重永瞬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレフォッサマグナは糸静線とは異なり面的な広がり。糸静線は西縁にすぎない。東縁は柏崎ー千葉構造線or利根川構造線。中部地方は適切な名称がなかったため、「本州中部」と暫定的に名づけられたものがそのまま残った。「銃・病原菌・鉄」の「ユーラシア大陸が東西に長かったから」という環境決定論は地理学からは批判。江戸時代には小ぶりで種のある「紀州みかん」が主流。薩摩原産の温州みかんは、明治以降、「種なし」への忌避がない海外へ輸出されたが、競争に負け、余剰分が国内流通し、「忌避」が薄れるにつれ紀州みかんより人気へ。中島飛行場解体→富士重工業→スバル(群馬県太田市)。豊田自動織機からトヨタ。鈴木式織機製作所→スズキ。自動車、精密機械は紡績業からの発展が多い。重厚長大時代は臨海部へ工場立地、軽薄短小時代になると道路整備で、「疎開」していた工場跡地を活用した内陸工場の発展。製造業従事者の割合が日本一なのは滋賀県。現IHIの工場跡地にできた豊洲のタワマン群。日立造船・住友金属工業の工場跡地に開かれたUSJ。戦前は東日本の方が出生率が高かった。九州より東北の方が高かった。戦後の家族計画運動により出生率の高い地域の方が効果が大きかった。東日本は男性が多く、西日本は女性が多い。ベトナム人は大都市圏以外にも多く、34都県で第一位。コロナ禍以降はネパール人、インドネシア人が増加。交通の変化、産業の変化、慣習・伝統の変化、これらで地理ができて変わっていく。
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Posted by ブクログ
日本の地理を、実生活からみることができる。
庶民の味方な日本の地理本。
読みやすく、面白い。
時々、パラパラとめくって読みたくなる、そんな一冊です。
初めからザッと読んでもいいし、今日はここ読もうでもいいし。
私のような地理に詳しくない人からすると、カバンに入れておいて、待ち時間に1つの項目を読むというやり方もできる。
人を馬鹿にする時に使う言葉、「アホ」については、関西から波紋のように日本各地に広がる。へぇ!と、思わず読み込んでしまう。
そのようなことが色々と書かれています。
YouTubeでも、先生のお話を聞き、とても分かりやすく語る言葉選びには、私には有難い。
教科書で習う地理とは別の視点の地理で、面白い一冊でした。 -
Posted by ブクログ
2026/06/27
日本は7つの地方区分に分かれていて、関東とか北海道とか近畿とかみたいな中学校とか高校くらいで習うような区分けがされているけれど、それは一面的な見方でしかなくて、他にももっと色々な区分けの視点があるんじゃないの?ということを様々なデータをもとにして述べている。
特になるほどなぁと思ったのは、等質地域と結節地域の考え方で、確かに気候とか農業とかの面からみたらこうだけど交通とか人口とか都市とかの面から見たらそうとも言えないよなぁ見たいなことを日本の地方区分について思ったこともある。
今まで当たり前に関東地方とか近畿地方とか使ってた区分は、そういう見方だけじゃないよという新しい日本の区分けの視点を持たせてくれる内容です。
色々なデータをもとに日本を分析してくれているので単純に知識も増えるし、新しい日本の見方ができるようになる気がします。 -
Posted by ブクログ
『新しい日本地理』です
わい「地理」も好きなの(結局なんでも好き)
本書はまず「都道府県魅力度ランキング」にイチャモンをつけるところから始まる(イチャモンて)
曰く、データの取り方が偏っているので統計的な信頼性に欠ける、そもそも県境を越えた途端に急に魅力が増減するはずもない
なるほど納得感のあるイチャモンである(だからイチャモンて)
続いて「はじめに」より抜粋する
「地域区分は、一見すると地域を『分ける』試みのようでありながら、実はそれと同じくらい『つなぐ』営みでもある。何らかの共通性を持つからこそ、異なる地域が同じ区分として括られる。新しい地域区分を考えることは、はるか遠方のどこか、そしてそこに住む誰かに対して想いを寄せることでもある。」
日本地図を様々な視点で色分けすることで見えてくるものがあり、同時にそれは「地理」の面白さに繋がっていたように思う
またその地図は「移動」によって塗り替えられてもいる
学びの楽しさをあらためて知る一冊となりました -
Posted by ブクログ
地理というと、東北、関東、中部、近畿……と地方を区切って覚えるものだと思っていたが、そんな地理の見方を少し壊してくれる本。
著者の主張は、日本を既存の地方ブロックや「東日本・西日本」で分けるだけでは、実際の地域のつながりは見えてこないというもの。人やモノ、交通、進学・就職などの「移動」によって、従来の区分をまたいだ新しい地理が生まれている。
これがなかなか刺激的で、例えばマクドナルドを「マック」と呼ぶか「マクド」と呼ぶか、納豆の消費、プロ野球や進学先の地域的なつながり、出生率の「西高東低」など、身近な事象を統計や地図から読み解いていく。さらに「裏日本」や「南海日本」、「中央日本」といった、普段あまり意識しない地域の捉え方も面白い。
特に「移動が新しい地理をつくる」という考え方が印象に残った。交通網が変われば人やモノの流れが変わり、進学や就職で人が移動すれば、文化や生活圏まで変わっていく。つまり、地域は最初からそこに固定されているものではなく、人の動きによってもつくられていくということだ。
身近な「あるある」から始まって、最後は「そもそも日本をどう分けて見るのか」というところまで考えさせられる。地理の本というより、固定観念を疑うための本として面白かった。