【感想・ネタバレ】新しい日本地理 地図・統計・移動から読み解くのレビュー

あらすじ

日本は「東西」で語れるのか?
「中部地方」は存在するのか?
何が「裏日本」をつくったのか?

私たちが知らない〈この国のかたち〉
日本列島って、こんなに面白かったのか!!!
【フルカラー&図版100点以上収録】

分けて、つないで、知的興奮……
日本の見方がガラリと変わる
まったく新しい地理学入門!

【本書のおもな内容】
◆都道府県ランキングが隠すもの
◆マクドナルドを「マクド」と呼ぶのは関西だけではない
◆西日本で見られる「納豆人気」の謎
◆プロ野球や進学先から見える「地域構造」
◆地政学と国土計画の意外なつながり
◆台風や黒潮が「南海日本」をつくった?
◆地域の盛衰は「交通」で決まる?
◆「瀬戸内海」はいかにして発見されたのか?
◆なぜ九州は出生率が高いのか? ……ほか

「地域区分は、一見すると地域を『分ける』試みのようでありながら、実はそれと同じくらい『つなぐ』営みでもある。何らかの共通性を持つからこそ、異なる地域が同じ区分として括られる。新しい地域区分を考えることは、はるか遠方のどこか、そしてそこに住む誰かに対して想いを寄せることでもある。日本列島のあちこちに築かれた地方ブロックの壁を飛び越え、遠く離れた場所との新たなつながりを見出すこと、それがこの本の目的である」――「はじめに」より

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

地理はちゃんと勉強してこなかったので難しくもあったが、面白かった。
p202「人の生き方は生まれた地域によって決定されるのではなく、『移動』という選択によって変えることができる。その積み重ねが『地理』をつくっている」という一節が好き。
ただ、九州は長男に親扶養の期待がかけられることが少なく、逆に女性にそれが期待されているというのは、ちょっと感覚とずれるなとは思った。

0
2026年09月13日

Posted by ブクログ

2026/06/27
日本は7つの地方区分に分かれていて、関東とか北海道とか近畿とかみたいな中学校とか高校くらいで習うような区分けがされているけれど、それは一面的な見方でしかなくて、他にももっと色々な区分けの視点があるんじゃないの?ということを様々なデータをもとにして述べている。
特になるほどなぁと思ったのは、等質地域と結節地域の考え方で、確かに気候とか農業とかの面からみたらこうだけど交通とか人口とか都市とかの面から見たらそうとも言えないよなぁ見たいなことを日本の地方区分について思ったこともある。
今まで当たり前に関東地方とか近畿地方とか使ってた区分は、そういう見方だけじゃないよという新しい日本の区分けの視点を持たせてくれる内容です。
色々なデータをもとに日本を分析してくれているので単純に知識も増えるし、新しい日本の見方ができるようになる気がします。

0
2026年06月28日

Posted by ブクログ

 統計から日本を分析し、地方や県同士がどのように繋がっているのかを解明する書籍。データの羅列が続くが、歴史分野にかなり触れてくれているので歴史好きな私にとって満足のいくものであった。出生率と地方の関係や、移民の話が特に勉強になる。

0
2026年06月21日

Posted by ブクログ

地理というと、東北、関東、中部、近畿……と地方を区切って覚えるものだと思っていたが、そんな地理の見方を少し壊してくれる本。

著者の主張は、日本を既存の地方ブロックや「東日本・西日本」で分けるだけでは、実際の地域のつながりは見えてこないというもの。人やモノ、交通、進学・就職などの「移動」によって、従来の区分をまたいだ新しい地理が生まれている。

これがなかなか刺激的で、例えばマクドナルドを「マック」と呼ぶか「マクド」と呼ぶか、納豆の消費、プロ野球や進学先の地域的なつながり、出生率の「西高東低」など、身近な事象を統計や地図から読み解いていく。さらに「裏日本」や「南海日本」、「中央日本」といった、普段あまり意識しない地域の捉え方も面白い。

特に「移動が新しい地理をつくる」という考え方が印象に残った。交通網が変われば人やモノの流れが変わり、進学や就職で人が移動すれば、文化や生活圏まで変わっていく。つまり、地域は最初からそこに固定されているものではなく、人の動きによってもつくられていくということだ。

身近な「あるある」から始まって、最後は「そもそも日本をどう分けて見るのか」というところまで考えさせられる。地理の本というより、固定観念を疑うための本として面白かった。

0
2026年09月21日

Posted by ブクログ

日本をどのように分類できるのか、自然科学だけでなく、歴史や社会の成り立ちなどさまざまな観点を総合して解説している点がとても素晴らしい。
地理と歴史の融合という点では、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』より面白いのではないか。また、図版がカラーなのも良い。

0
2026年08月11日

Posted by ブクログ

今までの地域の特色を記述する地理とは異なる、移動による線で捉える方法と歴史地理学の接点を探った意欲作。今までの地理では見えてこない、我々が恣意的に引いている境界を揺るがす試みは概ね成功しているように感じる。

ブラタモリ好きの私としては、著者の続編を期待する。

0
2026年07月30日

Posted by ブクログ

正統派の地理学の本。統計を駆使し地域と地域のつながりを探る。中部地方は結びつきが弱い等独自の視点が面白い。

人と人の結びつき、移動、交流から地域の文化が生まれる、方言などに濃密に残るという。

地形だけでない視点から探求する新たな地理。

0
2026年07月17日

Posted by ブクログ

図表を多用しており、とてもわかりやすい。方言、食文化をはじめとするさまざまな習慣、歴史的背景などを踏まえて地域差を説明してくれるのは、なるほどと思わせることが多くて勉強になった。

ほんの一行、「戦前は軍管区と電力供給力を一致させようとした」とあるが、これは限られた資源を効率的に使用したいという目的のために考えられたもので、その時代に必要なものだったと思う。これを現代に当てはめ、何を目的とすればどのような地域ブロックが考えられ、各々のブロックを効率的に動かすために行政がどのような指導や支援をすれば良いかという議論まで進めてみたい。

0
2026年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

⚫︎地方の区分け
地方の状況や分け方に疑問をもっており、何かのヒントが得られるかと。
日本地図を元に統計データをもちいながら色んな説明が記載されている。同心円状に物事が広まっていくというのが印象的だった。
東北と中部地方で同じような文化がみつけられるのは、同心円の伝わりを考えるととても腑に落ちる。

0
2026年07月30日

Posted by ブクログ

さらさらっ,と読むのにちょうどいい.
一番心に残ったのは「中部地方とは,一体何か?」についての考察である.中部地方は場合によって構成県が違っている場合があったりして(例えば三重県や新潟県),扱いに困るところがある.学会によって何県が入ってくるかがバラバラだったりする.それも無理のないところだ,ということがよくわかった.

0
2026年07月20日

Posted by ブクログ

様々な切り口での地域区分の考え方、そしてその歴史が紹介されていて、聞いたことのある話でも改めて新鮮な気持ちで読み進めることができた。

0
2026年07月19日

「学術・語学」ランキング