあ、加賀さんの場合、かわいかったから、周囲に甘やかしてもらったりもしたんだろうとも思うけど。自分の美学や価値観をきっちり持っていて、そういうところは見習いたい。周囲にいたら、大変かもしれないけどね。意外と素直な気もするな。今までは、ただのうるさいおばさんという目で見てたけど、これからは違う目で見ることができそう。