重永瞬のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2026/06/27
日本は7つの地方区分に分かれていて、関東とか北海道とか近畿とかみたいな中学校とか高校くらいで習うような区分けがされているけれど、それは一面的な見方でしかなくて、他にももっと色々な区分けの視点があるんじゃないの?ということを様々なデータをもとにして述べている。
特になるほどなぁと思ったのは、等質地域と結節地域の考え方で、確かに気候とか農業とかの面からみたらこうだけど交通とか人口とか都市とかの面から見たらそうとも言えないよなぁ見たいなことを日本の地方区分について思ったこともある。
今まで当たり前に関東地方とか近畿地方とか使ってた区分は、そういう見方だけじゃないよという新しい日本の区分けの視点を持たせてくれる内容です。
色々なデータをもとに日本を分析してくれているので単純に知識も増えるし、新しい日本の見方ができるようになる気がします。 -
Posted by ブクログ
地理というと、東北、関東、中部、近畿……と地方を区切って覚えるものだと思っていたが、そんな地理の見方を少し壊してくれる本。
著者の主張は、日本を既存の地方ブロックや「東日本・西日本」で分けるだけでは、実際の地域のつながりは見えてこないというもの。人やモノ、交通、進学・就職などの「移動」によって、従来の区分をまたいだ新しい地理が生まれている。
これがなかなか刺激的で、例えばマクドナルドを「マック」と呼ぶか「マクド」と呼ぶか、納豆の消費、プロ野球や進学先の地域的なつながり、出生率の「西高東低」など、身近な事象を統計や地図から読み解いていく。さらに「裏日本」や「南海日本」、「中央日本」といった、普段あまり意識しない地域の捉え方も面白い。
特に「移動が新しい地理をつくる」という考え方が印象に残った。交通網が変われば人やモノの流れが変わり、進学や就職で人が移動すれば、文化や生活圏まで変わっていく。つまり、地域は最初からそこに固定されているものではなく、人の動きによってもつくられていくということだ。
身近な「あるある」から始まって、最後は「そもそも日本をどう分けて見るのか」というところまで考えさせられる。地理の本というより、固定観念を疑うための本として面白かった。 -
Posted by ブクログ
かなりマニアックなテーマの本ですが、冒頭の写真からなんかすごくいい。Y字路を3つの要素とベン図で表現する分類が見事です。そこから得られる考察も含め、人それぞれのいろんなニッチな趣味を楽しむ際に応用できそうでした。
著者の文章も味があって楽しいです。小林幸子の歌に絡めたり、ちょっとした粋なコメントをちょくちょく挟んでくれます。
ハイライトは宮崎の解説です。計画都市なのに街路のグリッドがあまりにぐちゃぐちゃで、地図を見た瞬間笑ってしまいました。この本を読んでいなかったら、笑うどころか何も感じずに眺めてしまっていたでしょう。
地形を楽しむ系の本はたくさんありますが、暗渠本と並んで「平地」を楽しむためのすごく良い視点を与えてくれる本でした。今後の散歩がさらに楽しくなりそうです。